韓国人の意見|4世代後でも親日(反民族)行為が許されない理由

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日韓の歴史認識と「親日派」というタブー

芸能人のスキャンダルは世界中で起きているが、最近、韓国特有とも言える騒動が起こり、現在も影響が広がっている。
その根本的な原因は100年以上前の日韓併合にさかのぼるから、はじめに少し歴史の話をしておきたい。

 

日本は1895年から1945年まで台湾、1910年から45年まで朝鮮半島を統治していた。
台湾ではその時代を「日治時代」と呼ぶが、韓国では「日帝強占期」と呼ぶ。

日治時代は「日本が治めていた時代」という客観的な表現だが、日帝強占期は「大日本帝国に強制占領された時代」を意味し、日本に対する強い怒りや憎悪が込められている。
韓国と台湾は同じ歴史をもっているけれど、その認識は大きく違うのだ。

韓国社会では、日帝強占期に日本に協力的だった人びとは「親日派(チルニパ)」と呼ばれ、「売国奴」と見なされている。

その代表格が、日韓併合時に首相を務めていた李完用(イ・ワニョン)だ。彼は時代を超えて民衆に憎まれ続け、子孫が墓を作っても破壊された。
李のひ孫は韓国に居場所がなくなり、カナダへ移住した。
個人的には、これは事実上の「亡命」と考えている。

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韓国において親日派は、存在すること自体が「社会的なタブー」だ。

最近、女優のハヨンが「親日派の子孫」であることが発覚し、韓国の世論から十字砲火を浴びている。
「子孫として心から謝罪する」と頭を下げたが、それだけで納得する国民は少ない。
予定されていた仕事が流れたり出演していたCMが非公開になったりして、彼女は社会的に追い詰められている。

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外国人から見た「親日騒動」への違和感

先日、知人の韓国人と話した際、彼も思わぬ形でこの「親日スキャンダル」の話題に巻き込まれたとこぼしていた。

彼はソウルにある日本企業で働くサラリーマンで、同僚にはアメリカ人やインド人などの外国人がいる。
彼らは韓国の文化や思想に興味を持っているから、今回の「親日騒動」にも強い関心を示した。

外国人の同僚も「日帝強占期」に韓国の民衆が苦しみ、屈辱を味わったことは理解している。
しかし、ものには限度がある。4代後のひ孫が公開謝罪することには、強い違和感をおぼえる。
第三者である外国人からすると、「子孫として謝罪する」と言わせる社会にこそ大きな問題があるように感じるという。

知人はアメリカ人の同僚から、次のような指摘をされた。

「どの家に生まれるかは本人の意思と関係ない。先祖の過去の言動を理由に、ひ孫がここまで責められるのは理性的には見えない。“血”を問題視する発想は差別的ではないか」

また彼はネット上で、欧米人が今回の騒動について、韓国社会の反応に怒っているのを見かけた。

「韓国は男尊女卑の社会で、女性は弱い立場に立たされている。男性の芸能人が性的な加害行為をしても、驚くほど軽い罰を受けるだけで済む。しかし女性だと、100年以上前の先祖の行為が理由で社会から抹殺されてしまう。」

しかし彼は韓国民の一人として、「差別的だ」という意見にはまったく共感できなかった。

韓国人が歴史に敏感になる理由

知人に言わせると、韓国に住んでいて理解のある外国人でも、植民地時代の歴史を頭で理解しているだけで、「心」では分かっていない。

韓国民にとって親日行為は「反民族行為」になり、その問題については現在でも敏感にならざるを得ない。
外国人にはその感覚が分からない。

その背景にあるのは、「日本の支配から解放された後、親日勢力を十分に清算できなかった」という歴史的な認識と不満だ。

1948年に現在の韓国が成立した後も、かつて日本に協力して地位や富を得た人たちがそのまま社会に残り続けた。
当時、「社会の敵」は共産主義者だったため、「親日派」は後回しにされたという。

韓国社会には、親日派の子孫は一種の特権階級だという批判が強くあるため、「親日の問題は単なる過去の話ではない」と考える人が多く、今でもなくすべき「社会のしこり」とされている。

とはいえ、韓国国内でも「曽祖父の行為まで本人に責任を負わせるのはおかしい」という意見はあるし、彼自身もある程度は同意している。

しかし今回のケースは、女優本人がテレビ番組で、代々医者の家系で大韓帝国の皇帝(高宗)も治療したこともあると、誇らしげに語った点に大きな問題があるという。

先祖の立派な経歴をアピールして自分の「家柄」を強調するのなら、当然その負の側面、親日行為についても歴史的に検証されるのは避けられない。

本人は後から「知らなかった」と弁明したが、「無知」であることも一つの罪とみなされる。
つまり、彼女は先祖のおこないだけではなく、自分の都合の良い部分だけを切り取って自慢したことから、世論の怒りを買ったことになる。
オウンゴールであり自業自得だ。

「無知の罪」と埋まらない認識の溝

知人はそう説明したが、アメリカ人の同僚から理解を得ることはできなかった。

先祖の「罪」を子孫に負わせ、社会全体が彼女を敵視し、女優としてのキャリアを終わらせようとしている。それだけでなく、彼女の人生をも台無しにしようとしている。
自分のルーツに対する「無知の罪」があったとしても、今の状況は過熱しすぎだ。
やはりこれは、差別や人権侵害の問題に映るとアメリカ人は反論したという。

価値観や考え方で大きな違いがあったため、彼は同僚を納得させることをあきらめた。
今回の騒動について、きっと多くの外国人がこのアメリカ人と同じ認識をしているから、韓国の国際的なイメージは低下してしまう。
そう思うと、ますますあの女優が憎たらしくなるという。

日本のネットを見ても、韓国でおこなわれる「親日清算」の動きにはついていけないという人がほとんどだ。
韓国人以外の人間がこの概念を「心」で理解するのは、本当にむずかしい。

 

 

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この記事を書いた人

今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。
また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 歴史的に、韓国を苦しめた国々は主に中国と北方の異民族でした。 現在は中国に吸収されていますが、女真族、契丹族、モンゴル族などの北方移民と中国は、韓国を継続的に悩ませてきました。
    高麗時代以降、中国(明)は朝鮮を属国としました。 韓国人は認めようとしませんが、朝鮮という名前も名の始祖である朱元璋が選んでくれたものです。明を滅ぼす前、後金(後の清)は朝鮮を侵攻し、朝鮮王の宣祖に屈辱的な降伏儀式を強要しました。しかし、高麗末期から朝鮮初期の倭寇が略奪で韓国を苦しめ、壬辰倭乱の7年戦争以降、日韓併合後の35年間の統治が日本が韓国を苦しめた全てでした。 それでも韓国人は韓国民族の永遠の敵として日本を指摘します。これは継続的な反日教育の結果です。
    日韓併合は、朝鮮が自ら近代化し、富国強兵に至らなかった責任が大きいにもかかわらず、韓国人は朝鮮が正常に発展していたのに、隣国の凶暴な蛮族である日本の野望によって引き起こされたと断定しています。韓国人が日韓近代史の真実を理解せず、現在の歴史教育が続く限り、日韓間の友好は実現できません。危機に直面している韓国の政治家たちが反日政策を取る理由は、反日だけが最も効果的に韓国人に受け入れられるからです。

  • >日韓併合は、朝鮮が自ら近代化し、富国強兵に至らなかった責任が大きい

    当時は帝国主義の時代だったので、自国を強化しないと西洋列強に支配されることはアフリカやアジアなど世界中でありました。
    日本やタイはそれに成功したから主権を維持しました。
    朝鮮末期、王族や貴族は国を私物化していて、富国強兵にあまり関心はなく、「日帝強占期」を招く大きな原因になりました。
    日本が韓国を併合することは欧米も認めていました。
    韓国の歴史教育では、ほとんど指摘されていないと思います。

    また、江戸時代の日本は同時代の朝鮮より発達していましたが、SNSを見ていると、韓国では「日本は未開で遅れていた」と考えている人が多いようです。

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