イギリス人が韓国について驚いたこと
日本に住んでいる知人のイギリス人女性は、韓流ドラマにはまったことがきっかけで、韓国を好きになった。
それに彼女は日本語を学んでいるから、韓流ドラマを見ていると「嬉しいサプライズ」があるという。
あるとき、ドラマの中で韓国の俳優が「약속(ヤクソッ)」と言ったのを聞いて、直感的に「日本語の“約束”に似ている」と感じて、字幕を見たらやっぱり「約束」だった。
日本語と韓国語には共通の言葉が多いから、こういうことが起こる。

最近、韓国に興味をもっているそのイギリス人が、「考えられない…」と絶句した出来事があった。
それは、韓国社会を巻き込んだ「親日騒動」だった。
韓国あるある|先祖の「親日行為」を謝罪する
「子孫として心から謝罪します」
先日、韓国の女優ハヨンさんがSNSでそう言って、国民に頭を下げた。
今、彼女には「親日非難」が集中していて、国民の許しを得ないと俳優として活動を続けることが困難だからだ。
日本統治時代(1910年〜45年)、日本に協力的だった人たちは、現代の韓国では「親日派」と呼ばれている。
韓国語の「親日」は、「売国奴」といったすごくネガティブな意味になる。
最近、ハヨンさんの曽祖父が「親日派」だったことが明らかになり、国民の怒りや批判が集中したから、彼女は公式に謝罪する事態に追い込まれたのだ。
韓国でこうした「親日騒動」は珍しくない。
きょねんも女優イ・ジアさんが、おじいさんが「親日派」だったことを理由に、「祖父の歴史的な過ちを認識し、子孫として心から謝罪申し上げます」と謝罪声明を出した。
イ・ジアさんは親日疑惑が持ち上がってから、自分から進んで「親日の子孫」であることを明らかにしたから、その勇気が認められ致命傷にはならなかった。
しかし、ハヨンさんの場合、所属事務所が親日疑惑を一度否定した後で、それが事実だと認めたから、国民の怒りに燃料を投げ込むことになってしまった。
イ・ジアさんもハヨンさんも、親日団体の名簿に先祖の名前があったから、言い逃れをすることはできない。
これは社会問題だから、全国紙の中央日報もこのスキャンダルをくわしく報じた。(2026.08.12 09)
曽祖父親日論争の女優ハヨン「実家に冷蔵庫5台、食べないから毎日腐る」…過去発言が再び注目
大手メディアが、彼女の実家が裕福であることを強調するから、国民のあいだからは、
「独立運動家の子孫たちは空腹に苦しんでいるのに、親日派の子孫は食べ物が腐るというのか」
といった憎悪に満ちた反応が飛び出すことになる。
「不幸は友人を連れてやってくる」という法則は、ハヨンさんにも当てはまった。
彼女の父親が娘を擁護しようとしたら、逆に油を注いでしまったのだ。
親日疑惑について釈明する中で、彼は1910年の日韓併合を「庚戌国恥(こうじゅつこくち)」と呼ばなかったのだ。
日本では合法的に朝鮮を吸収したことから、「併合」と呼んでいるが、韓国では「不法に国全体を奪われた」という認識から「国恥」という言葉を使っている。
つまり、国民の目に、「父親が日本の侵略を正当化した」と映ってしまったのだ。
ハヨンさんはドラマのインタビューが中止になったり、配信動画やCMが非公開にされたりして、影響(炎上)は広がっている。
ある韓国人がSNSで、彼女が「再起」するために次の方法を提案した。
・本人と家族が公式の場で、膝をついて国民に謝罪する。
・韓国の歴史を学び、「韓国史1級」の資格をとる。
・先祖の親日行為で得た財産をすべて社会に還元する。
この投稿に、多くの「いいね」がつけられることは言うまでもない。
ハヨンさんは芸能人としては「詰み」の状態に近い。
外国人は韓国の「親日騒動」をどう思う?
しかし、第三者の外国人からすると、韓国で起きている「親日批判」は不思議に感じる人が多い。
冒頭のイギリス人女性は、4世代も前の人物の「罪」を子孫が背負い、公式に謝罪することは理解できないとあきれていた。
しかも、まるで社会全体が一人の女優を「バッシング」しているように見えたから、彼女はとても驚いたのだ。
彼女は韓国を好きだが、すべてを受け入れるわけではない。
ネットを見たかぎりでは、ほとんどの外国人がこの韓国民の反応に共感していない。
※原文は英語などの外国語。
・お前たちは、自分の先祖が一度も悪いことをしなかったと思っているのか?
・韓国でこうした人たちは、何世代まで苦しまないといけないのだろう…
・先祖の責任を子孫に負わせるなよ。「俺はお前の父親にいじめられた」と言って、お前をボコボコにぶん殴ってもいいのか?
・ハヨンは自分の家族や親を選択できなかった。
君たちは、彼女がコントロールできないことについて、彼女に怒っている。そんな理不尽なことはすぐにやめるべきだ。
・なんで韓国人はちょっとでも日本がからむと、こんなにも激しい反応をするんだ?
こういうことは過去に何度も起きた。本当にウンザリする。
韓国には韓国の理論や感情がある。
たとえ100年以上前のことでも、有名人の先祖が「親日」と認定されたら、社会的な制裁をうけることは避けられない。
しかし、外国人からしたら、「なんで彼女はこんなに攻撃されているんだ?」と疑問に思うのが自然な反応だろう。
韓国の「世界化」と功罪
10年以上前、まだ韓国文化が世界的に人気がなかったころなら、親日騒動は韓国内の出来事として終わったと思われる。
しかし、今は違う。
韓国政府が支援し、芸能事務所が努力して売り出した結果、韓国のドラマや歌手は海外でもファンを集めている。
日本に住むイギリス人も日本のドラマではなく、韓流ドラマを見ているほどだ。
韓国が「世界化」したことで、こうしたスキャンダルにも注目されてしまうこととなってしまった。
韓国の常識が通じない人たちから、自国の歴史認識について厳しく評価される時代になったのだ。
これは韓国にとって大きなジレンマだ。
今回の騒動についてSNSで意見をする外国人に対して、ある韓国人がこう言った。
「non-koreans need to stay away from matters that do not concern them.」
(韓国人以外は、自分たちに関係のない問題に関わるべきではない。)
今、こう感じている韓国人が多いだろう。
ハヨンさんの先祖についてのデマも流され、国民の怒りは鎮火する気配を見せない。
「親日騒動」は広がりつづけ、海外メディアも取り上げるようになった。
そんな現状を不安に思ったのか、中央日報がこんな記事を掲載した(2026.08.12)。
「女優ハヨンの曽祖父を親日派と規定するのは危険な発想」…歴史学者が懸念
韓国の歴史学者がこんな指摘をしたという。
「重要なのは、簡単に誰かを『親日派』と断定してしまえば、過去史に存在した非常に多くの人々が親日派になるということだ」
「どこまでを子孫とみなすべきかについて、より明確な基準を作ってほしい」
さっきは読者の怒りをハヨンさんに向けるような記事を掲載したのに、今度は鎮火をしようとしている。
そういうことを「マッチポンプ」という。
韓国側としては、自国の女優が「子孫として心から謝罪します」と国民に頭を下げたことを、海外にはあまり知られたくなのだろう。

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