話は3年前にさかのぼる。
2016年に韓国のコスメ会社がつくった製品のデザインが、世界的に有名な美術作家、奈良美智さんの作品と「そっくりだ」と話題になった。
というか、「それはパクリだろ!」という批判が集まった。
その話は奈良さんの耳にも入り、その韓国企業に注意をしたら、とんでもない反撃をくらってしまった。
奈良さんのツイートのキャプチャー
このデザインを「オリジナル」と主張することがまずすごい。
でもそれ以上に、本人の指摘に対して謝罪するどころか、裁判に訴えるという発想は尋常じゃない。
「訴えるぞ」という警告なしで、いきなり提訴したらしい。
でも、日本がからむ案件だと、韓国の裁判所はときどきあり得ない判決を下してしまう。
韓国の英雄、李舜臣も立ちながら泣いてる。
それから3年後、奈良さんと同じく、日本を代表するポップアーティストの村上隆さんが自身のインスタグラムにこんな投稿をした。
ご本人は怒っているけど「激怒」というほどではなく、「困惑」といったところか。
それにしても、3年という月日の経過はなんだったのか?
韓国を訪問した村上さんが「大量のニセモノ」を発見した。
それも、よりにもよって明洞(ミョンドン)で。
明洞はたくさんの外国人観光客が訪れる韓国を代表する繁華街で、もはや「首都ソウルの顔」と言ってもいいと思う。
そんなところで堂々と「パクリ」が販売されていたのだ。なぜバレると思わない?
しかも、「られた」本人が一緒に写っているというシュールな投稿にリアクションが集中して、1日で約9万の「いいね」がついた。
寄せられたコメントを見てみよう。
The real stuff is too expensive 😢
Wait, is this even the real Takashi standing there? Just kidding.
「本物は高すぎる」となげく人や「ちょっと待って、本物の村上隆なのか?冗談だろ」と信じられない人がいる。
でもなかには、「I used to live in Korea they have fakes EVERYWHEREEEEE」とコメントする人もいた。韓国に住んでいた人に言わせると、こんな「フェイク」はどこにでもある。
ちなみに、ここにある「ニセモノ」の小銭入れは約700円で、「本物」なら約7000円はするという。
こうなると韓国側も動き出す。
全国紙の朝鮮日報が記事(2019/04/08)にした。
「明洞に自分の作品の偽物」 村上隆氏のSNS投稿に反響続々
村上隆氏のファンは世界中にいる。
だからこの投稿には日本語はもちろん、英語、中国語、フランス語などのコメントも寄せられた。
当然のことながら、「これが何で韓国にあるんだ」「韓国は最も質の良いニセモノを作っている」といった批判が圧倒的。
では、韓国側の反応はどうか?
記事によると、「全く恥ずかしい」「韓国に来て初めてアップした写真がニセモノとは」とあきれる人がいたり、「本当に申し訳ない。韓国にはあなたのファンが多い」と村上さんに謝罪する人もいた。
いまはどっちかがパクったらすぐにバレる。
3年前は日本人作家から「パクリ」を指摘されると、韓国側は「逆提訴」という奇策に打って出たのだけど、今回はそれはないようだ。
よかった。月日はちゃんと流れていたか。
韓国のことは韓国にまかせるのが一番。
たとえ正しい指摘であっても相手が日本人だと、事態がより複雑になることがある。
きょねん4月に韓国の菓子メーカーが販売したアイスがどう見てもジャイアントコーンのパクリで、韓国の消費者から猛批判された。さらに韓国メディアからも「国の恥」と書かれて、メーカー側はパッケージ・デザインを変更した。
韓国の恥は韓国人の手で浄化するのが理想的。
するとあとはコレかな?
中央日報の記事(2019年04月09日)
韓国で日本人観光客に偽ブランド品販売、摘発
明洞や南大門市場にいた日本人観光客だけをねらい、「秘密倉庫」に連れて行ってニセモノを売っていたという。でもこの場合は、知っててついて行ったのなら、日本人観光客も「共犯者」だ。
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