人間だれだって一度や二度は失言をしてしまう。
たとえば花見の席で、大きめのシュークリームを食べている女の子に向かって、「それ食べたら、ダイエットがんばらないとね」と笑顔で言って、春を一瞬にして凍らせたバカがいた。
ボクのばあい、おしゃべり好きな20代のアメリカ人女性に、「よく話すね」の意味で「ユーアートークティブ」と言ったらキレられた。
でも餅は餅屋。
失言といえばやっぱり政治家で、つい最近も、同じ党の議員を「復興以上に大事」と持ち上げて、自分は地獄におちた大臣がいた。
これほどの発言はもう取り返しがつかないけど、あとからカバーできることもある。
失言のひどさやその人の立場にもよるけど、「honesty is the best policy(正直こそ最善の策)」という英語のことわざにしたがって、洗いざらいすべてを素直に言ってしまうのもひとつの方法だ。
もし自分の能力に自信があるなら、上手にうそをついて、まわりを言いくるめればいい。
バレないうそはうそじゃないし、それでその場をおさめることができるなら、そうしたらいい。
最悪なのは、正直になることを拒否して、相手をだますことにも失敗した場合だ。
そんな韓国の議員がいるらしい。
いま日本でもっとも有名な韓国議員の一人に文喜相(ムン・ヒサン)国会議長がいる。
この人は今年2月、「慰安婦問題の解決には天皇の謝罪が必要」と言い、昭和天皇を「戦犯の主犯」、現在の天皇を「戦犯の息子」と呼ぶなど空前絶後の失言をした。韓国風にいえば妄言だ。
これによって日韓関係も自分と同じ名前にしてしまった。
日本は猛烈に反発したから、文議長はその「火消し」に追われることとなる。
でも、「honesty is the best policy」は拒否。
文氏は素直に自分の非を認めることはなく、逆に日本に対して、「謝罪する側が謝罪せず、私に謝罪しろとは何事か。盗っ人たけだけしい」と怒り出す。
くわしいことは産経新聞の記事(2019.2.18)をどうぞ。
「日本は盗人猛々しい」 天皇謝罪要求の韓国国会議長
この人は日韓関係を破壊したいのでは?
相手を怒鳴って黙らせるやり方は、相当な上限関係が成立していないと無理。
ひょっとしたら文氏には、これが韓日関係の前提だったりして。
ちなみに「天皇への謝罪要求」に怒った安倍首相については、「追い詰められた安倍首相の政略的な思考によるもの」と見当違いな矢を放って、結果的に自分に突き刺さってしまった。
追い詰められたのはだれだよ。
たしかに「他人のせいにしてしまう」という方法もあるけど、いくらなんでもこの場合は無理筋。
正直になるどころか逆ギレした文議長は、今度は“ウソ”をつく。
しかも、日本人に対して絶対にしてはいけないウソを。
最悪だった日韓関係を最低最悪にしてしまった文議長は、「天皇謝罪発言」の背景についてこう説明した。
中央日報の記事(2019年02月25日)
「10年前に天皇が韓国に行きたいので仲立ちしてほしいと言われた時、「何はともあれ、(慰安婦被害者の)おばあさんたちが集まっているところに行き、ひと言『すまない』と言うだけでいい」と話したことがある。
文喜相氏の発言「天皇が訪韓を要請」 日本の国会で論争に
え?マジで?
と、今度はこの発言が日本で問題視される。
「天皇陛下が文議長に、「韓国に行きたい」なんて本当におっしゃったのか?」と日本中の人が疑問に思っていたところ、宮内庁から「(議長と)御面会になった記録はありません」という声明が出て、ジ・エンド。
この韓国議員は自分の失言をカバーするために、天皇陛下のお言葉を“つくった”のだ。
河野外務大臣は「議長の一連の発言は甚だしく不適切だ」と怒ったけど、それだけじゃぬるい。
それにしても文さんはうそをつくだけで、人をだますことがまるでできない。
素直にならず、うそをついて切り抜けようとしたけれど、それも瞬殺された。
責任転嫁しようとしたけど、それもうまくいかない。
こんなことをやっている間にも、日韓関係はどんどんひどくなっていく。
こうなったら最後の手段、「だれかにやってもらう」しかない。
八方ふさがりの文議長は、第三者を日本におくって仲を取り持ってもらうつもりらしい。
中央日報の記事(2019年04月19日)
文喜相氏、「見指忘月」日本に水面下外交…最多当選議員・徐清源氏の派遣を検討
素直に謝罪したらいいのに、日本を相手に「honesty is the best policy(正直こそ最善の策)」はそれほど嫌なのか。
それにしても気になるのは今後だ。
日本国の象徴である天皇を侮辱したということは、日本国民を侮辱したようなもの。
それなのに、国民の見えないところで日韓の議員が接触して、水面下で手打ちをして、天皇陛下への無礼発言を「なかった」ことにしてしまう。
そんなことにならないだろうか。
能力に自信がなかったら、やっぱり正直になることが一番だ。
自分の力をかん違いすると、あとあと大変になる。
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