【激怒の韓国と平気の中国】旭日旗の反応でわかる“反日”の違い

 

2019年4月23日を待ってました。
中国海軍が観艦式をおこなうこの日をずっと。
この日を心待ちにしていた理由はきょねんの10月にさかのぼる。
そう。夏の暑さが通りすぎ、秋の気配を感じはじめたあのときから…。
とかいう文体はいいかげんウザイしキモイですね。
はい、ふつうに書きますよ。

 

2018年の10月に、韓国海軍が観艦式をおこなった。
日本の海上自衛隊も韓国に招かれて参加する予定だったのだけど、自衛隊の艦船がかかげている旭日旗が韓国で問題視されるようになる。
でもこれは義務なのだ。
海上自衛隊の艦船が旭日旗を掲揚することは法律で決まっているから、「好き嫌い」で降ろすことはできない。

でも、旭日旗を「戦犯旗」を呼ぶ韓国にとって、この旗をかかげた艦船が国内に入って来ることは耐えられない。それで日本にたいして旭日旗を降ろすよう要求してくる。
でもこれは無理筋。
なんで法律より韓国の反日感情を優先しないといけないのか?
でも韓国は最後まで韓国だった。
海上自衛隊に「旭日旗を降ろせ(=法律違反をしろ)」というムチャな要求を最後まで撤回しなかったから、日本は韓国の観艦式への参加を見送った。

で当日、韓国でおこなわれた観艦式を見て日本中がビックリする。
事前に韓国は、この式に参加する国の艦船は自国の旗と韓国の国旗(太極旗)だけをかかげるよう要請していたのだけど、そう言った韓国がそれ以外の旗(李舜臣の旗)をあげていたのだ。

自らの言葉を自ら否定した韓国政府。
自分で自分にうそをつく行為に、朝鮮日報も記事(2018/10/13)であきれ顔だ。

李舜臣旗掲揚、自ら通達破った韓国に日本政府が抗議

「もう無茶苦茶やん」と日本政府が怒ったところ、韓国はさらにデタラメな対応をする。
中央日報の記事(2018年10月15日)にのっている韓国与党(共に民主党)の反応を見てみよう。

韓国「帥字旗」に驚いた? 「旭日旗はためかせながら」自衛隊を査閲した安倍氏

まず、自ら通達を破った側が「戦犯国として最低限の恥も知らない」と日本を謎に逆批判。
さらに与党のパク院内報道官はこう言う。

「どうして我々の領土を侵略して入ってくる外国軍、それも第2次世界大戦の加害国が戦争犯罪に使った旭日旗と比較することができるのか」

「過去に対する徹底した反省と謝罪なしには、韓半島(朝鮮半島)の平和と繁栄で再編される東アジアの未来に日本はいないことをはっきりと述べておく」

くわしいことはこの記事を。

韓国与党「(日本は)最低限の恥も知らない」。よし、覚えた。

海上自衛隊が旭日旗をかかげる限り、日本は東アジアの未来にはいないらしい。
そのことを「はっきりと述べておく」と言ったから、しっかりと覚えたのだ。

 

旭日旗の掲揚は「する/しない」ではなくて義務。

 

そして中国が観艦式をおこなう2019年4月23日がやって来た。
そして海上自衛隊は旭日旗をかかげてこの式典に参加した。

読売新聞の記事(2019/04/24)のタイトルは絶対に韓国を意識している。

中国海軍70年観艦式、海自艦は旭日旗掲げ参加

「第2次世界大戦の加害国が戦争犯罪に使った旭日旗」を中国側はまったく問題視しなかった。
だから海自艦は自然に中国の港へ入って、何事もなく式典を終えた。

一人で勝手に「反日共闘」をしていたつもりの韓国はこれにショックを受ける。

朝鮮日報の記事(2019/04/24)

旭日旗を掲げ、中国の最高指導者の前を堂々と航行した。

日本は中国沖での観艦式に旭日旗を掲げた艦船を派遣し、中国もそれを受け入れ、蜜月関係をアピールした格好だ。

中国海軍70周年観艦式にはためく旭日旗、中・日の雪解けアピール

違うのだよ、韓国とは。

 

中央日報にも同じような記事(2019年04月22日)がある。

中国に旭日旗掲げた自衛隊艦艇入港…日中関係改善をアピール

海上自衛隊の報道官は「旭日旗掲揚に(中国側で)問題があるという話は聞いていない」と韓国との違いを明確にした。
続いて記事は、中国国内の反応を伝えている。

中国ネットユーザーも旭日旗掲揚を問題視するような雰囲気ではない。「中国は米国と同じ戦勝国」としながら「米国人が、日本がどんな旗を掲揚しようが意に介さないのに、なぜ中国が敗戦国のように敏感になるのか」という反発も登場したと香港紙「明報」が紹介した。

「戦勝国」にならなかった国が「戦犯旗」と呼ぶらしい。

 

在日米軍佐世保基地のマーク
かつての敵は友となった。

 

けっきょく今回の観艦式でわかったことは、日本と中国が「いい感じ」になっているということ。
ではここで、韓国与党が「はっきりと述べておく」と言ったことばを思い出そう。

「過去に対する徹底した反省と謝罪なしには、朝鮮半島の平和と繁栄で再編される東アジアの未来に日本はいない」

で、その半年後の朝鮮日報の記事(2019/04/23)

今週は米中日ロと北朝鮮が参加する外交日程が相次ぐ予定だが、韓国だけが「舞台」に上がれずにいる。

「外交スーパーウイーク」期間中の北東アジア、韓国だけのけ者

 

平昌五輪のときには世界地図から日本を消しやがったけど、あれはこのためのフラグだったのか。
気の遠くなるような伏線には恐れ入る。

 

中国の冷静さによって韓国の「異常さ」が際立ってしまった。
これには、いつもは中国に厳しいネットも、韓国と比較して親指を立てている。

・旭日旗で騒いでるのが韓国だけだと証明されたな
・中国は実利優先
韓国は感情優先
・阻止するもしないも普通の対応だろうが、自分たちが異常だという事に気づかないのか?
・中国人は老獪
朝鮮人は幼稚
・中国はコントロールされた反日
韓国は感情でコントロールを失った反日
・中国は踏み越えてはいけないラインを見極めるが、韓国は気持ち良ければなんでもいい。
・世界は韓国から孤立したな

ネットではよく、中国と韓国をまとめて「反日国」と書く人がいるけど、実際にはレベルが違いすぎる。
今回の旭日旗への対応を見ても、いまの中国は韓国の「反日仲間」ではないことがハッキリわかったと思う。
中韓を一緒にするのは感情的で不公平だ。
実利を考えれば、中国を信頼する必要はないけど、いい関係は築いておかないといけない。

 

「永遠の二等国」か。
一瞬でも戦勝国になっていたら、こんなことは言ってなかったかも。

 

上の記事に「韓国国民の感情を考慮せよ」とあるけど、それは無理なのだ。
新しい一万札のデザイン「渋沢栄一」にも文句を言うくらいだから、韓国に配慮していたらキリがないし、日本は何もできなくなってしまう。
韓国こそ日本国民の感情に配慮しないで好き勝手やってると、「北東アジアののけ者」を超えて見えなくなってしまうぞ。

 

そういえば旭日旗といえば、「世界中の旭日旗を退治する」とがんばる教授がいた。
くわしいことはこの記事を。

韓国人と旭日旗①徐教授の「戦犯旗退治キャンペーン」展開中

この人は習近平国家主席にも「歴史認識が浅い!韓国に謝罪しろ!」と抗議したのだろうか。
それと在日米軍にも。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。