【ありがとう韓国】日本海呼称問題でアメリカは「日本支持」

 

さて今回はクイズからはじめようと思う。
下の機内地図はどこの航空会社のものか?

 

 

「Busan」や「Okayama」からどこの航空会社か判断するのは無理。
でも、「Dokdo」と「EAST SEA」というのは重要なヒントになる。
というかそれはもう答えだ。

竹島を「独島」、日本海を「東海」と表記をする航空会社が韓国以外のどこにあるだろうか。
さすが。ナンバーワンよりオンリーワンを目指す国はやっぱりちがう。
どちらか忘れたけど、これは大韓航空やアシアナ航空の機内地図で、もう15年ぐらい前のもの。
だけど、いまでもこの表記は変わっていないはず。
韓国の会社でこれを変えるのは、この上ない自殺行為だから。
たとえ「JAPAN SEA」が国際基準であっても、そんな表記をしようものなら、見ていて気の毒になるほど韓国の世論からたたかれる。
だからこれは政治的主張ではなくて、会社にとって安全な飛行のためにこう表示しているのだろう。
でも、こういうことを当然と考えていると、世界の常識に返り討ちされることがある。

 

少し前、アメリカのトランプ大統領が日本滞在中、日本海を日本海と呼んで問題になった。
まあ、問題ではないことを問題化させることが本当の問題なんだけど。
とにかく韓国にとっては、唯一正しい呼称の「東海」を否定されたら黙っていられない。
でも相手は自国の会社ではなくて、アメリカの大統領だ。
韓国がたたける相手ではない。

韓国の記者からこの件について質問を受けた外交部(外務省)の報道官は、
「東海表記に対するわれわれの立場は一貫して明確だ」
「現在としては東海は併記されなければならないという立場」
と胸を張って答えた。
でもそういう韓国政府の見解は韓国人ならみんなが知っている。
問題は、「韓国の立場」を無視することを言ったトランプ大統領に対して韓国政府はどうするのか?ということだ。
でも韓国外交部は、「確認して申し上げる事項があれば申し上げる」と言うだけ。

ここまでの内容は中央日報の記事(2019年05月29日)にある。

トランプ氏、訪日演説で東海でない「日本海」と表現…韓国外交界「残念」

 

「確認して申し上げる事項があれば申し上げる」というのはつまり、何もしないしできないということ。
それが当たり前で、この件で韓国がアメリカに対して正式に抗議できるはずがない。
アメリカの答えはずっと「日本海」ときまっているのだから。
韓国側が騒いでくれたおかげで、今回そのことが改めて確認することができた。

朝鮮半島の記事(2019/05/30)

トランプ氏の「日本海」発言に米国務省「米国の公式表記」

「韓国の立場」について記者から質問を受けた米国務省側は、「米国政府はアメリカ地名委員会(BGN)の決定した名称を使用しており、同委員会が該当水域に対して承認した名称は『日本海』だ」と無慈悲に事実を言う。
結果的に、日本の主張を支持したことになる。
結局、韓国側の騒動によって、アメリカ政府の認める公式名称は日本海だけであることが世界に伝えられたのだ。
ありがとう韓国。
でも、もうこういう騒ぎはいりません。

 

日本海呼称問題についての日本政府の立場はここで確認してほしい。

日本海は、日本海に対する国際的に確立した唯一の呼称です。
このようなわが国の主張は、国際社会において、国連をはじめとする多くの国際機関によって認められています。

日本海呼称問題

 

今回のこととは直接関係ないのだけど、この日本政府の主張は国民に浸透していない。
2017年に、韓国滞在中の日本人フィギュアスケート選手がインスタグラムに「Japan sea」と投稿したら、韓国人から批判が殺到して投稿を削除した。
そしてその代わりに、「im sorry for the misunderstanding the beautiful east sea!!(誤解してごめんなさい。美しい東海でした!!)」というメッセージを投稿する。
相手を怒らせると「自分が悪いことをした」と反射的に考えるのは日本人の悪いクセだ。

そのことはこの記事を。

韓国人の日本人選手へのバッシング:日本海・東海の呼称問題

こういうことがあると、この地図の反対バージョンが必要かもしれない。

 

 

以下、余談

しなくていいことをして、不必要なトラブルを起こしてしまう。
韓国にはその才能がある。
きょねんの秋ごろ、韓国海軍が主催する国際観艦式に、日本の海上自衛隊の艦船が旭日旗をかかげて参加することが韓国で問題になった。
でも旭日旗を「戦犯旗だ」と騒ぐ国は世界で韓国だけで、中国すら問題視していない。

このことについて軍の見解を求められた鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官は「日本は参加することになっていて、国際慣例に従うほかない事案」と公式に認めた。

中央日報の記事(2018年10月02日)

韓国国防部長官、旭日旗問題に「国際慣例に従うほかない事案」

「戦犯旗を韓国で見るなんて屈辱的だ!」と国内で大騒ぎになった結果、自分たちが世界の例外であることが判明してしまった。
トランプ大統領の「日本海発言」を問題視した結果とよく似ている。
韓国はやぶをつついてヘビを出して、自分がかまれてダメージを負うことがよくある。

 

 

こちらの記事もどうぞ。

国 「目次」 ①

韓国 「目次」 ②

韓国 「目次」 ③

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ①

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ②

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ③

 

コメントを残す

ABOUTこの記事をかいた人

今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。