だれだって始めは初心者だ。
だから失敗や間違いをすることもある。
でも失敗できるのはやってみた人だけで、眺めている人は失敗することもできない。
経験値を積むこともできないから、そういう人が勝者になることはない。
ということで今回は、勝者になる途中にいる人たちの失敗談を紹介しようと思う。
みんな日本語を学んでいる外国人だ。
最近、日本ではたらくベトナム人(20代・女性)から、「あのときは日本人に笑われました」という話を聞いた。
そのベトナム人が日本人の友だちの家で一緒にご飯を食べていたとき、出されたお米のおいしさに感動する。
お米の種類をたずねたら、「それはコシヒカリだよ」と聞く。
新しい日本語を覚えてその日は家に帰った。
その数カ月度、別の日本人の友人とレストランで食事をしているとき、またもやおいしいお米と出会った。
それでそのベトナム人は「このお米はコシヒカリですか?」と言おうとしたら、「このお米はヒキコモリですか?」と言ってしまった。
それを聞いた日本のは「いえ、そんなことはないです。このお米は社交的ではないですけど、たまには外出しますから」と答えたかは知らないけど、ベトナム人が言いたかったことに気づいたときには爆笑したという。
それまでは迷宮にいたと思うけど。
コシヒカリをヒキコモリと言い間違えた本人も、なんでそう言ったのかさっぱりわからない。
でもこれで友人との距離が縮まったというから、やっぱり失敗は宝だ。
そうかと思えば、こんな外国人もいる。
その外国人が自宅に帰ろうと、タクシーをつかまえて乗車していたときのこと。
自宅の近くに着いたから「ここで降ろしてください」と言ったつもりが、「ここで殺してください」と言っていた。
「ええ?」と運転手がおどろくと、日本語の発音が悪かったと思ったその外国人は、「ここでボクを殺してください」と再度頼んでしまったという。
でもこれは外国人タレントが言っていたことだから、実話かネタかは分からない。
事実なら、テレビで披露できる話を手に入れられたのだから、この失敗は財産だ。
最後は日本語の言い間違いではなくて、不適切な使い方をしてしまったという失敗談。
東京で日本人の彼氏と付き合っていた韓国人の女子大学生が、共通の友人と一緒にレストランで食事をしているとき、彼氏に向かってこう言った。
「おまえはケツの穴が小さい男だ」
その瞬間、笑顔が消えて静かになった。
彼氏には「おまえ、その言葉を二度と使うな」と怒られて、他の日本人からも「それは本当にやめたほうがいい」と注意された。
その韓国人の女の子は大好きだった「のだめカンタービレ」からその言葉を覚えたらしい。
上品な言葉ではないけど、友だちには使っていい親しみのこもった表現だと思って使ってみたら、袋叩きにされてしまった。
韓国では友人同士ならけっこう下品で過激な言葉を使うらしい。
その感覚を日本に持ち込んだら失敗した。
外国語を勉強する日本人もこんなミスをするはずだ。
日本語は日本人が思う以上にむずかしいから、勉強中の外国人はやさしい目で見守ろう。
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