「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」
アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』で主人公のルルーシュがそう言った。これから、日本人が外国人に注意するときに、“覚悟”しておくべきことを書いていこう。
最近、日本のアーティストの中国公演が突然中止になる事態が続いている。これは世界的にも珍しい現象で、各国のメディアが注目した。
そんな英語の記事について、日本人が英語で中国政府を非難するコメントをしたところ、こんな返信をする外国人がいた。
「Maybe Japanese artists who feel strongly about those comfort women during WW2, they should be aware and apologize..」
(第二次世界大戦中の慰安婦問題について、強い思いを持っている日本人アーティストは自覚を持って謝罪すべきかもしれない…。)
日本人がいま起きていることについて、英語で外国の政府や人を注意や批判した場合、80年以上前の歴史を持ち出して逆批判する外国人が高確率で現れる。
それは中国や韓国の人たちが多いが、アメリカ人やインド人、トルコ人にも見られる。第二次世界大戦中に日本軍が行った「蛮行」は有名なので、そうした外国人の発想や行動パターンを知らないと、日本人は戸惑うことになる。
最近、渋谷の交差点でフィリピン人の集団が踊って動画を撮り、それをSNSにアップした。その行動は迷惑行為になるから、動画を見た日本人を怒らせた。そのことについて、フィリピン人と交流のある日本人女性がSNSで、不特定多数のフィリピン人に向かって英語でこうコメントした。
「たくさんの日本人がこの動画を見て怒っています。私は日本でフィリピンのイメージが悪化することを望んでいません。だから、日本のルールを守り、日本の文化を尊重してください。」
これに対して、フィリピン人を中心にさまざまな外国人から、いろいろなコメントが返ってきた。
※以下は英語の原文を日本語に訳したもの。
「美しい日本に住んでいる皆さん、フィリピンの人々に代わってお詫びします。彼らは何をしているのか分かっていません。教育が必要なのです。」
「彼らはただ広い場所で踊っているだけで、誰にも迷惑をかけていない。」
「他の国に行ったら、その国の規則や習慣を尊重することが大事。なあ兄弟、それってとても簡単なことじゃないか?」
「日本人は、日本をテーマパークとして扱う外国人にうんざりしている。」
「海外で悪いことをする日本人だってたくさんいる。」
謝罪や開き直り、反省、同情、逆ギレといった反応のほかに、戦時中にタイムスリップする人も多かった。
※内容が事実かどうかは分からないが、少なくとも書いた本人はそう認識しているらしい。
「第二次世界大戦中にフィリピン人の生活をめちゃくちゃにした日本はどうなんだ?」
「731部隊をどう思う?」
「真珠湾攻撃について何か言えよ。」
「長崎と広島の花火は素晴らしかったね 🥰🥰🥰🥰🥰」
「広島と長崎の両方の記念館に行ったことがある。面白いことに、そこで説明されていたのは日本人の苦しみだけだった。原爆が落とされた理由は説明されなかった。」
「日本軍が行った残虐行為を思い出すと、強い憤りを感じる。彼らは赤ん坊を放り投げたり、若い女性をレイプしたり、一般市民を残酷に殺したりした。」
「日本軍の占領期間、シンガポールでは当時の人口の約2割、10万人が処刑された。」
「日本人以外の世界が、過去に日本人が何をしたか知っている。これはおかしなことだ。」
ほかにも、日本兵が切り取られたアジア人の首を持っていたり、大量の死体を見下ろしている「残虐写真」(これも真偽は不明)を見せる外国人がいた。
つい最近、日本で起きた外国人による迷惑行為を取り上げて、日本にいる外国人への注意を促したところ、全く関係ない歴史を持ち出して非難された。
投稿主はその反応を予想していなかったらしく、「マナーを守ってほしいとお願いしたら、怒って第二次世界大戦の話を持ち出してくる人たちって何なの?」とお怒りの様子。
個人的には、関係ないことに対して第二次世界大戦を持ち出して、「逆ギレする外国人を何人も見てきたので、「またか」としか思わない。
おそらく、海外では大日本帝国について、日本人が思う以上に「負のイメージ」が広がっている。外務省も正しい情報を世界に発信しているが、真実が誤解に追いついていない部分もある。
もし英語で外国人に注意喚起をする機会があったら、それでプライドを傷つけられたと感じ、歴史で日本を非難して「マウント」を取ろうとする外国人が現れることは、覚悟しておいたほうがいい。

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