決断しないことを決めた韓国文政権、日韓関係はさらに泥沼

 

ここ数か月、日韓関係はずっと最悪状態。

きのう韓国紙の東亜日報が社説(2019/06/17)でこう書いていた。

両国関係は昨年10月以来、元徴用工賠償判決、慰安婦財団の解散、哨戒機レーダー照射問題などをめぐって「最悪」と言われてきた。

韓日首脳、大阪G20モメンタムを逃してはならない

韓日関係の悪化はアメリカのトランプ大統領さえ心配するほどという。
まあどんまい。

 

そしてきょう、中央日報がコラム(2019年06月18日)で地球とか永遠とか言っていた。

韓日間に近づく破局の程度が計りかねる状況だ。韓国政府の悩みも深いだろうと思う。

好き嫌いとは関係なく、地球が存在する限り、韓日は永遠に共に進むべき隣国ではないか。

破局に突き進む「韓日列車」

 

いや、二者の関係で好き嫌いは大事だろ。
韓国側は「韓日は文化的・体質的DNAが最も似ている」と主張しているけど、9割の日本人に言わせたら「それは日本と台湾です」となるはず。

地球が存在する限り隣国同士というなら、一度や二度、韓日友好のモメンタムでもメンソレータムでも逃してもいいと思うのだけど、いまの日韓関係が「最悪」ということに異論はない。

 

いまの日韓関係についてさらにくわしく見ていくと、日本では韓国に対する印象が悪くなっているけど、韓国では逆に日本への印象が良くなっている。
さいきん読売新聞社と韓国日報社がおこなった共同世論調査から、そんな結果が判明した。

日本で韓国を「信頼できない」と答えた人は74%と過去最高を記録し、日韓関係については「悪い」という人は83%という結果。
日韓関係については「悪い」が20ポイント増、「良い」は20ポイント減と1年間で40%の変化だ。
韓国でも対日イメージは悪化しているけど、日本ほどではない。
いま日本で「嫌韓」は広がっているらしい。

その理由なんかはこの記事をどうぞ。

【急速悪化の日韓関係】日本で韓国の見方が1年間で40%も変化

 

 

いま日韓関係が悪化しつつあることは両国民が認めるところ。
韓国メディアに言わせると「戦後最悪」だ。
「争え…もっと争え…」というネットの書き込みは別として、日韓の関係を改善させる必要があることは日韓のメディアや政治家が認めている。
これに対して韓国政府は事態を放置することにしたようだ。

朝鮮日報の記事(2019/06/18)

日本が要請の徴用問題巡る仲裁委設置 きょう期限も立場示さず=韓国政府

いま最優先で解決しないといけないことは元徴用工の問題だ。
いわゆる徴用工訴訟で、きょねん韓国最高裁が日本企業に賠償を命じる不当判決をくだしたことで、日韓関係は決定的に悪化した。
この問題を解決するため、日本政府は第三者を交えた「仲裁委員会」の設置を韓国政府に求める。
その回答期限となったきょう、韓国側は「現在も慎重に処理している状況だ」と数か月前と同じことを言う。
韓国政府は決断しないことを決めた。

韓国の外務省報道官は政府の立場をこう説明する。

「政府は大法院の判決を尊重するという基本的立場の下、(強制徴用)被害者の苦痛と傷の実質的な癒やし、さらに未来志向の韓日関係構築の必要性などを考慮し、この事案を慎重に扱っている」

こんな自分だけ気持ちいいことを言っているから、日韓関係は泥沼に沈んでいく。

 

これも言っていることが数か月前と変わっていない。
韓国外務省報道官の仕事は再生ボタンを押すだけか。
これでわかるように、文政権のペースに合わせるということは時間を奪われることと同じ。
これほど無駄で無意味なことはない。
日本は韓国の都合に関係なく、次のステップに進むべきだ。

 

先ほど韓国紙は「韓国政府の悩みも深いだろう」と書いていた。
でも、韓国政府は約束を破って開き直って、大事なことは先延ばしにする。
そんな相手から、「地球が存在する限り、韓日は永遠に共に進むべき隣国ではないか」と言われる日本政府の悩みのほうがずっと深いはずだ。
いま変換したら出てきた「不快」と言ってもいい。

また東亜日報は「未来は叫ぶだけで開かれるものではない」と言っていたけど、反日を叫ぶだけでも未来のとびらは絶対に開かれない。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。