太平洋戦争末期、もはや限界が見えてきた日本軍は、アメリカ軍が理解できないような攻撃をおこなった。
神風特別攻撃隊による突撃攻撃だ。
爆弾をかかえて突っ込んでくる戦闘機に米軍は戦慄した。
突撃する戦闘機
攻撃を受けて炎上する米軍空母
あるアメリカ海兵隊員の回想
神風も何もかも見ました。
胃がキリキリと痛むような、あんな光景は見たことがありませんでした。あの人たちは死ぬのを覚悟していたんです。
私だって、入隊した時は命をささげる覚悟でした。
でも、あんなやり方では…「NHK 映像の世紀 第5集 世界は地獄を見た」
出撃の日、別れの杯を飲む神風特攻隊の隊員
戦闘機に乗り込む直前、はち巻きをしめてもらっている
西日本新聞の記事(6/24)に特攻隊員の松尾巧さんの遺書が載っている。
「泣かないで」18歳の特攻隊員、父母への遺書 戦友の手紙が記す最期
巧さんは志願して岩国海軍航空隊に入った。
ミッドウェー海戦で惨敗し、敗戦が近づいてきた1943年4月、出撃を感じた巧さんは1枚の絵と手紙を送った。
絵のいわれをお話ししましょう。母さん虎と子どもの虎と二枚あります。私が子どもの虎の絵を持って参ります。親虎を家においておきます。そしたら子どもは遠くへ行っても、またいつか親虎のそばに帰って来るのだそうです
これは出撃の前日、最後に書いた手紙。
此(こ)の世に生を受けて以来、十有余年間の御礼を申し上げます。沖縄の敵空母に見事体当たりし、君恩に報ずる覚悟であります。お父さん、お母さん、そして姉さん、妹よ、泣かないで決して泣いてはいやです。ほめてやって下さい。家内揃(そろ)って何時までも御幸福に御暮らし下さい。後は御願い致します
この遺書を残して、神風特別攻撃隊第三御楯706部隊・松尾巧さんは飛び立ち、18歳の生涯を終えた。
神風の攻撃を受けて破壊された米軍の艦船
特攻隊員には朝鮮人もいた。
でも、彼らは何のために自爆攻撃をしなければならないのか。
「金尚弼」という隊員が兄と話をしているとき、日本のために死ぬ必要はないから逃げろと言われる。
そんな兄にこう言い返した。
自分は、朝鮮を代表している。逃げたりしたら、祖国が嘲われる。多くの同胞が、一層、屈辱に耐えなければならなくなる
「洪思翊中将の処刑 (山本七平)」
別の朝鮮人特攻隊員は「俺は、朝鮮人の、肝っ玉を見せてやる」と言った。
無口な兄貴は、だから、卑怯な振舞いはせんで、朝鮮の同胞のため、ぼくたち家族の誇りのために、突っこんだのですよ
「洪思翊中将の処刑 (山本七平)」
こういう朝鮮人の人たちには、頭を下げて手を合わせるしかない。
戦後70年以上がすぎたいま、韓国は何をしているのか。
慰安婦問題や徴用工問題で日本と交わした約束を一方的に破って、日本との関係を最悪にしてしまった。
そして反省するどころか開き直り、日本に責任を押し付けて非難するしまつ。
ハンギョレ新聞の社説(2019-06-20)
日本は韓日関係を今のように悪化した状態で放置してもいいと思っているのかを問いたい。
すべての責任を請求権協定に任せて、知らぬ存ぜぬの態度では、両国関係のいかなる未来志向的発展も期待しがたい。韓国政府の「韓日企業がともに徴用被害を救済」提案に注目する
悪化した関係を7カ月以上も放置していたのは韓国政府だ。
請求権協定という国家間の合意は、何があっても変えられない。
だから日本政府の態度は100%正しい。
すべての韓国人がこう考えているわけではないけど、韓国では一般的な意見だ。
「祖国が嘲われる。多くの同胞が、一層、屈辱に耐えなければならなくなる」
「卑怯な振舞いはせんで、朝鮮の同胞のため、ぼくたち家族の誇りのために」
こう言って亡くなった同胞に恥じない人間でいてほしいのだけど、いまの文政権ではむずかしいか。
これは韓国に関係なく、現代の日本人に読んでほしいもの。
ある日本人特攻隊員は最後にこんな願いをたくした。
空の特攻隊のパイロットは一器械にすぎぬと、一友人が言ったことはたしかです。
一器械である吾人(ごじん)は何も言う権利はありませんが、ただ、願わくば愛する日本を偉大ならしめられんことを国の方々にお願いするのみです。「NHK 映像の世紀 第5集 世界は地獄を見た」
>すべての韓国人がこう考えているわけではないけど、韓国では一般的な意見だ。
その表現は、韓国側を好意的に評価しすぎだと思いますね。私ならこう表現します。
「ごくまれに例外もいるが、韓国では大多数の国民がこのように考えているようだ。」
ええ。それでたまに「韓国に甘い」と叱られます。
ただ中央日報や朝鮮日報、東亜日報は「韓国政府にも責任がある」と書いていて、ここまで一方的ではありません。
でも韓国のネットではこんな強硬な意見が多いのでしょうけど。