【愚行の代償】トランプ大統領の信頼と信用を失った韓国文政権

 

韓国が日本とのGSOMIA(軍事情報包括保護協定)の破棄を発表して、日米は驚がくした。
でも韓国政府は落ち着いていて、この決定についてはアメリカも「十分に理解している」と言う。
でも実際には真逆のことがおきた。
ポンペオ国務長官が「失望した」と語り、米国務省と国防総省は「ムン・ジェイン政権に強い懸念と失望を表明する」と見解を発表したことで、文政権の余裕は一瞬で吹き飛ぶ。

アメリカはこのとき「ROK(韓国)」ではなくて、「Moon administration(文政権)」と名指している。
文大統領の愚行にアメリカ側はかなり頭にきているようだ。
「米が理解した」と言っていた韓国大統領府は、翌日すぐに「米と疎通した」と言い直す。
でもアメリカの怒りは収まらない。
このあと米議会下院外交委員会のエンゲル委員長も文大統領を「無責任だ」と批判する。

そして肝心なトランプ大統領の反応はというと、「ムン・ジェイン大統領は信用できない」だった。

FNNニュース(2019/8/26)

「文大統領 信用できない」 トランプ大統領 G7の席で

フランスで行われたG7(主要7カ国)首脳会議で、世界を動かす主要国トップがいる場で、トランプ大統領は文大統領を「信用できない」と痛烈に批判。
外交安全保障に関する議論をしているときにこう言ったのだから、文政権のGSOMIA破棄は頭にあったはずだ。

さらにこんな秘密までバラしてしまう。

政府関係者によると、トランプ氏はさらに、「金正恩(キム・ジョンウン)は、『文大統領はウソをつく人だ』と俺に言ったんだ」と重ねて批判したという。

 

トランプ氏の爆弾発言に対して安倍首相は何も反応しなかったという。
それは当然。
自分から進んで事故に巻き込まれる人間はいない。

 

「歴史を忘れた民族に未来はない」という韓国は数年前のことをよく忘れる。
2015年に最終的な解決を確認した慰安婦問題をいまに持ち出して、文大統領は「まだ解決していない」と言って日本に謝罪を求めた。
日本はこのときの約束をすべて守ったけど、自分たちはまだ何も履行していないにもかかわらず。
ソウルの日本大使館前にある慰安婦像は一体いつ撤去されるのか?

「ムン・ジェイン大統領は信用できない」とトランプ大統領を怒らせた文大統領は2年前も同じようなことを言わせている。

中央日報の記事(2017年11月09)

米紙、韓米首脳会談が終わると「文大統領は信頼できない友人」

このときは北朝鮮が核実験やミサイル実験をしていて、日米韓が一致団結して強く対応しないといけなかったのだけど、文大統領はキム・ジョンウン委員長にラブコールを送りやがる。
北朝鮮に年間およそ112億円をもたらす開城(ケソン)工業団地を再開しようとしていたのだ。
他にも中国の歓心を買おうとして、結果的にトランプ大統領の不興を買った。

北朝鮮や中国に近づく文大統領を見て、世界最大の経済紙ウォールストリートジャーナル(WSJ)が社説で文氏を「信頼できない友人」(unreliable friend)と表現する。

これは2年前の記事だけど、その内容はまるで今朝の新聞記事のよう。

米国と韓国の大統領が首脳会談で連合戦線を形成する姿を見せたりもしたが、文大統領の行動は金正恩政権に対抗する韓米間の同盟を毀損したということだ。

韓国政府のGSOMIA破棄に対して、米国務省と国防総省が「ムン・ジェイン政権に強い懸念と失望を表明する」と言った理由もまさにこれ。

WSJというアメリカを代表するメディアが文大統領を「信頼できない人」と社説で表現をしたのは、アメリカの強い不満をあらわしている。

ちなみにこれは当時の産経新聞の記事(2017.11.13)

北朝鮮に融和的かつ、中国に擦り寄る文氏の行動について、「文氏が信頼できる友人だとは思えない」などと社説で指摘したのだ。同紙の記事を、韓国メディアは相次いで取り上げ、狂乱状態となっている。

米WSJ紙、文在寅大統領を激烈批判「信頼できる友人ではない」韓国メディア大騒ぎ

 

先日8月25日・26日に韓国軍が竹島周辺で軍事訓練を行った。
するとアメリカ国務省が「生産的ではない」と不快感を示す。
アメリカ政府が竹島周辺での韓国の軍事訓練を批判するのはこれが初めてという。
これに対して韓国外交部(外務省)は「コメントできません」と手短にコメントした。

「GSOMIAの破棄をきめた」と発表して韓国政府は日本とアメリカを驚かせたけど、アメリカの激しい反発を見て、いま韓国はもっと驚いているだろう。
「失望した」と言うアメリカに韓国側は、「これはむしろ韓米関係をアップグレードする機会になる」と言っちゃったけど、いま自らの愚行を心底後悔しているのでは?

2017年に「ムン大統領は信頼できない友人」、2019年に「ムン大統領は信用できない」とトランプ大統領に言わせた代償を文政権はこれから払わないといけない。

 

 

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4 件のコメント

  • >いま自らの愚行を心底後悔しているのでは?

    どうでしょう?
    一連の報道や声明から、文大統領はGSOMIAの意味や内容を理解していない可能性があるので……。
    さすがに、なぜ米国か怒っているのか理解できずに戸惑っている、なんてことはないと思いたいですが……。

  • まあ本当のところは韓国政府の人間でないとわかりません。
    でも中央日報の記事では、「何よりも米国が繰り返し失望と懸念を示したこと自体が異例というのが政府内外の雰囲気だ。」とあります。
    アメリカがここまで怒るとは韓国政府も想像できなかったようですよ。

  • 確かこの前韓国の米軍基地維持費をもっと払えとトランプさんに言われて断ったんじゃなかったですか?
    そしたら慌てることないような。
    韓国内は今はそれどころじゃなさそうですね。 ここに来て反日派の次期大統領をつぶしにかかってますよ~。

  • 在韓米軍の駐留費については、これからまた請求されると思いますよ。
    それにアメリカを怒らせると国内の親日派、保守派を怒らせるから、文政権も頭の痛いところでしょう。
    それと同時に国内でも問題が山積しているし、文政権はどこに向かうつもりなんでしょうね。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。