サッカー日本代表の南野拓実選手を獲得したイギリスの名門チーム・リバプール。
日本ではそのニュースで歓喜にわく一方、韓国は憤怒につつまれていた。
12月22日にクラブワールドカップの決勝戦をひかえていたリバプールはクラブの公式ホームページに、1981年に東京で行われたインターコンチネンタルカップ(いまのインターコンチネンタルカップ)の試合を紹介する。
東京ということでサムネイルに旭日旗のデザインを使ったところ、それを見つけた韓国人から抗議が殺到。
韓国には、こうした世界の使用例を見つけては問題にする「旭日ポリス」がいるのだ。
このとき新加入の南野選手の隣にその画像があったことで、リヴァプールはより重い“旭日旗使用罪”に問われた。
もちろん、こんなことで抗議があるのは世界で一国のみ。
韓国の逆鱗に触れたリヴァプール側はサムネイルの旭日旗を別のものにした。
でもそれだけで許してくれるほど、あの国はやさしくない。
結局、公式に謝罪する。
中央日報の記事(2019.12.21)
「問題点を把握した直後、該当イメージを削除する措置を取った」と伝えた。そして「掲載されたイメージのため不快な思いをされたすべての方々に心よりお詫びします」と謝罪した。
「旭日旗映像」載せたリバプール「不快な思いをされた方に謝罪」
リヴァプールは公式フェイスブックページに英語と韓国語でこの謝罪文を載せた。
旭日旗の削除と謝罪のセットがあれば、これに怒った韓国の人たちもやっとこぶしを下ろすことができる。
と思ったら、これがさらに怒らせてしまった。
謝罪をしたけど、それは韓国限定だったことがすぐに判明。
公開した謝罪文を見ることができるのは韓国だけにするよう、リバプールはこんな工夫をほどこしたのだ。
サッカー・メディア「ゴール」の記事(12/21)
謝罪文は「韓国のIPアドレスで接続する場合でのみ確認できる。これは韓国ファンの怒りを増幅させるやり方だ」と、リヴァプールの対応方法に不満を投げかけている。
韓国紙がリヴァプールの旭日旗使用を指摘…クラブは謝罪文掲載も、公開は韓国限定で激怒
「不快な思いをされたすべての方々」というのは韓国しかない、ということを分かっているのだろう。
韓国のIPアドレスだけで確認できるという処置が偶然であるはずない。
旭日旗に対してここまで怒るのは韓国だけという認識があったはずだ。
海外で旭日旗使用→韓国からの猛抗→削除と謝罪というパターンは珍しくないけど、「韓国限定で謝罪した」という例ははじめて見た。
韓国と反対で、日本ではリヴァプールの対応を支持する人ばかり。
・リバプールは韓国のことをよく理解しているな。
・イギリス人も良くわかってんな
・適切じゃん
・あ、浸透した
・文句ある人だけに最適化されててよろしい
・特定の国からしか抗議がない事を、欧州の人たちも分かってるんだろうなぁ
リヴァプールでは前にも、ナビ・ケイタ選手が腕に旭日旗のタトゥーをして韓国の怒りを買って猛抗議を受けた。
このときリヴァプールは、「悩んだすえに、ケイタはタトゥー騒動を収めるための措置を行う」と発表して、ケイタ選手は腕のタトゥーを別のものに変えた。
経験がないからよく分からないけど、タトゥーを削って彫りなおすということには、お金や時間よりも痛みがともなうはずだ。
この騒動を通してリヴァプールは、「旭日旗でここまで大騒ぎをするのは韓国だけ」ということを学習して、そのレッスンを今回いかしたのだろう。
中国でも旭日旗を「軍国主義の象徴」とする見方はある。
でも、ことし中国軍が行った観艦式では、旭日旗をかかげた海上自衛隊の艦船を受け入れている。
2018年に韓国軍が行った観艦式では、韓国側は最後まで旭日旗を認めず、海上自衛隊は式への参加を断念した。
旭日旗にここまで激しく怒るのは韓国だけなのだ。
海外もようやくそれに気づき始めたらしい。
これは韓国とリヴァプールだけの問題にとどまらない。
こういうニュースがヤフーに載って、韓国に対する日本人のイメージにも影響をあたえる。
後日談
この件にはつづきがある。
謝罪文を発表した次の日、リヴァプールは公式ツイッターでまた旭日旗のデザインを使用して韓国を怒らせた。
これはもう意図的だ。
くわしいことは朝鮮日報の記事(2019/12/23)を。
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