いまから一カ月半ほどまえ、韓国は目論見が外れて心の底から悔しがっていた。
日本政府がおこなっている対韓輸出の管理強化を、ムン政権としては何とかして撤回させたい。
それできょねん8月、日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を破棄すると宣言して(最終決定は11月)、日本に輸出措置の撤回を迫ったけれど日本政府は1ミリも動かない。
GSOMIA破棄は日米韓の安全保障体制に悪影響を及ぼすことから、アメリカは韓国に激怒して、ムン政権は最終日のギリギリになって「やっぱり、やめるのをやめます。延長します」と発表した。
韓国政府は日本から何の譲歩も引き出すことができずに、自分が言ったことを3か月後に否定しただけ。
これが「GSOMIAやめるかも。日本よ、引き留めるならいまだぞ騒動」のすべてだ。
あれは一体何だったのか?
この外交戦、結果的には一歩も引かなかった、かぐやの勝ち。
ではなくて、日本政府高官から「ほとんどパーフェクト・ゲーム(完全試合)だ」という声が飛び出したほどの一方的な日本の勝利に終わった。
日本が勝ったというより、韓国が自滅しただけど。
とにかくこれで韓国はメンツ丸つぶれ。
その悔しい気持ちは、全国紙・中央日報のコラム(2019.11.28)のタイトルを見ただけで伝わる。
勝利しても勝ったふりをしないのが外交というが=韓国
確かに「勝って兜の緒を締めよ」で、日本は静かに勝利を味わうべきだったとおもう。
「パーフェクト・ゲーム」の一言はかなり韓国側を刺激したらしいから。
*ちなみに韓国政府側は「判定勝ちをした」と、コナン君でも解けないような謎めいたことを言う。
とにかく日本には負けられないらしい。
このコラムで韓国の記者は、日本が勝者に見えるけど「よく見ると必ずしもそうではない」と指摘。
その理由はこうだ。
しばらく休火山だった韓国国民の反日感情が爆発したが、これは日本が輸出規制措置の発動で自ら招いたものだ。韓国人の胸中には焼きごてで刻印されたように簡単には消えない火傷が残り、それだけ韓日関係は後退した。日本が勝ったとは言えない理由だ。
日本の“輸出規制”とやらのせいで、韓国人の反日感情が爆発して日本へのイメージは悪くなった。
韓日関係はさらに悪化したから、必ずしも日本が勝ったとは言えない、ということだろう。
まあこの文章を読んで思ったわけですよ、何という自分中心の見方なのかと。
“輸出規制”は韓国側が日本の信頼を裏切った結果で、それに対して文大統領は「日本に二度と負けない」と言い、マスコミは「日本の経済侵略」と国民の反日感情をあおりまくった結果、火山のような激しい日本製品ボイコット運動が韓国全土で展開されたのだ。
市民団体は日本企業のロゴの描かれた段ボール箱を一斉に踏みつぶして、マスコミはそれを全国放送で伝える。もちろん日本製のテレビカメラで。
国民はSNSでこんなものをシェアして、ノージャパン運動の炎を拡大させた。
韓国で盛り上がる反日活動の様子は日本のテレビやSNSで伝えられた。
日本人は冷静だから「ノーコリア運動」なんてカウンターをしないけど、「嫌韓のボルテージは上がっているだろうな」とはおもっていた。
実際、韓国にはまったく関心のない知り合いが、日本のビールをぶちまけるパフォーマンスをテレビで見て「あれはやりすぎだわ」と冷たく言っていた。
「韓国人の胸中には焼きごてで刻印されたように簡単には消えない火傷が残り」とまるで被害者のように言うけど、あの不買運動は日本人の胸中にも簡単には消えない傷を残した。
あれだけの反日感情を見せられたら、日本人の中に嫌韓感情が発生することは誰だってわかるはず。
だから年が明けて、こんな中央日報の記事(2020.01.12)を見ても「ですよね」の一言しかない。
韓国に対しては回答者の66%が「嫌い」と答え、北朝鮮(82%)、中国(71%)に次いで嫌いな国・地域3位を記録した。
韓国、日本が嫌いな国3位
日本経済新聞がきょねん10~11月におこなった世論調査で上の結果が判明した。
その前の年の調査でも韓国は「嫌いな国3位」だったけど、今回はそのときの61%から66%と、“嫌韓度”が5%アップしている。
ちなみに日本人の好きな国の上位3つはアメリカ、フランス、イギリスという順。
あと面白かったのが、最も信頼する日本の組織・団体の問いには「自衛隊」と答えた人がいちばん多かった(60%)。
逆に最も信頼できない組織・団体は国会議員(46%)とマスコミ(46%)という結果。
別の世論調査では、日本人の韓国に対する好感度は中国を下回ったことから、朝鮮日報は「日本人は今や韓国より中国の方が好き」と衝撃をうけた。
くわしいことはこの記事をどうぞ。
きょねん韓国が好き放題やりまくった結果が徐々に表れている。
結局、反日には嫌韓がブーメランとなって返ってくるのだ。だから、日本が嫌いな国3位に選ばれてしまった。しかも前年よりポイントアップ。
韓国人は感情を爆発させるけど、日本人は抑えるから感情が奥底にたまってしまう。
沈んでいるから表面には見えないけど、決してなくなってはいない。
ことし2020年は、韓国がこれまでのツケを払う年になりそうだ。
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