2週間ほどまえ韓国の与党議員が国会で、新型コロナウイルスの感染者が広がる日本を「汚染地域に指定すべきだ」と主張した。
そんなことは今は昔のはなし。
いまでは“立場”がすっかり逆転して、韓国の感染者は6767人(死亡者44人)に対して日本は420人(6人)だ。
韓国の人口(約5100万)は日本の半分以下なのに、これだけの感染者をだした大きな理由は文政権の対応ミスにある。
きっとこれが最大の原因だ。
新型肺炎について文大統領が「遠からず収束するだろう」と国民に宣言したあと、国内の感染者は爆発的に増加した。
そのあとも「防疫と経済、二兎を追うべき」と述べたものの、感染者の発生を減少させることはできず、気づけば世界で最も危機的状況にある国になってしまった。
韓国の全国紙・中央日報が「限りなくみすぼらしくなった文大統領のリーダーシップ」(2020.03.04)と非難するのも当然だ。
アメリカのトランプ大統領の対応は早くて、「米国を伝染病から保護するのが我々の目標」とすぐに中国人の入国を禁止した。
その中国の習近平国家主席も国内で状況が改善に向かうとすぐに、韓国からの入国者を制限して隔離した。
韓国側が抗議すると「中国は外交より防疫が優先だ」と頼もしく一蹴。
国のトップが自国民の健康や安全を第一に考えて行動するのは当たり前で、そのために他国から抗議がきても「伝染病から保護するのが我々の目標」、「外交より防疫が優先だ」と言い返すぐらいでないと困る。
遅ればせながら、日本も韓国と中国からの入国者を禁止ではなくて、制限することをきめた。
韓国について書くと、飛行機は成田と関空だけで受け入れて、韓国から来る人には2週間の待機を要請し、問題がなければ入国させる。
でも韓国さん、これに大激怒。
外務大臣は「非友好的であるだけでなく非科学的だ」と非難するけど、同じ与党の議員が日本を「汚染地域に指定すべきだ」と言ったことはすっかり頭にはないようだ。
これに対して茂木外務大臣は「韓国で感染者が急激に増え、6000人を超えているのは事実であり、その事実に基づいて日本国内の感染症の拡大を防止する観点から取っている措置だ」と冷静に言う。
「限りなくみすぼらしくなったリーダーシップ」と自国のメディアから酷評されている韓国政府は、日本を一方的に非難して国民の怒りを日本へ向けようとしている。
実際、「報復措置」として日本から韓国へ入国する人には2週間待機させることをきめた。
政治的動機とはこういうことを言う。
「外交より防疫が優先だ」と言うだけあって、中国は日本の対応を「理解できる」と問題にしていない。
韓国政府は相変わらず中国に弱い。
同じ措置をとっていて、800人の韓国国民を隔離している中国には何も言わない。
日本にだけに吠える政府に韓国メディアもあきれ顔だ。
朝鮮日報の社説(2020/03/07)
世界100カ国以上の国から入国制限を受けている韓国政府はこれまで一度も対抗措置について言及しなかった。(中略)中国に対して一言も言えない政府が、ただ日本に対してだけは激しい怒りを表出している。
日本はやっと中国を遮断、世界から孤立する韓国は日本にだけ憤怒
政府による不自然で不公平な「日本たたき」は韓国経済新聞/中央日報日も取り上げている。(2020.03.07)
安倍首相の「2週待機」に韓国が強硬対応…「中国にはなぜ対応しないのか」指摘
韓国政府が日本にだけ怒りを見せる理由はなにか?
韓国人の発想や考え方は韓国人がよく知っている。
国民の反日感情をあおって敵意を日本に向けて、自分は助かろうとする。
そういう文政権の不純で安易な動機は野党に見透かされていた。
中央日報の記事(2020.03.06)
特に韓国政府の感情的な対応には「総選挙を1カ月後に控えて反日感情にまた火をつけようとしているのか」という指摘も野党を中心に提起されている。
韓国政府、「860人隔離」の中国には対応せず日本に激高する理由は?
困ったときに日本を攻撃して支持を集めるやり方は、韓国の政治家には鉄板で古典的で新しいことは何もない。
でも、国民にはこれがよく効くから困る。
こちらの記事もどうぞ。
コメントを残す