日本とインドの関係(歴史):チャンドラ・ボースは知っておこう。

 

これは、今回の記事とはまったく関係がありません。
でも、なかなかすごい動画だったのでそれをはり付けときます。

「タバコのポイ捨てはいけません!」というメッセージです。

イランの街中で、若いイラン人がタバコのポイ捨てをしたところ、爆発が起きました。
その爆発の瞬間をおさめた動画です。
けっこうな大きな爆発です。
関心があったらどうぞ。

http://i.imgur.com/K1raPIF.gifv

 

これはイエメン。

 

前回、インドのコルカタの空港でボクが経験したことについて書いた。
さっすがインディア、日本では考えられないようなことがおきる。
それがこれ↓

旅㉙コルカタの空港、インド人店員のサービス精神に絶望した件

 

この地図の東京のところがコルカタ。
日本と比べると、インドがとても大きい国だとよくわかる。
逆に、「日本って意外と大きいじゃん」って思うかも。

 

コルカタの空港の名前は長い。

「ネータージー・スバース・チャンドラ・ボース国際空港」という。

この空港の名称は、インドの独立運動家「チャンドラ・ボース」にちなんでつけられている。
この人はインドの英雄で、東インドではガンディーよりも人気があるだろう。
「ネータージー」は、「指導者」という意味。

この「チャンドラ・ボース」は、歴史的に日本とも深い関係がある。
だから日本人として、この人は覚えておく価値がある。

というより、日本とインドの関係や歴史を考えたとき、このチャンドラ・ボースを欠かすことはできないだろう。
ということで今回は、空港の名前にまでなったこのインドの英雄について紹介したい。

 

インドの人気者「チャンドラ・ボース」。
この場所はコルカタの空港だったと思う。

この記事の一番上の画像もチャンドラ・ボース。
この像はコルカタの空港にあった。

 

高校の世界史では、チャンドラ・ボースについて次のような説明がされている。

武力による独立を目指し日本の支援でインド国民軍を組織した(世界史用語集 山川出版)

チャンドラ・ボースはインド国民軍をひきいて、日本軍と行動をともにしていた。
ボースには、当時の日本人がほれてしまうほどのカリスマがあったという。

河辺中将はボースのインド独立にかける熱意とその態度を見て、「りっぱな男だ。日本人にもあれほどの男はおらん(ウィキペディア)」と高く評価している。

 

一般的に、インドがイギリスから独立できたことについては、ガンディーを中心にして語られることが多い。

けれど、こんな見方もある。
イギリスの歴史家エリック・ホブズボームは、このように言っている。

「インドの独立は、ガンジーやネルーが率いた国民会議派が展開した非暴力の独立運動によるというよりも、日本軍とチャンドラ・ボースが率いるインド国民軍(INA)が協同して、ビルマ(現ミャンマー)を経由し、インドへ進攻したインパール作戦に依ってもたらされた」

(ウィキペディア)

 

平成19年に安倍首相がインドを訪問している。
そのとき安倍首相は、インドの国会で「二つの海の交わり」という演説をおこなった。

その演説の中にこんな言葉がある。

ベンガル地方から現れ、日本と関わりを結んだ人々は、コルカタの空港が誇らしくも戴く名前の持ち主にせよ、ややさかのぼって、永遠の詩人、ラビンドラナート・タゴールにしろ、日本の同時代人と、いずれも魂の深部における交流を持っていました。

二つの海の交わり

「コルカタの空港が誇らしくも戴く名前の持ち主」とは、チャンドラ・ボースのこと。

 

またAFPが、ボースのめいにあたるクリシュナ・ボースさんの言葉を伝えている。

日本の人々がボースの活躍を覚えていてくれるのなら、私たちインド人も、ボースが英国の植民地支配に抵抗するためにインド国民軍を組織したことを支援したのが、日本だったことを思い出すべきだ

訪印中の安倍首相、東京裁判のパール判事の息子らと面会

日本とインドの関係や歴史を考えたとき、チャンドラ・ボースの名前は欠かすことはできない。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。