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【戒厳令の余波】在日コリアンのやり取りから見える“分断”
さわやかな青空が広がっていて、急に雷が発生すると誰でも驚いて空を見上げる。 いつもの日常で、とつぜん大ごと件が起こることを青天の霹靂(へきれき)と言って、12月3日に韓国でそんなことがあった。 この日、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統... -
【易姓革命と宦官】日本が中国をマネなくて良かったこと
「日本人は中国をとても憧れていました。だから、隋や唐にやって来て、優れた文化や制度を学んで日本に持って帰りました。日本人は何でも中国のマネをしたんです」 むかし、中国を旅行中に出会った日本語ガイドから、そんな話を聞いてイラッとした記憶。 ... -
韓国人と漢字教育 廃止された理由と復活しているワケ
100年以上前の韓国(朝鮮)は漢字大国だった。 19世紀末に朝鮮を旅行したイギリス人のイザベラ・バードは、現地で行われていた教育についてこう書いている。 「多くの学校では、終日漢籍を前に床に座り、古典の章句を暗唱したり、中国の故事を... -
【日印友好】インド人が東京・蓮光寺を目指す理由
きょう12月12日は「漢字の日」なので、それに合わせて「今年を表現する漢字」が発表された。この1年で話題になったのは、金メダル、裏金問題、カネ目当ての闇バイトなどだったから、清水寺でお坊さんが書いた漢字は「金」だった。 ということ... -
【日本の地名】中国人が“群馬と仙台”を好きな理由とは?
数年前、静岡県に住んでいたアメリカ人と話をしていると、彼女が「愛知のほうが良かった」と文句を言いやがった。 わけを聞くと、西にある愛知を英語にすると「Love & Wisdom」になって、彼女的にはハッピーな気持ちになれるから。静岡は「Sile... -
【二度の急変】韓国人が日本に“軍国化の不安”を感じるわけ
先週、韓国の尹(ユン)大統領がいきなり非常戒厳令を宣言して、国内は大混乱におちいった。 知人の韓国人に言わせるとあれは完全な失敗で、日本人の友人から「韓国はいま大丈夫?」心配されると申し訳なく思うし、韓国は経済的には世界のトップク... -
日本は“鎖国”を決めたのに、オランダだけは認めた理由
韓国語で割り勘のことを「トチペイ(더치페이)」という。 これは「Dutch pay(ダッチペイ:オランダ式の支払い)」というコングリッシュ(韓国製英語)で、英語の「Dutch treat」が由来になっているらしい。 ただ、「Dutch treat」という英語には... -
【端午に正月】近ごろの韓国・中国の伝統文化をめぐる争い
一週間ほど前に、日本酒や焼酎などの「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されることが決まった。めでたし! 日本の酒づくりが世界に認められたのと同時に、中国の正月である春節も、「家族の価値や社会の結束を高め、中国の人々にアイ... -
【アジアの例外】日本・タイが植民地にならなかった理由
まずはクエスチョン。 日本では、戦後直後の1947年5月3日に日本国憲法が施行されたことから、その日が憲法記念日になっている。 では、タイの憲法記念日はいつか? 答えはきょう12月10日で、日本と同じく国民の祝日になっている。 193... -
海外にいる残酷で強欲な独裁者が、日本には見当たらない
また一つ、正義が勝ってしまったらしい。 シリアの内戦で反体制派が勝利して、アサド大統領がロシアに亡命した。 彼はもともと眼科医になろうとイギリスで学んでいたが、1994年に兄が交通事故で死亡すると、大統領だった父親に呼び戻されて後継...