日本の伝統的なカレンダー、二十四節気でいうと8月の後半から、 JOJOではなくて「処暑(しょしょ)」がはじまる。
※2025年の処暑は8月23日から9月6日まで。
この時期に入ると、暑さも少しは落ち着く。それを期待して、韓国人、バングラデシュ人、カナダ人、アメリカ人、インド人と愛知県の佐久島へ遊びに行ったら、処暑には恵まれず、猛暑に襲われた。
住んでいた場所によって感じ方は違うだろうけど、韓国人は平気で、ほかの外国人は日本の夏の攻撃力(気温+湿度)の高さにまいっていた。
彼らは学生や社会人で、日本に3年以上住んでいる人から数カ月の人までいて、立場や日本での経験にはバラつきがあるけれど、全員20代の男性。
そんな外国人に、これまで日本人と付き合っていて印象的に感じたことを聞いてみた。
その質問に対するインド人の答えがこちら。
「来日する前から日本人は時間に正確だと聞いてたけど、実際に住んでみたら、ウワサ以上だった。大学祭のミーティングをすると、日本人の学生はいつも予定時間の前に集まって、席に座って待っている。インドだったら、きっと会社の会議でも、社員はこんな時間厳守で行動できないよ。」
バングラデシュ人もその意見に同意する。
「だよね〜、バングラデシュなら『13時から会議を始めます』という連絡があっても、それはただの目安でしかない。何時に始まるかは、その時になってみないとわからない。」
このインド人とバングラデシュ人にとっては、日本人の正確無比な時間感覚がとても印象的だった。ただし、日本人が会議をする場合、始まる時間は正確でも、話が長引いて終わる時間はテキトーになると不満を言う外国人は多い。
アメリカ人はこう話す。
「アメリカ人は直球ストレートにものを言うけど、日本人は遠回しに言うから、考えていることが分かりにくい。アメリカ人は大ざっぱな性格で、日本人は繊細なんだろうな。もちろん、アメリカ人も相手の感情に配慮して、オブラートに包んだり間接的な表現をしたりすることはある。日本人はその傾向がすごく強いんだ。」
その見方に同意したのはカナダ人。
「それと関係していると思うけど、日本人は英語で話すときよく『maybe』と言う。自信がないのか正確さを重視するのか分からないけど、日本人は断言を避けるために『maybe』をつけるんだろうな。英語に慣れていないのは理解できるとしても、それを使いすぎると、聞いててウンザリする。」
日本人は時間もそうだけど、「正確さ」に強いこだわりがあると思われる。しかし、外国人はそんな完璧さを求めていない。だから、これからは自信を持って言い切って、途中で不安を感じたら、語尾に「知らんけど」を付けることにしよう。
そうすれば外国人は悪い印象を持たない。知らんけど。
最後に紹介するのは韓国人の意見。
「日本人は話も動きも、ゆっくりしているように感じます。韓国人はスピードを重視していて、インターネットでも宅配サービスでも何でも“速いこと”を自慢に思います。言い換えれば、日本人は忍耐強くて、我々にはそれが欠けていますね。」
韓国を旅行して、「日本よりIT化が進んでいて便利!」と感じる日本人は多い。
韓国人は何でも早くやろうとするけど、時間厳守の感覚は日本人ほど強くない。韓国に住んでいる日本人に話を聞くと、韓国の人たちは仕事でもプライベートでも納期や期限に間に合わず、「延長」を求めることが多いという。
今回の外国人から聞いた意見をまとめると、日本人の性格は「時間厳守」、「ハッキリものを言わない」、「ゆっくりしている」ということになる。
つまり、それを裏返したものがそれぞれの国民の特徴だ。たとえば、日本と韓国に住んでいた知人のアメリカ人は、韓国社会の「速さ」に感動したけれど、日本人は丁寧に仕事をするから、社会の安定性なら日本のほうが上だと感じた。

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