それに先立ち、エガちゃんがトルコに行って、それを食べてもらい、現地の人に評価してもらう動画も公開されていた。そのアイデアはよかったが、そのポテトチップスには実は豚肉の成分が含まれていた。にもかかわらず、動画には、豚肉が入っていることをトルコ人に伝える様子がない。
イスラム教では豚肉は「汚れた肉」と見なされ、食べることは厳禁とされている。そして、トルコでは国民のほぼ100%がムスリム(イスラム教徒)だ。そんな国で無作為に人を選んで食レポをしてもらったら、イスラム教徒のトルコ人に豚肉を食べさせた可能性は非常に高い。というか、絶対に口に入れさせている。
イスラム教徒にかぎらず、宗教的タブーを犯させることは大問題で、国際問題に発展することもある。
このウッカリでは済まされない重大ミスに、ネット民はこう思った。
・これマジでエガちゃん終わったかもな
・でもさー、食べた方もハラル確認しないで食べるのは自己責任なんじゃないの?
・いや、これは笑えない、かなりヤバい
・この手のデリケートな事に日本人って本当に無神経よな
・トルコまで行って誰も気づかないってやべえな 無教養は恐ろしい
エガちゃんは1997年にもやらかしている。1000人以上のトルコ人を前にして、ふんどし姿でパフォーマンスをしたまではよかったが、それも取って全裸になると民衆を激怒させ、トルコ警察に逮捕された(トルコ全裸事件)。

日本人には「すぐそこ」でも、イスラム教徒にとっては永遠にたどり着けない。
日本に住んでいるトルコ人に、長崎名物のトルコライスについてどう思うか聞いたところ、彼は「“豚カツ”があるから、トルコ料理だったら絶対にあり得ない」とあきれていた。
そんな彼は日本に住んでいて、知らないうちに豚肉を食べてしまったことが数回ある。どちらもそれは日本人のミスが原因だ。
彼が日本人の知り合いに料理を確認してもらい、「大丈夫!」と太鼓判を押されて、安心して食べたら、後から豚肉や豚の成分が含まれていることがわかったという。
イスラム教ではこれは重罪になるから、彼は青ざめてしまった、ということにはならなかった。
アッラーはとても慈悲深い神で、人間が失敗をすることを認めているという。だから、ムスリムが意図的に豚肉を食べれば重罪になるが、知らずに食べた場合は罪にはならないという。
世界中に、イスラム教について正しい情報を伝える海外サイト「RAHIQ Academy」でも、そんな説明がある。イスラム教の教えによれば、ムスリムが誤って豚肉を摂取した場合、この行為に対して責任を問われることはない。
According to the teachings of Islam, when a Muslim consumes pork unknowingly or accidentally, they are not held accountable for this action.
イスラム教では、罪と認識はセットになっているという。
タブーであることを知りながら、その行為をすれば罪になる。神の意思に逆らうことは、イスラム教徒としては許されない罪。ムスリムとは「神に絶対服従する者」という意味だから、もはやイスラム教徒とは言えない。
だから、イスラム教徒のトルコ人が何も知らずに『旨辛トルコ名物! 伝説のケバブ風味ポテトチップス』を食べたとしても、それは宗教的な罪にはならないのだあ。
だからといって、食べさせた側が「だから問題ない。心配すんな」と言うことはできない。今回のケースは、トルコに対する情報と配慮が無さすぎる。そもそも、豚肉の成分が入っているものを「トルコ名物」と呼んでいいのか。

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