これはこのブログへのきのうの検索キーワードなんだけど、ここ一年ほど、いちばん下のような言葉が増えてきた。
台湾も韓国も日本の統治を受けていたのに現在の反応がまるで違うから、そのギャップに疑問を持つ人が日本で増えているようだ。
まあハッキリ言えば台湾は親日的で、韓国は反日サイドに傾いていることは間違いなく、事実は事実で認めるしかない。
日本に対する台韓の言動や見方を触れたら触れるほど、この違いの大きさに気づいてしまうから、交流が進んで両者を同時に知ると「同じ過去があるのになんで?」と思う人が日本で出てくるのは自然な流れだ。
反日でも親日でもない新型コロナウイルスはある意味「平等」に、いま日本・台湾・韓国を襲っている。
「A friend in need is a friend indeed」(困った時の友が真の友)という考え方は世界共通で、こういうときの台湾・韓国の反応から日本への思いや見方を知る手がかりを得ることができる。
今回と次回でそれを紹介しようと思う。
まずは台湾さん。
最近、蔡総統がこんなツイートをしてくれた。
日本の皆さんへ、
手を携えてこの闘いに勝ちましょう!
地震も、台風も、台日の協力で乗り越えてきました。
だからこそ、勝ってまた会いましょう!
We can win again!
We will meet again! pic.twitter.com/XLBgn9jIsQ— 蔡英文 Tsai Ing-wen (@iingwen) April 7, 2020
蔡総統は東日本大震災が起きたあとも毎年、日本語でメッセージを寄せてくれるし、この前もこうやって日本人の涙腺を破壊した。
トップの見方や思いやりは社会全体に広がる。
皆さんおはようございます@ChengWenTsan
鄭文燦市長と桃園メトロ全員の応援の中で
この気持ちを温かいメッセージで
@京成電鉄@nankai_official 南海電鉄@hanshin_pr 阪神電鉄
と日本国民へ届けるように〜〜感動しっちゃっいましたら
リツイートをお願いしますね!! pic.twitter.com/cKzIKS2y0F— 桃園大眾捷運 Taoyuan Metro (@MetroTaoyuan) April 18, 2020
「リツイートをお願いしますね」というところに多少のあざとさを感じさせるけど、「感動しっちゃっいましたら」というほっこり部分がそれを打ち消した。
台湾の行為には日本の好意が返ってきた。
・字が優しい
ありがとう
また落ち着いたら台湾に伺います
・感謝你們!
乗り越えましょう!
乗り越えたら、真っ先に台湾に行きます!
・桃園メトロさん、台湾の皆さん、ありがとうございます!
こっちも頑張るから、台湾の皆さんも頑張ってね
・日本語でごめんなさい。
感動して涙が
世が世であれば同じ国!!!
そうあって欲しかった!
ということでコロナが落ち着いたら、小籠包やマンゴーかき氷を食べに訪台しましょう。
かつて日本の支配を受けたのに、現在の台湾がこんなに好意的な理由はいくつかあるけど、最も大きな要因は台湾の教育だ。
あの時代については闇だけではなくて光の部分、統治時代に日本がした良いこともちゃんと台湾では教えている。
誰もが見ることのできるウィキペディアの記述には台湾人の常識が反映されていて、「日治時代」を見るとこんな説明がある。
同時加強衛生體制,改造下水道并進行捕鼠工作。改農曆為公曆,在街頭放置時鐘,培養臺灣人的守時觀念。推行市區改正計劃,對後來臺灣城市的營建影響深遠。
日本は下水道を整備したり、ネズミを捕獲をしたりして公衆衛生を向上した。
また通りに時計を置いて時間厳守の観念を育てた。
日本の都市計画の実施は、後の台湾の都市建設に大きな影響をあたえた。
*だからといって、台湾人が日本の統治に感謝しているなんて思いこまないほうがいい。
教育でこういう部分を教える台湾とそうではない韓国では、日本に対する見方が違うのは必然。
例えば台湾では「日治時代」「同化政策」と書いているものを、韓国のウィキペディアでは「日帝強占期」「民族抹殺」と表現している。
膨大すぎてすべては読んでないけど、この説明を読むと日本人のボクでも日本が嫌いになってしまいそう。
では次回は韓国編で、応援メッセージの台湾さんとは違う反応を書いていきます。
こちらの記事もどうぞ。
台湾人がアニメを見て感じた「日本と台湾の学校との違い」とは?
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