【慰安婦問題のいま】真実を知り、冷たくなった韓国人の目

 

・まだ水曜集会をやってしているのか? ずうずうしいやつら

・正義連は代表性を失った。自主的に解散し、募金を回せ

・検察は直ちに尹美香を召喚して取り調べろ

・傷ついたお婆さんたちを利用して私腹ばかり肥やしている人たちこそが積弊だ

 

韓国の人たちがこうネットに怒りをぶちまけているのが、水曜集会を主催する韓国の市民団体「正義連」と元代表の尹美香(ユン・ミヒャン)氏。

私たちは慰安婦問題を解決します!
慰安婦おばあさんを支援します!

と全国に宣伝しておきながら、この連中のしたことは元慰安婦を利用した金もうけ。

ことし5月、30年のあいだ正義連と活動をともにしていた元慰安婦のイ・ヨンスさんがそれを暴露。
そのあと韓国メディアが調べて報じた結果、正義連の不都合な真実は広く国民の知るところとなる。

例えば朝鮮日報は記事(2020-05-26)で尹美香(ユン・ミヒャン)氏についてこう報じた。

空腹訴える元慰安婦に「カネはない」と言っ放った尹美香氏、家5戸を現金で購入していた

 

韓国でおこなわれたバスケットボールの試合に、ユン氏はイ・ヨンスさんを連れて行って会場で募金活動をおこなった。
選手らからお金を集めたことを「恥ずかしかった」とイさんは話す。
その日は食事をしていなかったイさんは「空腹なので食べ物を買ってほしい」と頼んだけど、「カネがない」とユン氏に一蹴されたという。

これは氷山の一角。
正義連とユン氏は国内でこんな活動をしていて、日本には謝罪と賠償を要求していた。
自分の収入は少ないと言っていたにもかかわらず、ユン氏や家族が家5軒を購入していたことが発覚して、野党議員が激怒した。

「普通の人は一生で家1戸も現金で買うのが難しいのに、尹氏の家族は5戸を全て現金で購入した。個人口座で募金した現金がどこに流れたのかを検察の捜査で必ず解明すべきだ」

そんなユン氏は今年おこなわれた選挙で当選し、いまは与党の国会議員になっている。
巨大与党に守られる「聖域」に入ったユン氏にどこまで捜査が進むのかは疑問。

 

元慰安婦を“食いもの”にしていたのは正義連だけではない。

中央日報の記事(2020.08.11)

韓国ナヌムの家「後援金」問題…2.3%だけ慰安婦被害者に使用

「日本軍元慰安婦被害者」の暮らすナムヌの家が元慰安婦の生活や福祉などのために、多くの機関へ公文書で後援金を募集した。
その結果、ナムヌの家は約88億ウォン(約8億円)をゲット。

でも官民合同調査団がその使い道を調べたところ、元慰安婦のために使われたのは約1840万円だったことがわかった。
元慰安婦のために使われた額はその中でも少なく、大部分は施設運営のための経費だったという。
元慰安婦を利用して金を集めて、実際には土地を買ったり金を貯め込んでいたことが明らかになって、ナムヌの家には国民の怒りが集中。

またナムヌの家の内部も酷く、元慰安婦に対して「おばあさん、捨てに行くよ」「ひどい目に遭わせるよ」といった暴言が浴びせられていたことも確認された。

正義連やナムヌの家は元慰安婦を「日本軍による蛮行の被害者」とアピールしていたけど、現在はこういう韓国人の被害者だったことが明らかになって、韓国世論が一変する。

 

さらにイ・ヨンス(李容洙)さんに活動の実態を暴露されたユン氏は暴露しかえす。
イさんはそもそも慰安婦ではなかったという話をはじめて、韓国社会は大騒ぎになる。

朝鮮日報の社説(2020/05/09)

もし李さんが慰安婦でなかったのなら、これまで彼らはこれを知りながら利用してきたことになる。もしそのことが事実なら絶対に容認できない。

「利用されるだけ利用された」との主張に対し慰安婦団体は問題を全て明らかにせよ

このときの「われわれが日本に謝罪しないといけないようですね」という韓国人の書き込みが印象的。

 

正義連やナムヌの家を信じて、活動に協力したり募金をしてきたけどその信頼は裏切られた。
それに暴露合戦の結果、慰安婦おばあさんは慰安婦ではなかったという、とんでもない可能性がでてきた。
こんなことから、支援団体や元慰安婦に対する国民の関心や共感は急速冷凍していく。

それで冒頭の「まだ水曜集会をやってしているのか? ずうずうしいやつら」「正義連は代表性を失った。自主的に解散し、募金を回せ」という書き込みにつながる。

正義連が日本に謝罪や賠償を要求する活動・水曜集会に参加する市民の数は激減したとJB pressの記事(8/15)にある。

「世界連帯」という言葉がむなしいほど静かなものだった。この日の集会を、韓国メディアは「大規模集会」と表現したが、実際のところ現場には参加者よりむしろ取材陣のほうが多かった。

めっきり退潮、韓国・慰安婦支援団体の「水曜集会」

 

もちろんいまでも、「日本は謝罪をしなければならない」という意見が韓国社会の主流だけど、慰安婦問題に対する国民の見方はかなり冷ややかになった。
これがきっかけになって、韓国の人たちがこの問題を冷静・客観的に考えるようなればいいけど、それは望みすぎか。

 

 

こちらの記事もどうぞ。

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ①

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ②

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ③

暴かれる韓国の「慰安婦ビジネス」、正義連の“正義”に批判集中

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。