【クミンの日】インド人が日本カレーを“別物”と考えるわけ

 

きょうは9月30日は「クミンの日」。
930を「クミン」と読んで(または読ませて)、ハウス食品がこの記念日をつくった。
「クミン」と聞いて日本人が思い浮かべるのは区民と思うけど、インド人なら、カレーづくりに欠かせない香辛料のクミンが頭に広がって、そのにおいもよみがえるはず。

インド人にとってクミンというスパイスはいろいろな料理に使うとても身近な食材で、「日本人にとってのしょうゆですね」と言うインド人もいた。
人類とこの香辛料との付き合いはとても長く、紀元前16世紀の古代エジプトの医学書に載っているとか、古代ギリシアや古代ローマでは薬用や調味料として使われていたとかいう記録もある。
インド人が言うには香辛料にはそれぞれ効果があって、体調や気分が悪いときには、心身を元気にするような香辛料の種類や量を配合してカレーを作る。
だから、インド人にとってカレーはソウルフードであり薬膳料理でもあるのだ。

クミンは日本人にはあまりなじみのない食材だけど、日本のカレーの独特のにおいはクミンが中心だから、頭では知らなくても鼻はクミンをよく知っているはず。

クミンについてくわしいことはここをクリックですよ。

中世ヨーロッパでも料理や薬用として用いられたが、家禽類の逃亡を防ぐ、恋人の心変わりを防ぐためにライスシャワーにクミンを混ぜる、事前に匂いをかぐと妊娠しやすくなるなど、迷信やまじないと関わりがあった。

クミン

粉末状にしたクミン

 

このまえ日本に住んでいる4人のインド人(20代の男女)とカレーを食べに行って、あれこれ話しているときに日本のカレーとの違いが話題に上がった。
つい最近、インドで初めて「ココ壱番屋」がオープンしたから、インド人に日本カレーが受けるかどうかボクが聞いたのだけど、日本のカレーをそのままインドで提供するなら成功はむずかしいだろうと彼らは言う。

この4人は日本のカレーを食べたことがあって、感想は「好き」か「まあ好き」のどちらかで、嫌いという人はいなかったけど、全員が「日本のカレーはスパイス(香辛料)がないから、インドカレーとはまったくの別もの」と話す。

スパイスのないカレーというのは、神様のいない神社のようなもの。(いや知らんけど)
とにかくインド人にそれは考えられないようで、初めて日本のカレーを口に入れたとき、「これがカレーなのか?」と驚いたらしい。
*カレー粉にも一応スパイスは入っているけど、インド人の舌にはないも同然の微々たる量。

「なんで日本カレーはあんなにもインドと違うのか?」と疑問をもつ彼らに、日本のカレーはイギリスから伝わったカレー粉を使ったカレーがもとになったことを話すと、「なるほど。インドのカレーはクミンやガラムマサラなどの香辛料を使うけど、カレー粉なんてものはない。だから日本は独特なのか」と納得する。

この辺についてくわしいことはこの記事を。

インド人が見た日本②日本のカレーはイギリスから伝わった。

インド人から聞いた話をまとめると、違うカレーを同時に味わえる日本が最高だった。

 

おまけ

たまたま欧米人がSNS上で、日本のゴールデンカレーについて話しているのを見たから、そのコメントを紹介しよう。

Love Golden Curry. Find it in the Asian grocery stores in Katy TX when we visit family. Usually have it with chicken, onion,carrots and purple potatoes…also found in the Asian stores. We have also mixed in Gobo and Daikon

ゴールデンカレーが大好き。
ケイティー(アメリカのテキサスにある都市)では食料品店やアジアの店に置いてある。
わたしたちはチキン、ニンニク、ニンジンに紫ポテト、ごぼうや大根を入れて食べる。

In Australia, you can buy that in your local Chinese grocers😋

オーストラリアでは地方にある中国の食料雑貨店で手に入る。

日本カレーもわりと世界に広がってるみたい。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。