「地球のまわりを太陽が動いている」というそれまでヨーロッパ社会の常識をひっくり返して、「地球が太陽のまわりを動いているのだ」とコペルニクスは地動説を唱えた。
こんなふうに常識を根底からひっくり返す大胆な発想を「コペルニクス的回転」という。
もちろん現代では地動説が常識。
でも、その後の世界の常識を築いた人はマジですごい。
日本では最近、中華まんやアイスで有名な井村屋がそれをやってのけたらしい。
東海テレビ(2/27)
常識覆すまさかの発想…具が無い生地だけの中華まん『すまん』 試作→発売→完売まで4か月の井村屋の凄さ
あんも肉も具が何も入っていない、白い生地だけの中華まん、名付けて『すまん』をつくって販売したところ、これが大受けて完売した。
中華まんの具をなくし生地だけで勝負しようとする発想は、これまでの日本の常識をひっくり返すコペルニクス的回転といっていい。
でもこれが中国人の場合、一周回って元に戻ったという感想を持つかもしれない。
というのは中国の饅頭(マントウ)は日本と180度違って、もともと中身が入っていないから。
こんな感じに生地だけの食べ物で、基本的にはひたすら同じ味の繰り返し。
ほぼ蒸しパン
具のない『すまん』が「常識覆すまさかの発想」というの日本での話で、中国人にとってはきっとただの饅頭にすぎない。
でもそんな中国の常識は日本人の非常識。
だから20年以上前、それを知らずに中国旅行でうまそうな饅頭を3つ買って、宿に戻って食ったら、具がなくてがく然とした。
思えばここは中国。あの「羊頭狗肉」の国ではないか。
立派な見た目や宣伝で客を集めて、とんでもなく質の悪いものをつかませる連中がうようよいる。そんな巣窟じゃないか。
しかし、3つとも中身がないなんてひどすぎる!
「中国人」と書いて「さぎし」と読むから気を付けたほうがいい。
ということを中国の常識を知るまで、出会った何人もの日本人旅行者に言ってしまった。
中身のない中国饅頭はご飯と同じ主食で、豚の角煮なんかと食べると最高にうまいらしい。
具がなくて味がきまってないから、じつは汎用性の高いスグレモノ。
それなのに、いま振り返ると本当にすまんことをした。
ところで中国人は、日本の饅頭を食べると得した気分になるのだろうか。
中国南部の川
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自由人の海外旅行はお気楽でいいですね。