韓国紙も笑ってあきれる、文大統領・光復会の「反日レベル」

 

韓国に星の数ほどある市民団体の中でも、最も反日的な双璧は「光復会」と「正義連」だろう。
日本からの独立運動にかかわった運動家やその子孫らで構成される光復会は、日本政府が2年前、対韓輸出を厳格化すると発表しときにこう激怒した。

「過去の時代、親日反民族政権の対日低姿勢外交で間違ってしつけた日本のごり押しに、文在寅政府は後退してはならない」
「この機会に日本が韓国を見下す癖を直しておかなくてはならない」
「日本全国にクモの巣のように敷かれた鉄道の枕木一つ一つは、朝鮮人強制労働者の死体と言っても過言ではない」

いやさすがにそれは過言でしょ。

光復会が非難する「親日反民族政権」には、例えばパク・クネ前政権がある。
そんなパク前政権を支持していた「親日反民族メディア」の朝鮮日報が最近、こんな怒りのコラムを載せた。(2021/03/14)

光復会館地下の和食店

 

『反日の殿堂』と言うべき光復会の本部(ソウル)にはなんと和食店がある。
特級ホテル出身のシェフによる「お任せメニュー」がコスパがいいと人気だとか。

でも光復会の立場と日本料理は矛盾するから、この和食店はとても特殊で、日本風のインテリアがほとんどない。日本を排除している。
それで、「一言間違えただけでも親日のレッテルを貼るのに忙しい光復会長殿のせいだろうか」と朝鮮日報があきれる。

ノージャパン運動では誰よりも大きな声で日本を批判・罵倒していた人たちが、本部に戻ると安くておいしい和食を楽しんでいた。
この韓国紙によれば、政府の反日もしょせんこの程度のものだ。

文在寅(ムン・ジェイン)政権になってから与党・政府・大統領府が先頭に立って助長してきた反日運動の現在地は、こんなレベルだ。

 

対韓輸出の厳格化が発表されたとき、文大統領は「二度と日本に負けない」と国民に訴え反日感情をあおって、ノージャパン運動を激化させた。
でもいまになってみると、「反日不買運動の直撃を受けた日本企業の多くが撤収したせいで、韓国人社員は突如として失業者になった」という状態。
そして慰安婦合意や請求権協定をひっくり返した結果、「韓国に対する疲労感、いわゆる「コリア・ファティーグ(Korea fatigue)」だけが大きくなった」と日本の様子を伝える。

でも文大統領は、北朝鮮との関係改善のために東京五輪を活用したくなったし、アメリカから「韓日関係を改善しろという圧迫」を受けるようになったことで態度を一変させる。
ことし3月1日の演説では「過去に足を引っ張られていることはできない」という、これまでで最も進展したメッセージを日本に発信した。
しかし日本政府は「それを行動で示してください」とこれを放置。

韓国政府は光復会と同じで、結局は自分ファーストなのだ。
そのときの最善の利益を第一に考えて、反日になったり親日になったりする。日本を攻撃したかと思ったら、笑顔を浮かべて近づく。

そんな一貫しない政府の対日姿勢を、外交部(外務省)の次官を務めたことのある野党議員チョ・テヨン氏は、「うろうろしている対日認識は精神分裂的」と酷評する。
朝鮮日報もあきれ顔。

これまで韓国国民は、和食店を構えておいて洋食店のふりをしなければならないという、涙ぐましいコメディーを甘受して苦しんできた。(中略)今こそ為政者はお寒いレベルの反日をやめ、両国間の難題について具体的なアクションプランを立てるべきときだ。

 

光復会も文政権も国内政治で反日を利用してきただけだから、いざとなるとこうやって笑われ、怒られ、あきれられてしまう。
でも、韓国政府が「お寒いレベルの反日」をしている間に、韓日関係は徹底気に破壊された。
文大統領は具体的な修復プランを早く見せるべき。
「韓日両国の協力と未来発展のための努力を止めない」と強調するだけで、何も行動に示さないとしたら、大声で日本を批判しながら日本を隠して和食を楽しむレベルと変わらない。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。