【控えめに言って異常】韓国人がコーヒーを愛する理由

 

韓国人のコーヒー好きは、控えに言って異常。
ソウルに行ったとき、本当に街のそこらじゅうにカフェがあって、しかも人で埋まっているのを見て驚いた。
10年ほどは地下鉄や電車で移動する場合、100円ほどで十分だったから、コーヒーが1杯300円ほどという料金の高さにもビックリ。

韓国メディア「KBS WORLD」が報じたこの状況は、現在でもあまり変わっていないと思われ。(2015-01-13)

スタバコーヒー価格 ソウルが世界13都市中一番高い

韓国を訪れた日本の大学教授が日本に比べて、コーヒーの値段が高すぎると話す記事が中央日報日本語版にある。(2018.05.30)

コーヒー1杯韓国5000ウォンvs日本3000ウォン…日本学者が見た韓国経済の異常兆候

このときは1000ウォン=約100円だから、5000ウォンなら約500円。

 

 

このまえ中央日報日本語版にあった記事を読むと、韓国人の”愛”はちょっと理解できないほど。(2021.03.31)

「世界3位」韓国人のコーヒー愛

ソウルの百貨店にある人気のカフェでは、平日なのに順番待ちの番号が130番を超えたという。
記事には、コーヒーの順番待ちでデパートに3時間いるという女性が出てくる。

2019年の韓国のコーヒー専門店(カフェ)市場は約5256億円で、これは米国・中国に次いで世界第3位だ。
国民が一年間でカフェで使うお金も、約10万4000ウォン(約10万2千円)でこれも世界3位。

国民がコーヒーを愛する理由について、仁川大学消費者学科のイ教授はこう話す。

「オンラインでの情報へのアクセスが良くなり、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を見て、『私もあんな風にしたい』という同調現象と共に、コロナで疲れた自分への補償心理が高まっている」とし、「コーヒーは大きな費用負担なく幸福感を得ることができる『価心比(カシムビ、満足感に対するコスパ)』や『小確幸(ソファクヘン、ささやかながらも確実な幸せ)」の代表的な対象」と分析した。

 

ソウルに住んでいる知人のアメリカ人女性も、韓国でカフェの多さに驚がくした一人。
韓国人がカフェやコーヒーを愛する理由をきくと、「ささやかながらも確実な幸せ」とは違うことを言う。
韓国人の夫から聞いた話としてこう言う。

He says its cuz Koreans have to work alot. And they have a need to “feel energized” and feel like they’re being “more productive” (even if they dont actually get any work done)
He also says Koreans have a need to feel that they can afford fancy things.

韓国人はたくさん働かないといけないから、とのこと。
彼らには「エネルギーを感じる」必要があって、「より生産的」になったように感じる(実際には大した仕事をしていなくても)。
また彼が言うには韓国人は、自分がfancy(豪華な、高級な)物を買えると感じる必要がある。

カフェで日本よりも割高なコーヒーを飲む理由は「ぜい沢な気分を味わいたい」、「そういうことができる自分でありたい」といった心理があるようだ。
つまりはメンツか?
そうした気持ちを満たしてくれるなら、韓国人にとって、カフェでの一杯は『価心比(満足感に対するコスパ)』がかなりいい。

 

しかし、これとまったく違う話を韓国人の男性から聞いたことがある。
韓国人のカップルがケンカをすると頭に血が上って、言わなくていいことや、激しいことばを言ってしまって事態が泥沼化することがよくある。
だからそうなる前に、どちらかが「ちょっとコーヒーショップに行ってくる」と言ってその場を離れる。
そして一杯飲んで落ち着くことで、ケンカを最小限のダメージで賢く収めることができるという。

アメリカ人にきくと「Yes. Many couples do that」と彼女もこの意見に同意。
でもこのカップルの場合、彼氏に頼んでも、あまり家から出て行ってくれないらしい。

In my case, I asked him to leave so I could have some privacy. He doesn’t leave the house often.

ということで世界第三位の理由がおわかりいただけただろうか。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。