いま韓国世論を沸騰させているのが、尹美香(ユン・ミヒャン)議員らが提出した「日本軍慰安婦被害者の保護・支援および記念事業法改正案」。
これは、慰安婦問題について虚偽の情報を流してはいけない、ということは分かるとして、被害者や遺族を誹謗中傷する目的で事実を示すことも禁止し、違反した人には5000万ウォン(約470万円)以下の罰金が科せられるという異常なシロモノだ。
「誹謗中傷」の基準なんてアイマイだし、事実でさえ言ってはいけないというのは民主主義のルールに反する。
これでは客観的な根拠に基づく正しい情報を発信しても、「名誉を傷つけられた!」と言えば違法行為になってしまう。
その対象が元慰安婦とその遺族だけなら、韓国ではギリセーフだったかもしれないが、この改正案では「日本軍慰安婦関連団体」をサラリと含めた。
この案を出したユン・ミヒャン(尹美香)議員とはどんな人間か?
元慰安婦を支援する団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」で理事長を務めていたユン氏は、2020年に元慰安婦というイ・ヨンスさんから、30年もの間カネもうけのために利用されていたと暴露された。
これはそのころの朝鮮日報の記事(2020-05-26)
空腹訴える元慰安婦に「カネはない」と言っ放った尹美香氏、家5戸を現金で購入していた
その後、様々な疑惑が浮上したユン氏は助金不正、業務上横領・背任などの容疑で起訴される。
そんな真っ黒な人間が、慰安婦関連団体の名誉を傷つける発言をしたら、それが事実であっても罰金刑に処するという法案を提出したのだから、「尹美香や正義連を守るための法」といった批判が殺到。
ネットでは「慰安婦を利用した売国団体は批判されて当然」、「尹美香処罰禁止法でも作ったら?」、政界からは「尹美香・正義連の犯罪について、口にしただけで監獄に行くことになる」といった声が上がっている。
きょねん正義連の悪事をばらしたイ・ヨンスさんは、「(自分が)真実を話したことも法を犯したことなのか。なぜ自分たちの好き勝手にするのか」と中央日報の記事で怒りまくり。(2021.08.24)
李容洙さん、怒りの声「慰安婦保護法案を見ると尹美香がまた私たちをだましている」
長年行動を共にしてきて、ユン氏をよく知るイさんの「普通の精神状態ではありません。自分の罪を分かっていません」、「自分だけは助かろうとしている」という指摘はきっと正しい。
だから韓国では「ユン・ミヒャン保護法」とか「セルフ保護法」なんて言われている。
野党議員はこれをズバリ『犯罪者保護法』と呼び、「(元慰安婦を利用して)富を蓄積し、法を犯す行為に及んだ団体の代表者らを、どうして保護しようとするのか」と韓国の女性団体が撤回を求めたと朝鮮日報の記事にある。(2021/08/25)
韓国女性団体協議会所属の60団体「尹美香保護法案、撤回せよ」
様々な疑惑についての追求から自分を守るために、元慰安婦を利用するのがユン・ミヒャンって人物だ。
この改正法案は韓国の国内問題だから日本には関係ない。
でもユン氏をトップとしていた正義連が、「彼らの言動は慰安婦問題の解決を阻止するほど韓国の官民の言論に多大な影響力を持っていた」という団体で、こういう人間たちが日本軍の「蛮行」を作り上げて問題をより解決困難にしたことは日本人も知っておいていい。
自分の利益のために慰安婦問題を利用していて、「解決したら困る」という人は韓国にも日本にもいる。
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暴かれる韓国の「慰安婦ビジネス」、正義連の“正義”に批判集中
> 2020年に元慰安婦というイ・ヨンスさんから、30年もの間カネもうけのために利用されていたと暴露された。
与党が法制委員会を強行採決で突破したこの法案も、イ・ヨンス氏の抗議が元で、ついに撤回されましたね。国会議員より権力をふるうとはねぇ。
カオスな政治状況だなあ。あきれてしまう。