日本でも有名な神ガネーシャ、インド人に人気爆発の理由

 

「あなたの知ってるヒンドゥー教の神さまは?」

日本でそんなアンケート調査をしたら、まず間違いなく上のガネーシャがトップ3に入る。
*このガネーシャはタイにあるもの。

ガネーシャとはサンスクリットで「群衆(ガナ)の主(イーシャ)」を意味するという。
そんな由来は秒で忘れるとしても、頭がゾウ・体がヒトという唯一無二の姿には強烈なインパクトがあるから、一目見たらすぐに脳裏に刻まれる。

親しみやくユニークで、日本では『夢をかなえるゾウ』、『ダンまち』、『ドラゴンボール』といったアニメや、『パズドラ』、『モンスト』といったゲームのキャラとして採用されている。
ヒンドゥー教にはシヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマーといった最高神をはじめガンジス川の砂の数ほど神さまがいるけれど、日本で一番有名な神はガネーシャだと思う。

なんでこんな姿かたちなのか?といったことを含めて、ガネーシャについてくわしいことはこの記事をどうぞ。

日本・インド・東南アジアで人気のガネーシャ。ヒンドゥー教の誕生神話

 

ガネーシャは仏教では「歓喜天かんぎてん」になっていて、日本ではかなり昔からいる。
そんな守護神のこと時々でいいから……思い出してください。

 

大聖院 (宮島)の歓喜天
画像:FullyFunctnlPhil

 

遠く離れた日本にいても、わたしの心は祖国インドにある…。
そんなインド魂を証明するかように、日本にいるインド人さんが自宅のアパートでお手製の祭壇を作って、こんなミニ「ガネーシャ祭り」を行いましたとさ。

 

 

ガネーシャは基本甘いものが好き。

 

 

主催者のインド人のメッセージによると、この祭りの内容はこんなものだ。

in Hindu tradition Lord Ganesha is worshipped as “God of New Beginnings & Remover of Obstacles as well as the god of wisdom , intelligence” . We celebrate this festival every year as his arrival to earth 🌍 along with his mother Goddess Gouri (Wife of Lord Shiva ) from Kailas parvat (Himalayan mountain range).

ヒンドゥー教の伝統において、ガネーシャ神は「新しい始まりの神、障害を取り除く神、そして知恵と知性の神」として崇拝されています。
ヒンドゥー教徒は毎年、ガネーシャが母親のグーリ女神(シヴァ神の妻)とともに、カイラス・パルヴァット(ヒマラヤ山脈)から地上に降りてきたことを祝うお祭りをします。

 

画像:Jean-Pierre Dalbéra

ガネーシャ像はよく片方のキバが折れている。
これは文字を書くために自分で折ったためで、これが「学問の神」の由来となったという説がアリ。

 

このガネーシャを神道の神に例えるなら、知恵の神としては「菅原道真公(天神様)」できまり、障害を排除するというのは、ビジネスの成功や商売繫盛のことだろうからこれは「えびす様」ですね。
日常生活で物事を始めるときに祈る神、というのは神道では思いつかない。

ユーモラスな姿をしているガネーシャは人々に知恵やお金など、ありがたいものをいっぱい授けてくれる縁起の良い神さま。
親しみやすさと現世利益のパワーからすれば、神道の神でいえば「えびす」が一番近いだろう。
だからインド人には人気爆発で、異国にいても祭壇を作って祈りをささげるのだ。

 

首都の路上で象が歩いているというのがインド

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。