【違うのだよ常識が】仏マックで水道水1L、910円という衝撃

 

日本では9年ぶりに最高益を更新するとか、最近のマクドナルドの好調ぶりには目を見張るものがある。
でもフランスのマックがしたことを見れば、衝撃のあまり目玉の飛び出る日本人が続出するはず。

「THE BRIEFING」の記事(Sep 28, 2021)

McDonald’s Starts Selling Tap Water In France For €2.30

フランスのマクドナルドが水道水(Tap Water)を250mlなら1.70ユーロ(約220円)、400mlなら2.30ユーロ(約300円)で売り始めた!
これまではミネラルウォーターの「エビアン」などのペットボトルを販売していたが、なんせ時代は「脱プラスチック」、だからその使用を減らすために、フランスのマックは紙コップに水道水を入れて販売することにしたという。
このエコ戦略で、1トン以上のプラスチック廃棄物をなくすことができると胸を張る。
ろ過してキレイにした水とはいえ、1リットルの水道水を7ユーロ(約910円)で販売するというのは「強気の値段設定」ではなくて、もっとハイレベルの表現が必要だ。

*「sells the same water, albeit purified with a conventional filter, for €7 per litre」と記事にある。

水は無料が当たり前、朝ならハンバーガーとコーラのセットを200円で提供する日本マクドナルドが同じことをしたら、過去最悪の赤字を出すことは避けられない。
社内で水1リットルを910円で売る企画を出したら脳を疑われる。
昔、日本の有名シェフが経営するレストランで水1杯を800円で出して大炎上したのを思い出した。

これには日本のネット民も驚天動地だ。

・水300円wwwwww
・原価厨はよ
・10年近く前だけど水600円くらいだったよ
コーラのがやすかった
・リッター1000円弱の水道水は最先端過ぎるな
・おフランスの水道水ざますよ!
・アメリカやオーストラリアで外食したときTap waterなんて無料だったのに欧州やばっ

 

ただフランスでは、レストランは水道水なら無料で提供しないといけないという法律はある。
ミネラルウォーターはもちろん有料。
知人が新婚旅行でフランスへ行ったとき、ウェイターにフランス語でよくワカランことを言われて、気づいたら1杯300円ほどの水が目の前にあったと文句を言っていた。
貴婦人のマリーアントワさんなら、「水が嫌ならコーラを飲めばいいじゃない」って言うのだろうけど。
*元ネタは「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」。
でも食事をしないで水だけ頼む場合はカネをとるとか、いろいろな条件というか法の抜け穴はあるらしい。

事情は各国・地域でそれぞれ違うけど、全体的に「ヨーロッパで水はタダじゃねえ」と考えたほうがいい。
だから日本に来て、ミネラルウォーターと同じレベルの美味しい水が無料で出てくることによろこぶヨーロッパ人は雨後の筍のようにいる。
牛丼1杯280円だった時代、テレビでフランス人が「フランスならこの水だけで280円するよ」と言ったのを見て驚いた。でもそれはネタじゃなくてガチだった。

日本で生活していたドイツ人から、こんなメールをもらったことがある。

「I have veen in Spain, Italy, Netherland, Belgium, Poland, Check, Switzerland, France and Monaco. I got never free water like in Japan in a restaurant. 」

私はスペイン、イタリア、オランダ、ベルギー、ポーランド、チェコ、スイス、フランス、モナコに行ったことがあります。日本のようにレストランで、水が無料になることは一度もありませんでした。
水道水でもほとんどのレストランは金を取るだろうし、1杯の水がビールやソフトドリンクより高くなることがヨーロッパではよくあるという。

日本人ならこの常識は知っておいたほうがいい。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。