日本を強烈に意識することから、その一挙手一投足をくわしく報道するのがお隣の韓国さん。
事実を淡々と伝えるのではなくて、何にでも上下優劣を競うところに韓国報道の特徴がある。
いまはコロナ対策に成功していて感染拡大を抑え込んでいる日本に対し、韓国政府は自慢の「K防疫」が失敗して国は最悪の状況におちいっている。
韓国ではこの残酷な現実をどうしても受け入れられない人もいて、ジャーナリストのキム氏は日本のコロナ激減を「韓国製の診断キットを輸入していないため」と主張。
低い性能の日本製のキットではデルタ株を見つけられないから、感染者が急減したように見えるだけだという。
なるほど、いまは日本中が錯覚しているだけだったのか。
そんなワケはなく、「日本にだけは負けたくない!」という気持ちは分かるとしても、さすがにこの説は韓国人から見ても荒唐無けいでバカげたものだから、韓国メディアにぶっ叩かれた。
朝鮮日報(2021/11/27)
最近韓国ではコロナ感染者が急増し、これまで文在寅(ムン・ジェイン)政権が最大の業績として誇ってきたいわゆる「K防疫」が他でもない日本と比較して失敗したことが明らかになったことから、「これに反論するためのずさんな口実だ」との指摘が相次いでいる。
金於俊氏「日本には韓国製の診断キットがないのでデルタ株を捕捉できない」…K防疫の危機でまたまた陰謀論
医学に精通した専門家も、このひどすぎる発言には耳を疑ったという。
基礎科学が発達した日本でデルタ株を捕捉できない診断キットを開発するというのは科学的に納得しがたいと主張し、キム氏の説を「無責任な主張」や「親文(文政権の支持者)の慰め」とぶった切った上で氏をこう批判した。
「一瞬にして日本をグローバルな田舎者、世界のばかに仕立てた」
「日本が感染者の数を捏造(ねつぞう)しているとの主張もあるが、捏造するならオリンピックの前にやるはずで、オリンピックが終わった今になって捏造する必要などない」
「今度こそ日本に負けられないと扇動してきた親文としては、あんなおかしな論理を使ってでも自分たちを慰めたいのだろう」
まぁバカにバカと言われて、日本が一瞬で世界の田舎者になることはないんですけどね。
日本との比較で「K防疫」の失敗が明らかになったことから、「ずさんな口実」で日本を批判したと朝鮮日報はキム氏を非難する。
でも「またまた陰謀論」という朝鮮日報もチョットまえに、日本が検査数を少なくして感染者数を意図的に小さく見せていたという疑惑を報じたばかりだ。(2021/11/27)
一日新規感染者が1万-2万5000人発生した今年7月から8月にかけて、日本の無症状者・軽症者数は一日10万-20万人に達した可能性があると専門家らは推定している。
韓国の接種率は日本とほぼ同じなのに感染者数は36倍…専門家が挙げる4つの理由とは
日本が公開した数値は実際の10分の1ほどだった、というのは韓国側の仮定や想像であって、客観的な根拠に裏付けられた事実ではない。
それに感染者数が36倍というが、2.5倍という日韓の人口差をなくして考えると実際には90倍だ。最近では100倍以上の差がつく日もあって、もうKとJの防疫を比べることが間違いになっている。
日韓の接種率がほぼ同じなのは正確だ。でも朝鮮日報は総人口をスルーして、韓国の感染者数を意図的に小さく見せようとしてないだろうか?
日本の「陰謀論」を主張する韓国人を否定するメディアでさえ、「(実際には)20万人に達した可能性がある」なんていう“陰謀論”を載せるのだ。
こういった現実を拒否する現象の根底にあるのが、日本に対する強烈なライバル意識。
「けっきょく韓国は日本より上か下か?」の優劣が気になる傾向は、きっと国民性のレベルで広くある。
特に国民の命と健康を守るコロナ対策は国家の総力戦でもあるから、これで日本に”負ける”ことは絶対に認めらず、ミラクル解釈をする人も出てくる。
でも一線を越えると浄化作用が働き、国内で叩かれる。
ボクがサッカー日本代表のFIFAランキングや、いろんな分野での世界ランクを知るのはたいてい韓国メディアで、世界での日韓の順位を比較する記事をよく載せている。
日本が気になって詳しい報道をしてくれるおかげで、日本人のボクが知らなかった日本を発見することも多くて助かる。が、それは常に上下優劣を競う内容だから、いいかげん重いし疲れる。
日本に対する韓国の視線はとにかくいつも熱いのだ。
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