【それホンキ?】李在明氏の側近、「日本に謝罪は求めない!」

 

先週おこなわれた日韓フォーラムで前原誠司議員が、最悪となった日韓関係を改善させるため、

「韓国の方々にはっきり申し上げるが、この問題を解決するためには韓国側から先に解決策を提示しなければならない」

と言った。
するとそれを聞いた韓国の記者は、まずは日本が「不幸な歴史に対して率直に謝る姿を見せるべき」と謝罪を要求する。
日韓では価値観が違いすぎて、「話し合いでは話にならない」という状態をずっと前から繰り返している。
そんなことを前回に書いたワケですよ。

日米になれない日韓:韓国が日本に謝罪要求をつづけるワケ

でも、闇の中にも光はあった、というのが今回の話。

 

いま韓国では来年3月の大統領選挙に向け、候補者が自身の主張をアピールして国民に支持を訴えているところ。
で、日本にとって気になるのが、与党から出馬した李在明(イ・ジェミョン)氏だ。

最近も日本を「信頼できる友好国なのか」と述べるなど、反日強硬で知られる李氏はこれまでにこんな発言をした。

「日本は敵性国家だ。軍事大国化した場合、最初の攻撃対象となるのは朝鮮半島だ」
「日本はまだ過ちを認めていない。むしろ独島領有権を主張する妄言を日常行って、慰安婦被害おばあさんたちに一言の謝罪もしていない」

慰安婦問題については「真の和解のための謝罪とは、被害者が許し、もう十分だと言うまで心からするもの」とやっぱり謝罪を要求し、慰安婦問題の解決を確認した日韓合意を「(慰安婦)被害者の意思に反する合意は全面的に見直さなければならない」と全否定。
ほかにも李氏は、「反省なしに容赦はない。未来に進むためには過去の過ちと責任のクリーンアップ作業が必ずなければならない」と日本に強く迫る。

 

こんな感じに日本に対しては「退かぬ!!媚びぬ!!」、そして国益は「省みぬ!!」という李在明氏。
でもその外交ブレーンを務める金峻亨氏が反対の認識を示して、いま注目を集めている。

時事通信(2021年12月07日)

謝罪と賠償の対日要求放棄を 政権就けば実用外交―与党李氏ブレーン・韓国大統領選

韓日協力を重視する金氏は、「日本に賠償や謝罪を求めず、金銭的問題は韓国政府が責任を持つと宣言すべきだ」と強調。

金氏はいまの文政権が発足したときにも、こんな提言をしたけれど却下されたらしい。
まぁ文大統領だし。
でも、いまはダメでも未来には可能性があるようで、「文政権が今こうした対応をすれば国民に『屈服』と映るが、新たに発足する政権ならできる」と言う。

いまの日韓関係の最大の悪化材料である元徴用工問題についても、

「韓国が全て責任を持つという原則を立てれば、(解決)方法はいろいろある。日本に前提条件として謝罪せよというのはやめるべきだ」

と金氏は主張した。

日韓関係の改善について、「不幸な歴史に対して日本が率直に謝る姿を見せるべき」という合意無視に対しては、日本も無視するしかない。
でも、「韓国が全て責任を持つ」という前提で賠償や謝罪を求めないという解決策なら、日本も前向きに検討できるはずだ。
もちろんこれはまだ具体的な形にはなってないから、ナンとも言えないが。

それでも、「真の和解のための謝罪とは、被害者が許し、もう十分だと言うまで心からするものだ」という対日強硬の李在明氏の近くに、こんな主張をする人物がいることにはかすかな光が見える。
李氏もいまは選挙用に反日パフォーマンスをしているだけで、実際に大統領になったら、日韓関係を現実的にとらえ直すかも。
という期待は薄いが、それでも「日本に謝罪せよというのはやめるべきだ」と訴える側近がいるのは期待のもてる事実だ。

 

 

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3 件のコメント

  • “強穏両面作戦”と思います。
    李在明が反日的すぎるから、部下はそれを緩和しながら日本にも好意を促しているのでしょう。
    彼らが政権を握った瞬間から、韓半島は朝中露の手に入る手順を踏むことになるでしょう。
    それは日本にまで暗雲を落とすことになるでしょう。

  • >“強穏両面作戦”と思います。
    なるほど。
    反日強硬の批判があることは十分承知なので、批判をそらすためにこう言わせているだけかもしれませんね。

  • > 彼らが政権を握った瞬間から、韓半島は朝中露の手に入る手順を踏むことになるでしょう。
    既に、現政権のうちからその手順へ踏み出しつつあるという見方もあります。
    元駐韓大使・武藤正敏が昔から警告していたように。

    > それは日本にまで暗雲を落とすことになるでしょう。
    以前の日本とは、この点に対する考え方が少し変わってきています。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。