わたしは「反日」を政治的に利用することなく、日韓関係を改善させるために全力で取り組む!
そんなことを強調する尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が誕生して、日本政府も明らかに前政権とは態度を変えた。
この新政権を歓迎しているし、前政権には見られなかった改善に向けたリーダーシップを期待している。
関係正常化のためにガンバリマスときょねん駐日大使に就任したカン・チャンイル氏は、本人の希望にもかかわらず、一年半たったいまも岸田首相や林外相との面会が実現していない。
カン氏はやる気マンマンだったのだろうけど、これほど結果を出せずに日本を去る韓国大使が過去にいただろうか。
一方、4月にユン氏が派遣した韓国の「政策協議代表団」には岸田首相、林外相、萩生田経済産業相、松野官房長官に安倍元首相などが面会に応じて、「われわれの面会要請を拒否した人がいない」と韓国側を感激させた。
とはいえ日本政府は歓迎一色ではない。
岸防衛大臣は韓国の国防部長官と目も合わせようとしなかったという。
まだ確定はしてないけれど、今月中に、日韓の外相と首脳による会談が行われるとのニュースがこのところ報道されていて、未来志向的な関係構築に向けて双方が動き出している。
でも、やっぱり日本政府には韓国への不信感があるようだ。
いま韓国は、対中国を見すえて日本、アメリカ、オーストラリア、インド四カ国によって結成した戦略的同盟、「クアッド」への加盟を希望している。
中国に近かったムン前政権の方針を変えて、アメリカに近づこうとするユン新政権はハッキリ言ってクアッドに入りたい。
クアッド4カ国は半導体など技術面での協力体制を築き、地球観測データを共有し、北朝鮮の非核化のために連携して取り組むことでも合意した。
韓国抜きにこんな話が進めば存在感はドンドン低下するし、北朝鮮の非核化に向けた協議で無視される事態も韓国にとっては最悪だ。
そんなことからも「クアッド」には参加したい。
しかしそれにはこんなハードルがある。
中央日報(2022.04.26)
韓国が国際舞台で活発に動くには日本の支援が非常に重要だ。米国・日本・オーストラリア・インドの安保協議体クアッド(Quad)加入が端的な例だ。核心加盟国の日本の支援がなければ容易でない。
【時視各角】日本の雰囲気が変わった
日本はイギリスと事実上の軍事同盟に準ずるという「円滑化協定」(RAA)を結んだし、日本は次にオーストラリア、イギリス、アメリカによる安全保障同盟の「AUKUS」に参加するとみられている。
アジア太平洋地域で韓国を無視して、自由民主陣営の防衛が可能になるというのは「最悪のシナリオ」だと朝鮮日報が指摘する。
クアッドへの招待を受けたら「前向きに加入を検討するだろう」と述べたユン大統領のホンネは、「招待してくださいよ。いやホントに」といったところのはず。
そんな韓国さんに悲報が。
中央日報(2022.05.24)
米国「クアッド、力量の強化が先」…新メンバー計画なし
失望感やガッカリ感がにじみ出るようなタイトルだ。
クアッドは安倍元首相が提唱して実現した同盟だから、日本が大きな発言権や影響力をもっている。
韓国が国際舞台で存在感を発揮するには日本の支援が非常に重要で、その具体例に中央日報はクアッド加入を挙げ、「核心加盟国の日本の支援がなければ容易でない」と指摘。
では、韓国の参加を日本はどう考えるのか?
毎日新聞の記者が複数の日本政府関係者に尋ねると「一様に冷淡だった」という。
クアッドの現状をよく知る政府関係者は記者にこう言った。
毎日新聞(4/24)
「今、日本の中で韓国をクアッドに入れようと考えている人はいない。クアッドは日本が作り上げてきた枠組みだ。感情的に、韓国が入ることを歓迎する雰囲気はない」
日韓で中国けん制? 実現可能性はあるか
韓国では対中感情が年々悪化していて、中国に軍事的脅威を感じる人の割合は高まっている。
クアッド参加について、韓国人の51・1%が「すべきだ」と答えたのはそんな意識の表れだ。
日本が新政権に関係改善を期待しているのは事実でも、前政権において、両国関係の基盤となる重要な約束を2度も破られたことはまだ清算されていない。
それはスルーで、今になってクアッドへの加入を求められても「積み重なった不信感は特に日本側で拭えないようだ」という。
それに安全保障を担当する防衛省は、2018年の「韓国海軍レーダー照射問題」でした韓国側の振る舞いを忘れていない。
だから目も合わせなかった。
日本はユン新政権を歓迎&期待していても、それがすべてではなくて同時に根強い不信感もある。
韓国が国際社会で活発に動くには日本の支援が非常に重要だが、それは容易でないということは韓国側もよく分かっている。
やっぱりユン大統領は、前政権でたまりにたまったツケを一括払いする必要がある。
日本が期待しているのはまさにそのリーダーシップだ。
韓国に対する日本の不信感はそれ以外にも、中国との距離感がある。
聯合ニュース(2022.05.24)
韓国外務次官「中国と戦略的意思疎通」=韓米首脳会談の結果説明
アメリカとの首脳会談が終わると韓国はすぐに中国へ、会談の結果や韓国の立場をくわしく説明したという。
「韓中関係を良好な状態に保つための外交的な努力を行っていると強調した」というが、日米からすると韓国のこういうアイマイな態度もきっと不信感を招く。
BTSの原爆Tシャツ、海外の反応は?日本と韓国をどう見たか。
【原文付き】米人権団体「BTSは日本人とユダヤ人に謝罪しろ」
動画で英会話 329 レーダー問題でネット論争:日本人 vs 韓国人
信頼は完全崩壊:韓国の「約束破り、でたらめ発表」に日本が激怒
上記の文の全体的な考えに同感します。
まだ韓国の新政府や国民は、世界情勢をもっと知るべきであり、過去の韓日近代史についてももっと知り、悟らなければなりません。なるはずもありませんが、あまりにも早く韓日関係が復元されることは望ましくありません。 韓国人に誤った考えを注入させる恐れがあるからです。
日本がすべきことは韓国政権がすることに対して、正確に、正しい事実を知らせて正すことです。
正確な歴史の理解をもとに、お互いを正しく理解してこそ、真の韓日親善関係を築くことができます。
>韓国が国際社会で活発に動くには日本の支援が非常に重要だが、それは容易でないということは韓国側もよく分かっている。
>やっぱりユン大統領は、前政権でたまりにたまったツケを一括払いする必要がある。
それに対して、「GSOMIAの正常運用を宣言した」程度のことでツケを払った気になってるのだから。まずは、慰安婦合意を当初の通り履行すること、かつ、徴用工賠償判決を何とかすることですよ。その2つが最低条件です。
北朝鮮・中国・ロシアの軍事的脅威は日韓共通の課題です。
少なくとも利害が一致する安全保障では互いの連携・協力は必要でしょう。
韓国人の中には中国や北朝鮮より日本を憎んで敵と見なす人が多いです。
正しい歴史認識ができなかった結果です。