今朝、北朝鮮がミサイルを発射し、日本では「Jアラート」が発令されて北海道と青森県の住民に避難が呼びかけられた。
太平洋に落下したこのミサイルは日本上空を通過したというから、飛行機や船に当たる可能性があっただろうし、これはほんとに恐ろしい。
国民の命と財産を守るという政治家の役割は人類共通。
いまの日本と韓国の関係は「戦後最悪」と言われていても、北朝鮮による核・ミサイル開発は安全保障上の共通の脅威になっているから、タッグを組むことができる。
いや、これはしないといけない。
だから今回のミサイル発射に対して、尹(ユン)大統領がすぐに「無謀な核挑発」と非難したことは心強い。
「(北朝鮮に)最も強い表現で非難した」という日本政府はイマイチ弱い。
国家にとっては国益が第一で、何があっても最優先されないといけない。
にもかかわらず韓国にはそれを軽視して、「反日」で国民感情を刺激して政権にダメージを与えようとする勢力がいるらしい。
ハンギョレ新聞(2022-09-30)
慰安婦・強制動員問題の進展ないのに…韓米日共同訓練「2017年以前の水準に復元」
北朝鮮による核・ミサイルの脅威に対応できるようについ先日、日米韓が5年ぶりに共同で軍事的訓練を行った。
それが発表されると、韓国の野党と左派勢力が大反発。
野党議員は今回の訓練は独島(竹島)の近くで行われると指摘し、「朝鮮半島有事の際に自衛隊の介入を許すのか」と尹政権を批判する。
こうした左派の人たちは「(歴史問題で)日本は態度を変えるつもりが全くない」し、「独島に対する領土的野心まで見せる国だ」と言い、共同訓練は「国民感情を無視した一方的な対日譲歩」だと韓国政府を攻撃する。
でも、これは発想が間違っている。
日韓は慰安婦・元徴用工問題で歩み寄れなくても、国民を守るという共通の利益のためには協力関係を築いておかないといけない。
歴史問題を理由に、両国を全面対決させて誰がよろこぶのか。
その点、韓国の保守派は「反日」より国益重視で現実的な判断をする。
今回の訓練が行われる場所は領海(22キロ)のはるか外、竹島から150キロも離れていて世界中の艦艇が通過するところだ。
「独島の付近で」という指摘はまさにイチャモン。
それに日米韓による海上訓練はこれまでにもあって、その時いまの野党「共に民主党」が「朝鮮半島有事の際に自衛隊の介入を許すのか」と政権を批判したことはない。
だから、国益を無視して国民の反日感情に火をつけ、自分たちに有利な状況に持ち込もうとする野党に朝鮮日報が怒る。(2022/09/30)
世界の様々な場所や海域で連合訓練は行われているが、今回のような言い掛かりをつけるのは共に民主党しかないだろう。(中略)政争に利用するための幼稚な反日扇動に過ぎない。
北SLBM阻止狙う韓米日の対潜水艦戦訓練を「親日認定」に利用するな
もし朝鮮半島で有事が発生すれば、在日米軍が韓国軍を支援することになるから、北朝鮮は日本の米軍基地をねらうはずだ。
その攻撃を阻止するための今回の訓練は「韓国の安全保障にもプラスだ」と朝鮮日報は強調する。
これがまさに国益。
でもこれが左派からすると、「国民感情を無視した一方的な対日譲歩」になる。
協力を「譲歩」と非難するだけで、彼らにはどうやって国民を守るかの具体的な提案がない。歴史問題で進展がなければ、共同訓練もしないという発想では国民の生存権が危険にさらされる。
だから、「幼稚な反日扇動に過ぎない」と看破されるのだ。
突然アラートが鳴って、避難をうながされてよろこぶ日本人なんていない。
そもそもミサイルの着弾を想定して、どこに逃げたらいいのか。
この脅威は韓国人も同じはずで、北朝鮮のミサイル発射に対して「無謀な核挑発」と非難することでも日韓は一致している。
国益よりも私的利益を優先して、反日を政治利用する勢力は日韓共通の敵だ。
【韓国の変化】反日迎合から未来志向 ユン政権 vs 抵抗勢力
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