「日本の常識は世界の非常識」と日本人が日本人に対してたまに言う。
そんなことは隣国にもあって、旭日旗に対する韓国の見方は世界の非常識と言える。
中央日報(2022.11.07)
韓国野党「尹政権、韓国海軍が旭日旗に敬礼するようにさせた…どこの国の政府なのか」
今月はじめに日本で行われた観艦式に韓国政府が参加を決めて、海軍の軍人が当日、旭日旗に向かって敬礼をした。
これに韓国の最大野党「共に民主党」が、国民の反対にもかかわらず、尹(ユン)政権は韓国海軍に挙手敬礼するようにさせた。一体どこの国の政府なのか?と批判した。
でもこの指摘は正確ではない。
韓国の軍人は、岸田首相が乗っていた艦船に敬礼をしただけで、旭日旗は全体のパーツのひとつでしかない。
アメリカ、イギリス、オーストラリア、ブルネイ、カナダなど、参加したすべての国が同じようにホスト国の日本に敬意を示したのだから、もし韓国軍がこの国際慣例を無視したら、とんでもない非礼となって軍の名誉を傷つけてしまう。
軍が世界の常識に従ったことを野党は「反日情緒」に結び付けて、こんなとんでもない誇張をする。
「日本は日帝強占期強制徴用被害者問題解決から目をそらし、国連の日本軍『慰安婦』問題勧告案さえ履行しないでいる。対北朝鮮抑止力に必要な韓米軍事同盟以上の、日本の韓半島再進出の野心をあおり立てる韓日安保協力は妥当でない」
ミサイルを何発も発射する北朝鮮に対して日米韓が一致団結しないで、どうやって韓国国民の安全を守ることができるのか?
野党は与党政権を攻撃するだけで代替案は示さない。
「日本の韓半島再進出の野心」というのは、日本が韓国に軍事侵攻するということなんだろうけど、そんなロシアみたいなことをして、世界を敵に回して日本にどんなメリットがあるのか。
現実性はゼロだ。
韓国軍が観艦式に参加して旭日旗のある艦船に敬礼をすると、「(日本の)野心をあおり立てる」というバカげた主張が堂々と展開されるのがいまの韓国。
この観艦式が行われるまえ、韓国の名物教授ソ・ギョンドクさんが「旭日旗とは『戦犯旗』で、ナチスのハーケンクロイツと同じ意味」というメールを参加する13カ国に送った。
教授はその意気込みを全国紙・中央日報にこう語る。(2022.11.04)
「『しかし日本は今まで旭日旗を堂々と使用し、アジアの人々に戦争の恐怖を想起させる非常識な行為をいつもしている』と指摘した」と伝えた。
徐ギョン徳教授、日本観艦式参加13カ国の海軍に「旭日旗=戦犯旗」広報
観艦式に参加するインドネシア、マレーシア、シンガポール、タイに「アジア人の思い」を伝えるという発想がぶっ飛んでいる。
もちろん政府の対応を支持する人もいるが、それは全体的にはきっと少数だ。
韓国海軍が軍艦ではなくて補給艦を派遣したのは、尹政権が「旭日旗批判」を気にした結果だろう。
では、韓国以外の国は旭日旗にどう反応したか?
イギリス海軍が公開したメッセージがこちら。
Konnichiwa, Kyokujitsu-ki… 🇬🇧 🇯🇵
Welcome to the Japanese ensign of JS Kashima and Shimakaze of the @jmsdf_pao_eng which trained with @hms_mersey and @HMSEnterprise off Dorset ahead of a week-long visit to the UK to reaffirm Pacific alliances.
🔗https://t.co/5MeNtLyV3s pic.twitter.com/ZL3BHFGxnX
— Royal Navy (@RoyalNavy) June 21, 2022
ことし6月、イギリス海軍と海上自衛隊が共同訓練を行った際、イギリス側は「かしま」や「しまかぜ」の掲げる旭日旗(ensign)に「コンニチハ」と歓迎の意を表明した。
今回の観艦式に参加した他の国の見方もこれと同じで、「旭日旗に敬礼するようにさせた…どこの国の政府なのか」、「アジアの人々に戦争の恐怖を想起させる非常識な行為」といった批判や怒りの声が上がるのは世界で韓国だけ。
ハーケンクロイツの意味は、第二次世界大戦でナチスと戦ったイギリスがよく知っている。
このとき日本軍とも戦ったイギリスは旭日旗を毛嫌いしてもいいのに、「Konnichiwa, Kyokujitsu-ki」と快く迎えてくれた。
韓国軍が日本語でこんなメッセージを発信したら、「わが軍は頭がおかしくなったのか?」と国民は理解不能になるはず。
世界の常識が、考えられないような非常識になることが韓国ではある。
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