きょねん10月、日本政府がコロナの規制をゆるめて、日本人が海外旅行へ行きやすくなると、韓国が即座に動いた。
中央日報の記事(2022.11.11)
韓国の各自治団体が続々と日本に向かっている。各自治団体長は日本を訪れて観光名所を広報し、投資誘致に乗り出した。中央政界は「親日派」「親日政府」を主張しているが、自治団体は意に介さない様子だ。
「円と観光客を呼び込もう」 日本攻略に乗り出す韓国の各自治体長
釜山市、仁川市、済州島などの自治体は東京で開かれたイベントで観光名所や祭を紹介して、全南の知事は大阪へやってきて観光コンテンツをアピール。
全国の自治体のなかでも、特に済州島が日本人観光客の訪問を期待しているという。
韓国社会で親日という言葉には、「民族の裏切者」や「売国奴」といったネガティブなニュアンスがある。
日韓関係を重視するいまの尹政権の外交は、野党には日本寄りにみえるから「親日派」、「親日政府」と非難されていた。(いまも同じ)
そういう声がありつつも、韓国の自治体は日本人を相手に全力で観光アピールする。
「円」はそれほど魅力的なのだ。
年が明けても、日本人を歓迎する韓国の熱は変わらない。
九州からの観光客に「ラブコール」を送っていると九州朝日放送はいう。(4/20)
九州から近い釜山市は、今年12月末まで、九州からの観光客数の目標を3万人と定めます。
日本人観光客を呼び込め 韓国が観光キャンペーン
いまの日本では、韓国文化が一時的なブームを越えて定着しつつある。
九州から釜山へ3万人の観光客を送りこもう! というこの韓国のキャンペーンには、日本旅行業協会も協力しているから、不可能な人数ではないと思う。
でも、最近はチェックが厳しくなって、不適切なコメントがはじかれる仕組みの「ヤフコメ」には、
・一回行った人が、二度と行かないと言ってる国。
・行くのは自己責任で。
・キャンペーンに過度の期待はしないで下さいね。
といった冷ややかな意見が多く、それがたくさんの「いいね!」を集めている。
この理由は「反日」だ。
寄せられたコメントを見ると、日本政府の要請が無視されて、釜山の日本領事館前にはいまも慰安婦像が立っていることに怒るが人がいれば、あれだけ大きな声で「NOジャパン!」を叫んでいたことにあきれる人がいる。
それで「反日の韓国よりは親日の台湾かな」と、韓国の全自治団体が絶対に聞きたくないひと言をサラリと書く人もいた。
日本人は韓国のグルメやドラマは好きでも、一方的な思い込みには引く。
福島原発から出る処理水を、韓国メディアが「汚染水」と言い換えることに悪意を感じる日本人はとても多い。
“放射能汚染”のレベルでいえば、韓国の原発から出ている水は福島原発の10倍もひどいのに、韓国メディアはそれを「汚染水」とは絶対に言わない。
*韓国の原発が出す水も国際基準を守っているから特に問題はない。
韓国にはそういう独善的なところがあって、自分たちと違う歴史認識を主張をする日本の勢力には「極右」とレッテルを貼って非難する。
このまえの選挙で躍進した「日本維新の会」についても、韓国メディアが「極右政党」と書いたから、韓国事情に精通しているジャーナリストの黒田 勝弘氏があきれた。
産経新聞のコラム「ソウルからヨボセヨ」(2023/4/15)
関西出身者をはじめ在韓日本人たちは「ええ?」と首をかしげている。(中略)勝手な思い込みによるレッテル貼りである。いわゆる徴用工問題で関連の日本企業をしきりに「戦犯企業」と報道しているのもそうだ。
維新の会が極右政党?
日本企業にこんなレッテルを貼って報道するのは、「世界で韓国だけではないか」と黒田氏は指摘する。
「戦犯企業」なんてワードをほかの海外メディアで見たことないし、これは韓国だけの現象だろう。
「勝手な思い込みによるレッテル貼り」といえばこれもそうだ。
朝鮮日報の記事(2023/04/12)
かつて韓国がまねた日清食品、三養食品のヒット商品をまねた即席麺発売
中央日報の記事(2023.04.12)
ハングルで「ポックンミョン」を堂々と···プルダックポックンミョンをパクった「日本ラーメンの元祖」
「日清食品の商品が韓国の三養食品のものと似ている」と韓国のSNSで話題になったが、無責任なネットの書き込みなんて根拠にならない。
それに三養食品が日清に抗議しないのは、自社の製品とは違うと認識している証拠だ。
当事者の三養食品が静観しているのに、全国紙が「まねた」「パクった」と勝手に決めつけてはいけない。
そして「歴史歪(わい)曲」のレッテル貼りも相変わらず。
中央日報(2023.03.29)
韓国大統領室「『日本の教科書歪曲』、領土・主権で一寸たりとも譲歩しない」
朝鮮日報の社説(2023/03/29)
日本の教科書歴史歪曲、日本に軽々しい期待はせず国益守る外交を展開すべき
ハンギョレ新聞(2023-03-30)
日本の教科書歴史歪曲、波紋広がる中で水曜デモ…「対日外交惨事」
それぞれの国がそれぞれの歴史認識を持っているのは世界のアタリマエ。
韓国と北朝鮮、韓国と中国でも歴史認識は違う。
でも、日本が自分たちと違う認識や表現をすると、「歴史歪曲」というフレーズを使って非難する。
相互主義の原則にもとづいて、日本も韓国に同じことを言ってもいいと思うけど、日本はこういうレッテル貼りはしない。
釜山の慰安婦像には見て見ぬふりをして、「3万人の日本人観光客を釜山へ呼び込め!」と韓国が盛大なキャンペーンをすることには、違和感以上のモノを感じる日本人は多い。
かといってこの像をすぐに動かすことは、現実的に不可能なことはわかる。
ならとりあえず、「汚染水」「極右政党」「戦犯企業」「歴史歪曲」といったレッテル貼りをやめて、「処理水」「日本の政党」「日本企業」と客観的な表現にすることから始めればいい。
でもそれをすると、きっと国民から「親日メディアめ!」と叩かれる。
「円」のような大きな利益があれば「意に介さない」となるのだけど、韓国メディアにそんなニンジンは無い。
「反日の韓国よりは親日の台湾かな」と思う日本人が減って、「3万人計画」を達成したいという気持ちが韓国にはあるけれど、「極右」や「戦犯」といったワードは使いたい。
隣国のこの二面性は昔からで変わる気配がない。
慰安婦像は撤去されなければなりません。それは嘘だからであり、国際慣例にも反することだからです。幸いなことに、韓国で慰安婦像撤去運動を展開する民間団体があります。
韓国の二面性….
韓国の若者たちが矛盾する行動と思考をする理由は、学校で歴史教育の時間に習った日本と実際の日本が違うからです。賢明な若者たちは自分たちが学んだことに何かエラーがあると感じて日本をもう一度調べて新しい考えを持つようになるが、ほとんどの若者は複雑な考えをしたくないので、「考え」と「行動」が異なる二面性を持つようになります。
甲子園ですべてを楽しんで旅立ちながら、”日本人とは同じ空の下では生きていけない”と言っていたその女性が思うんですね。
日韓合意でそれを約束したから、韓国には撤去してもらいたい。
釜山の日本総領事館前にある慰安婦像が無くなることは、観光誘致でも大きな効果がでて韓国にメリットがあります。
でも、いまの野党の「親日攻勢」を見ると、現実的には無理ですね。