2017年の7月31日、東京ディズニーランドとシーを合わせた入園者数は7億人に到達。
記念すべき7億人目のゲストには、こんなプレゼントが用意されていた。
・7億人目ゲスト 認定証
・『美女と野獣』テーマのアトラクション特別体験券
・東京ディズニーランドかシーの特別招待券
・ミッキーマウスのぬいぐるみ
サプライズならショボくてもやりすぎてもいけないし、これぐらいが適度でちょうどいい。
でも、世界には日本人の発想を超える、空前絶後のサプライズを発案・実行した国がある。
2016年に、オランダ出身のジェスパー・ブラック(Jesper Black)という男性がジョージア共和国へやってきた。この時ジョージアが600万人目の訪問者にはサプライズを用意しているなんて、この時彼は夢にも思わなかった。
当局がコンピューターで599万9997人、599万9998人…と正確にカウントしていき、ジェスパーが600万人目になる。
これによってオペレーション「おこしやす」が発動された。
ジョージア人の知り合いに会うためにやってきた彼は、まず入国審査を受けた時、係員からワインをプレゼントされる。
その後、関係者が彼の空港内の動きをカメラで把握し、その裏でパスポートの情報から「Jesper Black」の名前をプリントアウトして、到着ロビーでスーツを着た男性がその紙を持って待つ。
知り合いが迎えを手配してくれたと思ったジェスパーは、その人物と握手をして車に乗り込む。
車内で「どこへ連れて行くんだい?」と聞いても、何も反応しないドライバーを見てジェスパーは「何かおかしい」と気づく。
そしてドライバーから渡された紙を見て、自分はとても特別なゲストで、サプライズが用意されていることを知る。
道路を走っていると途中から、複数の白バイとパトカーに護衛されて、「何かの冗談だろ?」とただならぬ雰囲気を感じるジェスパー。
街中ではデッカイ電光掲示板に、自分の顔と「彼が到着した!」という文字が表示されている。
そして車が着いた先には、1人の男性が待っていた。
彼はジェスパーと握手をして、「わたしはジョージア共和国の首相です」と自己紹介をした。
そこでやっとジェスパーは、自分が600万人目の訪問者で、これはそのためのサプライズだったことを知り、そのまま首相と生演奏やダンスパフォーマンスを楽しみながら、ジョージアで最高級のディナーを味わった。
その一部始終がこちら。
車の中にいたジェスパー・ブラックは、VIPは自分ではなく知り合いだと考えた。こんな歓迎をするなんで、一体あの人は何者なんだと疑問に思っていたらしい。
このイベントは世界中に紹介されて、ジョージア観光を広くPRできたから、国としても利益はあったはずだ。
でも日本なら、1000万人目や1億人目の訪問者でも、こんな国家プロジェクトみたいな歓迎はあり得ない。
それに日本人が当事者だったら、高級ホテルとレストランのタダ券とぬいぐるみで十分だったのでは?
違法な路上パフォーマンスで海外を旅する日本人は、もう消えるべき。
海外のバックパッカー「違法バスキングの旅」はダメ。痛い目見るよ。
20年前の旅との違い。現実の旅とネット上での旅とのギャップ。
コメントを残す