【モノには限度】“無料大好き”日本人に、西洋人があきれ顔

・全編にわたってクソとしか言いようがないな
・警察から逮捕状請求とYouTube運営に永久BAN要求を
・最近の犯罪者は自分で証拠動画作るから警察も楽だよね
・私人逮捕系はこういうの行けよ
・日本人バカにして遊ぼうぜって企画か

238万人以上のチャンネル登録者を持つ外国人のユーチューバーが、「I Travelled Across Japan For Free（無料で日本中を旅してみた）」というタイトルの動画をアップ。
その方法はヒッチハイクで移動したり、路上で寝たりするだけならよかったが、このユーチューバカは新幹線に無賃乗車して、その手口を紹介する。
迷惑系ユーチューバーでも怒りそうな、日本をなめくさった違法行為だったから、ネットで大炎上した。

こんな外道行為には遠く及ばないが、海外で日本人が西洋人に「オトクな無料情報」を教えてあげたら、感謝されるどころかバカにされたという笑えない話がある。

タイの経済格差はひどい

20年ほど前、タイの首都バンコクで日本人旅行者と知り合った。
ある時、ボクが繁華街へ出かけると言うと、彼は「ならボクも同じです。とっておきの方法を教えますよ」とニヤリと言う。
当時、東南アジアを旅行する日本人の間では、「貧乏旅行者」を自称することがブームになっていて、どれだけ安く旅行するかを自慢し、競い合うような雰囲気があった。
「I Travelled Across ○○ For Free」という情報があれば、みんなが飛びつくような空気が。

「どうせ、これもその一つなんでしょ」と思いながら、彼についていくとバス停に着いて、やってきた赤いバスに乗り込んだ。
それは冷房の効いてない、良く言えばクラシック、率直に言えばオンボロのバス。
タイのバスでは運転手のほかにも、車内で切符を売る人がいるはずなのに、このバスにはそのスタッフがいない。
で、そのまま目的地に到着したから、そのままバスを降りる。
「いいんだけど、いいのか？」と不思議そうな顔をするボクを見て、彼は「バンコクでは、赤いバスには無料で乗ることができるんですよ」とドヤ顔で言う。
それは赤い外見をしていたから、日本人旅行者は「赤バス」と呼んでいた。

バンコクでは、生活困窮者の救済措置として、老朽化したバスを無料で走らせていたから、この時、ボクらはそれに便乗したワケだ。
でも、当時のタイのバス代なんて10円以下で無料も同然。
違法行為ではないが、飛行機に乗ってやってきた日本人がこんなことをすると、ヒューマンステージが下がった気がして、この“節約テクニック”には心苦しさをおぼえた。
もし、東京で生活保護を受けている人たちのために、税金を使って無料で食事を提供する施設があったとして、金持ちの外国人旅行者がそこへ行き、タダ飯を食って旅行費を浮かしていたとしたら、多くの日本人は「クソとしか言いようがないな」と怒るのでは？

タイを旅行中、日本人からそんな話を聞かされたという西洋人の旅行者と出会った。
彼は「オトク情報」と聞いて目を輝かせたが、中身を知るとドン引きした。
「外国人は普通のバスに乗って、貧しい人たちを支える側にまわるべきなんだよ。無料バスの話をする日本人は何人もいたよ」とあきれ顔で言う。
実際、赤バスは市民の税金という善意で走っていたのに、外国人が利用するようになったことなどが理由で、その後廃止された。

もちろん、赤バスに乗る欧米人もきっといたはず。
でも、新幹線に無料で乗る方法を公開するクズもいるが、ボクの経験からすると、西洋人は日本人に比べて、貧しい人たちを支援しようとする思いが強い。
日本に住んでいた欧米人が帰国することになって、服や靴などを処分しないといけなくなったとき、彼らから「これを必要している人たちに渡したい。市内のどこへ持っていったらいい？」と何度か質問されたことがある。

浜松市内にはリサイクルショップが何軒もあるから、そこへ行けば換金してくれるから、少しは引越し費用の役に立つとアドバイスをしても、彼らはそういうことではなく、チャリティーがしたいのだと言う。
欧米には、キリスト教の精神に由来するそんな考え方があって、キリスト教徒ではなくても、自分たちの価値観にとってこの行為は重要なことだと。
リサイクルショップなら知っているけれど、チャリティーができる場所を探しても見つからないから、ボクに聞いてきたらしい。
でも、ネットで調べてみてもそんな場所は見当たらない。

どうやら日本では全体的にそういう考え方は薄く、欧米社会に比べると、市民が気軽にチャリティーに参加できる状況は整っていない。
こんなことから考えると、あの西洋人旅行者が日本人から、無料でバスに乗れる方法を聞いてあきれた理由が見えてくる。