ドイツ人から見た日本 礼儀・時間厳守・料理・クレイジー

 

転生したら、日本だったーー。

『現代ビジネス』でそんな記事を見つけた。(2024/5/20)

「日本は異世界…」ドイツ人が居酒屋で絶句…衝撃的だったという「日本食の名前」

記事では、初めて日本を訪れた2人のドイツ人の感想を紹介している。
その内容はざっとこんな感じだ。

・子どものころポケモンと遊戯王カードで遊んでいて、今でも日本のアニメが大好き。
・料理では、マグロの刺身の新鮮さに「こんなの初めて!」と感動した。
(彼らの比較対象は“マグロのツナ缶”だから…)
とてもおいしかったのがアジのフライで、チキン南蛮はほかの日本食とは違った濃厚さがあって気に入った。
・日本人の礼儀正しさは「異世界」レベル。
電車は時間通りに来るし、乗客もきちんと整列していることに驚いた。
・居酒屋での食事については、 ヨーロッパには食べ物を共有する文化がないから、さまざまな食べ物をシェアしながら食べるは楽しかった。

これは彼らの感想の一部なので、くわしい内容は記事を検索してみてほしい。
ドイツ人のこんな“異世界体験”に日本のネット民の感想は?

・もうこういうのいいから
・チキン南蛮はともかくアジフライって外人でも好きなんだ
・外人の動画でバズってる動画があった
ただ普通の電車内の動画だったなんで?と思った コメを見たら
なんでこんなに静かなの?ってことだった
・外国の地下鉄って
どこにも時刻表がないから
正確かなんて分からないやん

日本人がドイツへ行くと「世界が違う…」と絶句するかも。

 

では、ここから、上の内容を踏まえながら、ボクがこれまでいろいろなドイツ人から聞いた日本の感想を紹介しよう。

・日本のアニメの特徴的なところは、『進撃の巨人』のように深い内容で、大人も楽しめる作品が多いこと。
ほかの国のアニメは、一般的にディズニー作品のように子ども向けに作られている。

・ドイツ人が「日本」と聞いて、思い浮かべるのはSHUSI。
ドイツで食べた寿司は中国人が経営していた店で、それに比べると、日本の寿司は新鮮で安くて感動した。
・ドイツ人が「日本」と聞いて、思い浮かべるのはスシ。

*以前、外国人がある寿司店で「Immediately kill Large shrimp」という謎英語のメニューを見つけて、SNSに投稿していた。
おそらく「◯したばかりの新鮮で大きなエビ」という意味だと思うけど、これだと「即死の巨大エビ」みたいになってしまう。
こんなデタラメな英語を好きな外国人はよくいる。

・ドイツでは、白身魚のフライを好きな人が多い。
自分も日本では、ご飯の上にのりと白身魚のフライが乗っている弁当が好きだった。
(アジのフライもドイツ人には親しみやすくて、ポイントが高い予感。)

・電車は1分単位で正確に来るし、乗客はどの駅でもきれいに並んでいて、とても礼儀正しいと感心した。
日本人は時間をしっかり守るし、強い責任感を持って仕事をする。
でも、社会的なプレッシャーがあって、日本人は自己犠牲の精神も強いから、思い悩んで自殺に追い込まれる人も多い。
日本人の真面目さや責任感の強さに感心するドイツ人がいる一方で、それが行き過ぎていて、おかしさを感じる人も多い。
「日本の電車はとても正確だ。もし 10分遅れたら、車掌はハラキリをしなければならないんだ。hahaha」とネタにする人もいた。

・日本人は他人に配慮して行動するが、それは労働者には当てはまらない。会議はなかなか終わらないし、帰宅する時間も遅い。
労働者の権利が守られていないように見える。

・ドイツでは、日本について「クレイジーな国」というイメージがある。
日本には四角いスイカやメイドカフェ、ピカチュウジェットなどヨーロッパ人の想像を超えたものがあるからおもしろい。
*クレイジーは「やばい!」みたいに、良い意味でも悪い意味でも使われる。
この場合は「気が狂っている」というネガティブな意味ではなく、ユニークなものや意表を突かれるようなものを指す(と思う)。

それを聞いて、以前ポーランド人が回転寿司店で出会って、歓喜して SNSにアップした動画を思い出した。
「クレイジーっていうのは例えばこんなもの?」と彼に見せると、

 

 

 

「そうだよ! 新幹線が寿司を運んでくるなんて発想は、ドイツ人には絶対に出てこないよ!」と喜んでいた。
ドイツ人にとって日本はやっぱり異世界かも。

 

 

ヨーロッパ 目次 ④

外国人から見た不思議の国・日本 「目次」

ドイツ人が感じた日本の夏の暑さ、ドイツの住居との違い

ドイツ人日本にがっかり W杯で表れた欧州との価値観の違い

【国民性】ドイツ人から見た、日本人とイタリア人の違い

 

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ABOUTこの記事をかいた人

今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。