【韓国の見方】旭日旗への過剰な非難と冷静な視点の「2つの反応」

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議論不可能。日本に関わらないで下さい。

SNSのタイムラインを見ていると、悲痛な叫び声をあげる日本人がいた。

「韓国は独自に反日してください。歴史も領土も認めなくていいです。議論不可能。
もう日本に関わらないでください。」

これだけで、それまでのやり取りが簡単に想像できる。
この人は歴史や領土問題について、韓国の人たちに日本の立場を説明してきたが、感情的で激しい反応が洪水のように押し寄せてきたため、「もう無理」とドアを完全に閉ざしてしまった。

反日一色ではない韓国社会

日韓の誤解を解こうとしたら誹謗中傷が寄せられ、心が傷ついて「戦場」を離脱した日本人や韓国人をこれまで何人も見てきた。

しかし、韓国社会をよく見ると、「反日だけ」というわけではなく、「反日に対する反発」も同時に存在していることが分かる。

ここでは旭日旗に注目して、韓国内の2つの対照的な見方を取り上げる。

 

日本と韓国で真逆となる旭日旗の認識

いくつもの直線が放射状に伸びる旭日模様は、日本ではめでたいことの象徴であり、江戸時代から日常のさまざまな場面で使われてきた。
このデザインは勢いを感じさせるから、今の日本でもよく使われている。

しかし、韓国では侵略や軍国主義の象徴と見られ、一般的には「戦犯旗」と呼ばれる。
韓国社会でこの旗は、目にすることすら許されない絶対的な悪、「凶物」として認識されているのだ。

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韓国で物議をかもした「旭日旗タトゥー男」

韓国のショッピングモールに現れた「旭日旗タトゥー男」が物議

日韓では歴史認識が逆転するから、日本ではただの文化の一つでも、韓国では禍々しいものになる。

そうなるはずなのに、最近、韓国のショッピングモールでこんな大胆な男が現れて、世間を沸騰させた。

中央日報の記事(2026.05.18)

「表現の自由はあるが」…韓国の大型ショッピングモールに現れた“旭日旗タトゥー男”に物議

お年寄りから子どもまで楽しむ大型ショッピングモールで、ふくらはぎから太ももにかけて、旭日旗のタトゥーを入れた若者が普通に歩いていたから、それが拡散されて韓国社会に大きな波紋を広げた。

実は韓国ではここ数年、似たような論争が繰り返されている。
ソウルのある大学で旭日旗と太極旗を組み合わせた展示物が設置されたり、旭日旗のTシャツを着てバイクを運転する人物が現れたりして、人びとの反日感情を刺激し、ネットで激しい議論(ほぼ非難)が起こった。

今回の騒動について、「いっちょ噛み」で有名なソ・ギョンドク教授が「国内での論争を終わらせなければならない」と主張した。

 

それだけで終わればいいのだけど、ソさんは、韓国内で旭日旗が使われることが続けば「日本による旭日旗使用の名分を与えることになる」と危惧している。

そうは言われても、日本で旭日模様はまったく問題ないから、「ガストのスイーツ」のように自由に使われている。
だから、「韓国で勝手にやってください。日本を巻き込まないでください」という気持ちなのだが。

旭日旗に対する韓国ネット上の「2つの反応」

この「旭日旗タトゥー男」に対して、韓国のネットコミュニティではさまざまな意見が飛び交った。
ここではそれを、「感情的で激しい非難の声」と「それを冷ややかに見る声」の大きく2つに分けてみた。

反応①「人類虐殺の象徴だ」激しい非難と嫌悪感

全体的に多かったのはもちろん前者の声で、このコメントがそんなネガティブな感情を代表している。

「일본의 군국주의와 제국주의를 상징하는 욱일기 문신을 새긴 놈이라.
세상에 상병신 쓰레기가 너무나 많다.」
(日本の軍国主義と帝国主義を象徴する旭日旗のタトゥーを入れたやつ。
世の中には本当に、どうしようもないクズが多すぎる。)

以下、日本語に訳してあちらの生の声を紹介していこう。

「コイツは、旭日旗がどういう意味か分かっているのか? 人類虐殺の象徴を自分の体に刻むなんて、完全に気が狂っている」

「今すぐあいつを刑場へ連れていけ! そして野球バットで100回ぶん殴れ!」

「ユダヤ人を虐殺したナチスの紋様を体に刻んで、ヨーロッパを歩いたらどうなるか分かってるのか?」

「旭日旗って戦犯旗じゃなかったの? 子どものころからそう習ってきたし、本能的に嫌悪感があって気持ち悪いんだけど……」

コメントを見ると、旭日旗を見ただけで反射的に、教育によって刷り込まれた強烈な反日感情が爆発している。

反応②「韓国だけのシャドーボクシング」批判に対する冷静な声

しかし、韓国社会では少数派だが、反日に傾く自国の空気に批判的で、冷静な視点で問題を指摘する人もいる。

「そもそも『戦犯旗』なんて言葉はない。実際、その模様は戦争を象徴しているわけでもないし、侵略や軍国主義ともまったく関係ない。」

「🇺🇸アメリカと🇯🇵日本は戦争をしたことがあるにもかかわらず、アメリカは旭日旗をナチス・ドイツのハーケンクロイツと同じようには認識していない。」

「そうなんです。海外では、旭日旗をナチスの旗と同じカテゴリーには見なしていないのです。」

「なんで世界で韓国だけがこんなに騒いでいるんだ?」

「韓国だけが独自の意味を作り出して、シャドーボクシングをしてるだけだ。マジで理解できない。」

「反日しちゃいけない、と言ってる人たちでさえ、反日に染まっている。これが後朝鮮(韓国をやゆした表現)の現実……」

 

アメリカと韓国の歴史認識は対照的だ。
在日米軍で旭日旗は日米友好のシンボルとして使われている。

国際社会との温度差と期待される韓国の変化

ボクの個人的な思いから、「旭日旗批判への批判」を多めに取り上げたが、実際には、日本の軍国主義や帝国主義、人類虐殺の象徴と見なし、嫌悪する人のほうが多い。

しかし、海外で旭日旗は問題視されていないことを知り、その温度差から違和感や疑問を感じる人もいる。
そのせいか、慰安婦・徴用工問題と比べると、韓国で旭日旗への反発は少ない。

韓国で第三者の意見に耳を傾けて、冷静に自分の認識を振り返る人が増えることを願っている。
これ以上、「韓国は独自に反日してください。議論不可能。もう日本に関わらないでください」と怒らせる日本人を生み出さないためにも。

 

 

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この記事を書いた人

今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。
また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。

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