知人のバングラデシュ人女性は、日本に3年ほど住んでいたことがあるから、日本の社会や文化についてよく知っている。
そんな彼女の大好物は韓流もの。韓国のドラマや映画を見ていると、日本人と韓国人の見た目は同じだし、日韓の社会や文化はそっくりだと言う。
日韓の人間からしたら「おいっ」とツッコミたくなるかもしれないが、第三者の外国人の認識はそんなものだ。
でも、彼女は日本と韓国の理解を深めると、両国の歴史認識は大きく違っていて、政治的には対立していることに気づいた。
しかし、それは「一知半解」だ。
日韓のとくに近代史の歴史認識は“違う”のではなく、“真逆”と言ったほうが正しい。たとえば、旭日旗に対する見方は180度、天と地ほど違う。

韓国のソ・ギョンドクさんは、日本のウィキペディアで「反日・反中民族主義活動家」と紹介されていて、韓国ウォッチャーの間ではかなりの有名人だ。つまり、韓国側では「愛国者」になる。
2025年はもうすぐ終わるけど、ソさんは最後まで走り続けていた。
中央日報の記事(2025.12.26)
徐坰徳教授、富士山周辺の記念品店での旭日旗販売を批判
韓国人観光客が富士山を楽しんださい、ある店で日の丸と旭日旗がつけられた木の杖(つえ)が売られているのを見つけ、ソさんに報告した。
旭日旗は勢いのある朝日をイメージしていて、日本政府は「大漁旗や出産・節句の祝い旗など、日本国内で現在までも広く使用されている」と、日本文化のひとつだと説明している。(我が国の基本的立場)
日本でめでたいことの象徴である旭日模様は、韓国では「軍国主義」や「侵略」のシンボルと見なされ、嫌われている。戦前・戦中の日本はホロコーストをしたことはないのに、韓国ではナチスのカギ十字と同一視されるほど憎まれている。
そんな価値観からしたら、世界中の観光客が集まる富士山で、旭日旗のある杖がお土産(登山用?)として売られている状態は見過ごせない。
それを知ったソさんは「販売するのを防がなければいけない」とSNSで訴えた。ソさんは以前から「全世界旭日旗撲滅キャンペーン」をしていたから、この「販売阻止」もその一環だ。
また、旭日旗の歴史的事実についての「多国語映像を制作し、全世界のネットユーザーに広く知らせるグローバルキャンペーンをしていく」と決意を語った。
旭日旗は韓国的には「悪魔の旗」だから、それを滅ぼすというのは愛国的な行動として称賛される。
しかし、玄界灘を越えると見方はガラリと変わる。
悪意のある投稿は排除され、わりと中立的な「ヤフコメ」を見ると、予想どおり批判的な意見であふれていた。
・ここは日本です。韓国国内で販売されていたのなら、批判していただきたいと思うのです。
・北マケドニアの国旗も同じデザインなんですがね。車のホイールも似てます。そっちのほうも抗議するのかなぁ。
・思いつきでいちゃもん付けないで下さい。
・嫌悪感があるのなら、富士山周辺に立ち寄らないことです。
~守るべきものがある~
それは「命」
安心して暮らせる「平和」
次世代へと繋ぐ「未来」我々は
揺るがない「使命」を胸に
皆さまを守り続けます#海上自衛隊 #自衛隊記念日#精強 #誠実海自HP‣https://t.co/0UiPPG43zm pic.twitter.com/bCIQpJHiZv
— 防衛省 海上自衛隊 (@JMSDF_PAO) October 31, 2025
冒頭に出てきたバングラデシュ人女性は、日韓の歴史認識の違いに興味がありそうだったので、旭日旗に対する見方の違いについて話をしてみた。
韓国では旭日旗は「アジアのハーケンクロイツ(カギ十字)」と言われているが、アジア人の彼女はそんな話を一度も聞いたことがないという。
日本のどこかで旭日旗を見た記憶があるけど、はっきり覚えていないし、そのデザインの意味も知らなかった。
日本人は旭日旗に親しみや敬意を感じるけれど、韓国では敵意や憎悪の対象となっている。といっても、どっちの国でも旭日模様を見てもとくに何も感じず、そのままスルーする人も多いだろうけど。
バングラデシュ人は旭日旗に対する日韓の見方の違いを知って、国内にある宗教対立を連想し、こんなことを言った。
「バングラデシュでも同じような問題があるんです。ヒンドゥー教徒にとってシヴァ神の像は神聖なんですけど、イスラム教では偶像崇拝が禁止されていますから、過激なムスリムには悪魔の像に見えます。だから、怒って破壊する人もいます。数字の9を見ても、6に見える人もいるんです。」
まったく同じものでも、文化や信仰の違いによって見方がまったく異なることがある。ヒンドゥー教徒にとっては神として崇拝の対象になっても、イスラム教徒にとっては滅ぼすべき悪になる。
もちろん、この辺の考え方には個人差があって、知人のバングラデシュ人はイスラム教徒だが、ヒンドゥー教の信仰にも理解を示し、両宗教の融和を優先している。
具体的なものが違うだけで、歴史的背景や宗教観の違いから、見方や評価が「真逆」になることは世界中である。日韓の旭日旗もその一つでしかない。それも程度で言えば、「かわいい」ものだ。
バングラデシュの宗教対立が深刻な点は、それが原因で暴動や殺人事件が起こることにある。
日韓では歴史認識の違いから対立が発生しても、血が流れることはない。旭日旗がついている杖に「販売するのを防がなければいけない」と言うと、「思いつきでいちゃもんを付けないでください」と言い返されて終わるレベルで、大したことはない。
何だかんだいっても日本と韓国は友好関係にあるから、ときには外交問題に発展することがあっても、大抵の場合はこのくらいで済む。
そもそも、そんな動きがあったことに気づかない人も多い。

コメント
コメント一覧 (6件)
韓国のマスコミにも旭日旗のニュースがたびたび流れています。
記者たちは”ooが旭日旗が描かれたTシャツを着てファンが怒っている”類の記事を書きます。
旭日旗を”戦犯旗”と書いています。それで、戦犯旗を使うその人を無知だったり悪意的な人物だと攻撃します。私はそのようなニュースを見るたびに、その記者の無知、卑怯さ、この国の全体主義的な雰囲気を見て恥ずかしがります。日本が朝鮮を攻撃した戦争でもなく、むしろ朝鮮人が日本人と共にアメリカと戦った戦争なのに、まるで日本と立ち向かって戦ったかのように振る舞っていますからね。
いざ、その日本帝国と戦ったアメリカは旭日旗に何の拒否反応も出さないのに、韓国人が狂奔する姿はコメディです。
日本と戦ったアメリカやイギリスは、いま旭日旗を問題視していないどころか、友好のシンボルとみています。
韓国では、その事実は知られていないのでしょうか?
残念ながら韓国では旭日旗を「戦犯旗」と世界が認識していると考えています。
なぜなら旭日旗を使ったことでソ·ギョンドクらから非難された有名芸能人やイギリスのサッカークラブなどが旭日旗を削除したため、旭日旗が戦犯旗なので使用できないのに、彼らが知らずに使ったと思っています。それに、すべての韓国のマスコミが旭日旗を戦犯旗と見なし、旭日旗を使うというのは、日本の軍国主義をかばったり無知で知らずに使っていると書いているからです。
たしかに韓国側の抗議をうけて、海外で旭日旗やそのデザインを削除することはありましたね。
でも、アメリカ軍やイギリス軍など公式な組織はそんなことをしていません。フランスでも政府が主催したフランス革命記念日のパレードで、自衛隊が日旗(自衛隊旗)を掲げて行進しました。
韓国ではそうしたことはあまり報道されていないかもしれません。
芸能人やサッカークラブは人々の人気が重要なので、紛乱や議論になることを敬遠するので旭日旗によって被害を受けないという考えでしょう。しかし、彼らのそのような行動(旭日旗削除)が韓国メディアに「旭日旗=戦犯旗」とし、「世界が禁止する旗」という宣伝をさせます。
何も知らない韓国人は、マスコミのそういう扇動に騙されてしまうんですよね。
旭日のデザインは20年ほど前は韓国政府も使っていました。それが今では「戦犯旗」としてタブーになっています。といっても、日韓は政治的には対立していても、他国の対立に比べたらテンションは弱いので、日韓は根本では深く結びついていると思います。