日本を絶賛したフランスの天才学者
フランスを代表する民族学者レヴィ=ストロースは親日家で、何度も日本を訪れた。彼は日本の文化を高く評価し、次のように評価した。
「私が非常に素晴らしいと思うのは、日本が最も近代的な面においても、最も遠い過去との絆(きずな)を維持し続けていることができるということです」
これを実感できる日が、2月11日だ。
日本は「エンペラー保有国」
韓国には「◯◯保有国」という独特の表現がある。世界に自慢できるような素晴らしい韓国人がいると、その英雄と国をセットにして呼び、自分たちの国を誇らしく感じている。
たとえば、いまイタリアで開催されている冬季五輪では、韓国のショートトラック金メダリスト(2018平昌冬季)のチェ・ミンジョン選手が参加していて、中央日報は期待を込めて「チェ・ミンジョン保有国」という言葉を使った。
また、過去には、ムン・ジェイン(文在寅)元大統領の熱烈な支持者が、自慢げに「ムン・ジェイン保有国」と呼んだことがある。
この韓国流の表現を借りるなら、日本は世界で唯一の「エンペラー保有国」と言える。

第1回国勢調査の表紙に採用された神武天皇(1920年)
建国記念日ではなく「建国記念の日」の理由
2月11日のきょうは「建国記念日」ではなくて、「建国記念の日」だ。
古事記や日本書紀といった日本の古い記録では、紀元前660年2月11日に、初代天皇である神武天皇が即位したとされている。
紀元前660年2月11日、古事記・日本書紀では初代天皇の神武天皇が即位したとされている。
ただし、これは神話の世界の話であって、歴史的な事実ではない。
日本の歴史はあまりにも古く、いつ成立したか正確に分かっていないから、「の」というあいまいな表現になっている。
首相が語る日本の「国柄」と次世代への約束
建国記念の日、「建国をしのび、国を愛する心を養う」ということがお約束になっている。それで今日、高市首相は、
「私たち日本人は、長い歴史と固有の文化を誇り、美しい自然を守り、和を尊び、家族や社会が互いに助け合いながら暮らしてきました」
と述べ、「日本の誇るべき国柄」を次の世代へ引き継いでいくと誓った。
首相は、この素晴らしい「日本の国柄」を次の世代へ引き継いでいく決意を語った。
世界の常識を覆す「一度も途切れない」歴史
日本とそれ以外の国との違いは、世界史の年表を見れば一目瞭然。

外国の歴史を見ると、侵略を受けたり革命が起きたりして、王朝や国家そのものが何度も消滅していることがわかる。新しい支配者が現れると、前の王の一族を滅ぼし、全く別の国を作り直すのが世界の歴史の「常識」だった。
しかし、日本はその例外だ。古代から現代まで、一度も国が滅びることなく、同じ国として存在し続けている。
日本の最大の特徴は、天皇という存在が数千年にわたって途切れることなく続いていることにある。この圧倒的な「継続性」こそが、日本を世界で唯一無二の存在にしているのだ。
権力と権威を分けたユニークな歴史
日本の歴史はとてもユニークで、「権威」と「権力」が分離されていた。真の統治者としての「権威」を持つ天皇と、実際に政治を動かす「権力」を持つ将軍が、同時に存在する二重統治の形をとっていた。これは外国の歴史にはない、日本だけの特別なシステムだ。
日本の歴史では、平氏、源氏、足利、織豊政権、徳川幕府といった権力者が次々と入れ替わった。しかし、彼らは自分が天皇に取って代わろうとはしなかった。どんなに強い武将であっても、天皇から「将軍」に任命されることで、初めて日本を支配する正当性を得ていたからだ。
くわしいことは以下の記事を読んでほしい。
なぜ将軍は天皇を倒さなかった? 二重支配をヤドカリに例えてご説明
この仕組みがあったおかげで、政権交代が繰り返されても、国家の土台が揺らぐことはなかった。天皇が常に中心にいたからこそ、日本は激動の時代にあっても「一つの国」であり続けることができた。
天皇の役割
かつては世界中に「皇帝(エンペラー)」と呼ばれる存在がいたが、今ではその称号を持つのは天皇だけになった。日本は世界で唯一の「エンペラー保有国」なのだ。
また、天皇は、日本の文化や精神性の「守護者」としての役割をになってきた。和歌、神道の儀式など、千年以上前から続く伝統が、宮中を通じて今も大切に守られている。
たとえば中国では、王朝が交代するたびに前の時代の文化が徹底的に破壊されてきた。対して日本では、皇室という存在が「生きる正倉院」となり、古代からの伝統文化を現在まで保持してきた。
この一貫した歴史が、現代の日本人が持つアイデンティティの根源になっている。
日本を再確認
レヴィ=ストロースが絶賛した「過去と近代の絆」や「日本の誇るべき国柄」とは、まさにこのことだろう。日本より長い歴史を持つ国はあるが、現在まで続く国としては日本は世界最古だ。
「建国記念の日」には、自分たちが素晴らしい歴史と伝統の上に立っていることを再確認してもいい。

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