【自由と配慮】台湾人が日本のカラオケで感じた文化の違い

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日本の歌手に台湾人が「愛死!」

先日、音楽特番で「修二と彰」が電撃復活して、『青春アミーゴ』を歌ってファンが歓喜した。
知人の台湾人女性もその一人。
彼女は10代のころに「修二と彰」に夢中になっていたから、久しぶりに生歌を聴いて大興奮し、SNSにこう書き込んだ。

「活久見、文藝復興年代
愛死!!!」
(長生きはするもんだ(生きててよかった)、ルネサンス(過去のブーム再燃)の時代だ。
大好き!!!)

「爆死」はわかるけど、「愛死」という言葉は初めて見た。これは「好きすぎて死ぬ」といったニュアンスで、台湾ではカジュアルな表現らしい。
日本と台湾はとても近いし、文化も共通しているから、日本で人気になった曲が台湾でも支持されることは珍しくない。

 

さて今回は、去年まで静岡の大学に通っていた台湾人留学生から聞いた話を紹介しよう。
ここでは、彼の名前をめでたい「白沢(はくたく)」とする。
台湾の都市部に住む白沢くんには、日本で気に入ったものがあった。

 

「白沢」は古代中国の神獣の一種で、人の言葉を理解することができるという。
日本にも伝わって、江戸時代には旅行のお守りとして白沢の絵を持ち歩く人もいた。

台湾人留学生が日本のカラオケにハマった理由

ーー知り合いのアメリカ人が日本に住んでいたとき、「田んぼの風景」が気に入ったんだって。

白沢:へ〜、そうなんですね。
で、その話のオチは何ですか?

ーーせかすな。
水が張られて稲が育っていく田んぼの様子なんて、アメリカの日常生活で見ることはなかったから、彼女の目に新鮮に映ったらしい。

白:でしょうね〜、あの緑が広がる風景は「ザ・アジア」って感じですから。

ーー台湾出身の白沢は日本で生活していて、何か好きになったことはあるのか?

白:ありますよ!
カラオケにハマって、週に一回ぐらいの頻度で行っていましたね。

ーーカラオケか。
あれは日本の発明で「アジアの夜を変えた」と言われるほど、アジアに大きな影響を与えたんだよな。

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白:台湾でも人気ですよ!

ーー白沢的には、台湾と日本のカラオケ店はどう違うんだ?

白:まず値段ですね。
日本ではたった300円ほどで3時間も歌うことができました! 何なんですか、あの圧倒的なコスパは。
それに、日本のほうが機械の性能が高いと感じました。

※AIに聞くと、台湾のカラオケ店では昼間に3時間ほど歌うと、料金は1,400円〜2,400円ほどになる。
ただ、グルメが充実していて「食べ放題」がついていたり、牛肉麺や水餃子などを楽しめたりする。
台湾では「歌って食べる」スタイルらしい。

白:台湾のカラオケ店にも日本語の歌はあります。でも、数が少ないですし、「いつの時代だよ?」って思うほど古い歌が多いんです。
「日本語の歌を死ぬほど歌いたい」という私の長年の願いは、日本で完全に満たされました。

ーーじゃあ、 もう思い残すことはないな。

白:まだ成仏しませんよ。勝手に亡き者にしないでください。

 

台湾ではよく日本語を見かける。

カラオケで感じた日本と台湾の文化の違い

白:それに、カラオケを楽しむことにも、「文化」の違いが出るなと感じましたね。

ーー日本人と台湾人でどう違うんだ?

白:私がいつものように、一度に3〜4曲まとめて予約したら、日本人の友だちから「それはマナー違反だ!」と注意されちゃいました。

ーーそれは自己中すぎるな。
台湾ではマイクを独占しても問題ないのか?

白:ないですね、台湾人は個人主義的なんです。
他人が歌っているときにゲームをしたり、隣の人とおしゃべりをしたりして、それぞれが好きなことをやっています。
自分の好きな歌だったら、いっしょに歌うことも普通にあります。

ーー日本ではそれもマナー違反だな。
歌を被せられると、「殺意がわく」って人もいるし。
でも、台湾の人たちはそんなスタイルが楽しいんだ。

白:そうですね。自分が気持ちよく歌えれば、他人が何をしても気にしません。台湾は自由なので、基本的にエブリシングOKです。

ーー自己中というか、自己満だな。
他人が歌っている最中に、ゲームをしたり関係ない話をしたり、いっしょに歌ったりしてもいいんだ。

たしかに日本とは文化が違うな。
その3つに加えて一度に複数の曲を入れるヤツがいたら、もう次から呼ばれなくなるだろうな。

白:でしょうね。
台湾人が日本でカラオケ店へ行って台湾の常識で行動したら、友好親善と逆の結果になる予感しかありません。
「楽しむときも他人に配慮する」というところが、台湾人とは違うな〜って思いましたね。

察する文化と伝える文化

ーー日本の社会では「空気を読む」ことがとても大事だから。

白:そこが日本と台湾の違いなんです。
日本のみなさんは「察する能力」が高いので、あいまいな表現でも通じます。
台湾では、自分の意見をはっきり伝えることが「誠実」と見なされる傾向が強いんです。

ーー知り合いの香港人もそのギャップに苦しんでいたよ。
同じ東アジアにいるのに、価値観や文化はそれぞれ違うんだな。

 

 

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この記事を書いた人

今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。
また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。

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