アメリカ独立250周年を盛大に祝う日本
2026年7月4日は、アメリカにとって独立250周年という節目の年だ。
トランプ大統領は直前の演説で「アメリカは人類の歴史上、最も成功した国家だ」と自国を絶賛し、「イランを叩きのめした」と自身の手柄をアピールした。
一方、日本ではアメリカ建国250年を記念して、東京タワーやレインボーブリッジがアメリカ国旗の赤・白・青の三色にライトアップされ、夜空には盛大な花火が打ち上げられた。
この日本の「お祝い」は、アメリカ人とインド人の対照的な反応を引き出した。

これはAIによるイメージ画像
動画を見たい人は下をクリックしてほしい。
米建国250周年 日本でも記念イベント 花火やドローンで祝福(2026年7月4日)
歓喜するアメリカ人の声
SNSを見ると、日本の首都を挙げての祝賀ムードに対し、多くのアメリカ人が喜びを爆発させていた。
「🇺🇸 AMAZING! Japan just did a whole FIREWORKS SHOW celebrating America’s birthday today, as it’s now July 4 in Tokyo
This is what a REAL ally looks like.
Unlike most of our European “allies”
God bless America, and God bless Japan! 🇺🇸🤝🇯🇵」
「🇺🇸 素晴らしい! 東京ではもう7月4日を迎え、日本が今日、アメリカの誕生日を祝って盛大な花火大会を開催してくれた!
これこそが真の同盟国の姿だ。
大半のヨーロッパの「同盟国」とは大違いだ。
アメリカに神の祝福を、そして日本に神の祝福を! 🇺🇸🤝🇯🇵」
ぶっちゃけ今のアメリカ政府には「敵」が多い。
そんな「反米勢力」がいるからこそ、日本が一層輝いて見える人がいた。
以下、英語を日本語訳して紹介しよう。
ちなみに、野党・民主党のイメージカラーは「青」だ。
・日本のみなさん、アメリカの250周年の誕生日をお祝いしてくれてありがとう。アメリカ国民は日本とその国民を愛しています!
日本は民主党よりも、アメリカ史における偉大な瞬間を祝う気持ちがはるかに強い。
・民主党員がソマリアの国旗を掲げる一方で、日本は誇りを持ってアメリカを讃えてくれている!
日本の方が左派の連中よりもよっぽど愛国的だ。
・250周年の祝賀行事を中止しているブルー・シティ(民主党支持の都市)の連中は、これを見習うべきだ! 🇺🇸🇯🇵
・アメリカで多くの「青い都市」が花火を中止する中、今日の東京の光景がこれだ。
日本は我々の最も偉大な同盟国の一つだ。
アメリカ人と日本人は、共産主義者が決して知り得ないような兄弟愛を知っている。
・私たちの古い第二次世界大戦の敵国が、アメリカの独立と自由の250周年を祝う一方で、アメリカの一部の青い都市はイベントを中止した。
彼らは日本に対するボイコットを呼びかけるだろうね。
アメリカの保守派層から見れば、自国の誕生日を「無視」する左派リベラルの人たちよりも、かつては敵国であっても現在は盛大に祝ってくれる日本のほうが「愛国的」で、親しみを感じるらしい。
インド人の目に映る「不可解な日本」
日本に住んでいる知人のインド人と話をしていたとき、この「お祝い」が話題に上がり、彼はその豪華さに心の底から驚いたという。
そして花火を見ながら、こんな強い違和感をおぼえたという。
「日本は2度も原子爆弾を落とされて、数十万人が殺された。最近だって、アメリカ政府が理不尽な関税戦争を仕掛けて、日本もインドも世界中の国が迷惑した。それなのに、なんでここまで盛大に祝うんだ?いくら何でもやり過ぎだろう」
この感想はインド人らしいなと思った。
前にも広島の原爆資料館を見学したインド人から、「日本はあんなひどいことをされたのに、なぜ今ではこんなにアメリカを好きなのか?」と不思議そうに聞かれたことがある。
沖縄を旅行したインド人には、「米軍基地があんなに集中しているとは想像していなかった!インドに外国軍の基地なんてないのに」と驚かれた。
忘れないが恨まない
被害を受けた側が、なぜ加害国を祝うのか?
この反応は「特殊」というわけでもない。
今回の東京のお祝いに対しては、ほかの外国人や日本人からも同じ驚きがあった。
個人的には、戦時中は東京大空襲をはじめ、日本各地への空襲を指揮した米軍人のカーチス・ルメイに対して、戦後に日本政府が勲章を授与したのはどうかと思う。
しかし、日本がアメリカ建国を祝うことは「属国しぐさ」ではないし、日本人が自尊心を失ったわけでもない。
まず、日本人には不条理に直面してもそれを受け入れ、前に進もうとする「仕方がない」という精神力がある。
それは日本独特の精神文化であるため、英語版ウィキペディアに「Shikata ga nai」という項目が作られている。


『トモダチ作戦』のロゴ
それに日本人には「水に流す」という考え方がある。
日本人にとって「過去は忘れないけれど、恨みは持ち続けない」という考え方は自然だ。
大戦時、日米は硫黄島で激戦を繰り広げ、多くの死傷者を出したが、今では合同で慰霊祭をおこなっている。
こうした取り組みは世界的にも珍しい。

「広島や長崎を忘れないということと、現在のアメリカ人に憎しみを向けることは違う」という意見を聞いても違和感はない。
それに歴史を何度も蒸し返して、他国を非難するやり方は日本人の価値観に合わないのだ。
困難なときに助け合う日米の絆
しかし、この態度が不思議に見える人もいる。
現在の状況からすぐに戦時中へと結びつける人は、戦後80年で積み上げられた日本とアメリカの絆を知らない。
かつての敵は、頼れる同盟国へと進化したのだ。
その象徴が、東日本大震災の際にアメリカ軍が行った「トモダチ作戦」だ。
東北が前代未聞の危機におちいると、アメリカは日本政府の要請に応え、約2万5000人の人員と艦船24隻、航空機189機を使って懸命な支援活動をおこなった。
SNSを見ていると、今でもそれに感謝する人がいる。
在日米軍があったことで、救われた命があったことも事実だ。
実は、これにはアメリカの「恩返し」という側面がある。
2015年にキャロライン・ケネディ駐日大使はトモダチ作戦の発動について、「2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロに、日本の消防救助隊が駆けつけてくれたこと」を挙げている。
アメリカの独立を祝う日本の姿に違和感をおぼえる外国人は、困難なときにはお互いに助け合い、築き上げられてきた日米の絆の強さを知らない。
憎しみを断ち切り、未来へ向かうことが「誇り」
日本人は『トモダチ作戦』を知っているはずなのに、なぜ「日本はアメリカの奴隷になった」「世界中にバカにされている」と批判する人がいるのか。
『HUNTER×HUNTER』には「その人を知りたければ、その人が何に対して怒りを感じるかを知れ」というセリフが出てくる。
そうした人の過去の投稿を見てみたら、日米同盟そのものを嫌っていて、「日米の離反」という政治的な動機が背景にありそうだ。
それに世界の関心はウクライナ戦争やW杯、イラン情勢にあって、東京のライトアップなんて眼中にない。
過去を思い出すと、憎悪に支配されることは理性的とは言えない。
かつてオバマ大統領は、「かつての敵国同士が単なるパートナーというだけでなく、最高の友達になれる」と語った。
憎しみを断ち切って、未来に向けた関係を築くことこそが「誇り」だ。
日本が打ち上げた花火はアメリカ建国だけでなく、日米が不幸な歴史を乗り越えて、戦後80年で築き上げた友好関係をも祝っている。

コメント