2015年8月に鳩山由紀夫元首相が韓国を訪問したとき、「土下座」のような姿になって謝罪したことが、日本と韓国で大きな話題になった。
このことを引き合いに出して、4月17日付の産経新聞が「元首相によるこうした『謝罪』も効果はなく、日本への謝罪要求は終わっていない」と書いている。
終わらない韓国の「謝罪要求」…鳩山由紀夫元首相「土下座」もやっぱり効果ゼロ
*画像はこの記事にある。
記事では、日本の首相をしていた人間がこうして「土下座」をして「謝罪」を示したけれど、韓国は日本に対して「誠実な謝罪」を求め続けていることを指摘している。
これだけのことをしても韓国の反日は終わらない、ということ。
鳩山元首相だけではなくて、日本の首相はこれまでも何回も公式に謝罪をしている。
2015年に慰安婦問題で日韓両政府が解決に合意したときに、岸田外相はこう言っている。
「慰安婦問題は、当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題であり、かかる観点から、日本政府は責任を痛感している」
さらに安倍首相は、慰安婦の人たちに対して「心からおわびと反省の気持ち」を表明している。
それでも韓国は、日本への謝罪や反省の要求をやめようとしない。
先ほどの日韓合意では、慰安婦問題について「最終かつ不可逆的に」解決されることが確認された。
くわしくは慰安婦問題日韓合意を見てほしい。
慰安婦問題は日韓の最大の外交問題だったから、これが解決されたというのは画期的なことで、個人的にもすごく良かったと思う。
でも、その後の韓国の対応がマズかった。
日本はこの合意にもとづいて、首相がおわびをしたうえで10億円を韓国にわたしている。
でも韓国はいまだにこの合意事項を履行していない。
り‐こう【履行】
決めたこと、言ったことなどを実際に行うこと。実行。
「デジタル大辞泉の解説」
簡単にいったら、「日本は約束を守ったけれど韓国はまだ約束を守っていない」という状態が続いている。
日本が駐韓大使を帰国させた背景には、韓国のこの不誠実な態度があったことは事実。
そんななか、韓国の新聞記事を見てあきれてしまった。
中央日報という全国紙にその記事(2017年1月18日)がある。
韓国のお笑いタレント、日本に向かって「しっかり頭を下げて謝れ」
パク・ミョンスというお笑いタレントが、日本をこう批判したことを記事で伝えている。
慰安婦問題を金で解決しようとする日本の態度について17日、「日本は正しい言葉を言え」と檄(げき)を飛ばした。
「慰安婦問題を金で解決しようとする」という言葉は、悪意のある表現で本当にひどい。
でもその条件で合意したのは韓国政府だ。
そしてこのお笑いタレントはこう続ける。
パク・ミョンスは続いて「大韓民国の人々はクールだ。しっかり謝れば理解する」とし「しっかり頭を下げて謝ってほしい」と強調した。
日本人と韓国人とは笑いのセンスがちがうけれど、韓国ではこれもお笑いになるのだろうか?
それとも別の意味があるのだろうか?
記事を読むと、中央日報もこのお笑いタレントに快哉を叫んでいるような印象を受ける。
かいさい【快哉】
胸がすっとするように気持ちがいいこと。痛快なこと。
大辞林 第三版の解説
この記事のリンクもはっておいたから、気になる人は記事全体を読んでほしい。
現状では、日本はすでに約束を守ったけど韓国はまだ守っていない。
常識的に考えたら、謝罪するのは韓国のほうだろう。
でも韓国にはこれが通じない。
先ほどの産経新聞の記事では、自民党の関係者がこうなげいたという。
「結局のところ、何度謝罪しても認められることはない…」と嘆く。
さらに日本に謝罪を求め続ける韓国には、日韓関係を憂うアメリカの学者も「『お手上げ』と頭を悩ます」という。
*憂うは、「思いなやむ。心配する(大辞林 第三版の解説)」という意味。
なんで韓国は日本へ謝罪を求め続けるのか?
韓国の事情に精通したジャーナリストの黒田勝弘氏は、「民族的快感のため」と見ている。
韓国にとって日本はいつまでも謝罪、反省、補償をしない存在であってほしいのかもしれない。
いつまでも日本を叱り、諭し、教え、導くことができるからだ。この民族的快感は捨てられない。
この民族的快感のゆえに、日本がたとえいくら謝罪、反省を表明し補償したとしても、それは終わらない、いや韓国にとっては終わらせたくないのだ。
(‘日本離れ’できない韓国 黒田勝弘)
この指摘は当たっていると思う。
先ほど韓国のお笑いタレントはこう言っていた。
「日本は正しい言葉を言え」
「大韓民国の人々はクールだ。しっかり謝れば理解する」
「しっかり頭を下げて謝ってほしい」
韓国が約束を守っていない状況で、こうした言葉を全国紙がのせていることに信じられない思いがする。
芸能人や政治家のスキャンダルを売りする雑誌や個人のブログではなくて、韓国では全国紙がこの言葉を紹介している。
この理由には、「韓国人の反日感情を刺激すれば、記事が読まれやすくなる」という計算があったはず。
こんな言葉が韓国人の読者に「民族的快感」をあたえることができ、喜ばれたら新聞の売り上げアップにもつながる。
韓国では、新聞やテレビが利益のために国民の反日感情をよく利用している。
だからこれが韓国社会では、「反日」ではなくて「常識」になってしまう。
日韓関係がうまくいかない理由にはこれがある。
こうした韓国人の価値観や考え方を知れば、慰安婦像の前で安倍首相のマスクをした人が両ひざをついて謝罪するパフォーマンスをする理由もわかってくる。
なんで韓国人はこうしたことをするのか?
そしてそれを社会が認めるのか?
簡単にいったら、「それが気持ち良いから」だろう。
結局、「民族的快感は捨てられない」ということ。
日本人に謝罪を要求することに気持ち良さや快感を感じていたら、終わるはずがない。
先ほどの「日本離れ’できない韓国」という黒田勝弘氏の本は、2006年に出版されている。
そのときから今までの韓国を見ると、日本への謝罪や反省の要求は「終わらない、いや韓国にとっては終わらせたくないのだ」という指摘は本当に正しかったことがわかる。
こんなことを終わらせて日韓の友好を進めるにはどうすればいいか?
「日本は韓国の謝罪要求に応じない」という態度を日本がしめすことは大事になる。
また、「反日をすれば韓国が損する」ということを韓国人に実感させることも有効。
それでも、ゼロになることはないだろうけれど。
韓国では、反日活動が一線を越えてしまうことがある。
日の丸や天皇陛下のお写真を切り裂くパフォーマンスをすることもある。
「sports.khan」という韓国のニュースサイトの記事(2016年12月8日)の画像を見てほしい。
考えられないようなことをしている。
위안부 할머니 영결식날 서울 한복판서 일왕 생일파티…시민들 항의빗발
まわりの人間もこのパフォーマンスは止めるべきだった。
これでは、「韓国社会がこの行為を容認している」と見られても仕方がない。
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