韓国が「我々が手を結ぶべき日本人」と思うのはどんな人か?
例えば、最近韓国を訪れたこの人だ。
中央日報の記事(2018年10月03日)から。
鳩山由紀夫元首相が2日、釜山(プサン)大学から名誉政治学博士学位を授けられ、この席で日本はもっと謝罪するべきだと明らかにした。
この学位授与式の前、鳩山さんは記者会見を受けた。
そこでこんなことを言う。
「日本は過去の過ちに対して謝罪の気持ちを持つべきで、韓国人が受け入れるまで謝るべきだ」
韓国これに大歓喜。
日本の反応は正反対で、ネットはいつものように厳しい。
・言えば言うほど日本世論には逆効果だわな
・兄弟でこんだけ違うのも凄いね
・この人のおかげで東大という肩書を恐れなくなった。
・一人でやってろ
日本国民を巻き込むな
・沖縄へ行って辺野古を受け入れてくれるまで謝ってこい
・日本をダメにした総理ランキング第三位
・行く先々で相手に受けることしか言わない
厳しいというか、冷めきっている。
以前、韓国のネット掲示板への書き込みで、「鳩山元首相がもう一度日本の首相になったら許せると思う」 というのがあった。
でもいまの日本の空気は「ノーモア・鳩山」だ。
最近は立憲民主党でさえ、鳩山さんとは距離を置いている。
鳩山さんは、2015年に韓国メディア・東亜日報の取材でこうも言っていた。
「本当に勇気があれば、過去の誤った行動について率直に謝罪するのが当然だ」
「韓国の方たちに、日本にも鳩山のような人がいるということを知ってもらえれば、長期的な意味で日本の国益に合致すると考えている。私は、国賊という言葉にまったく傷つかない」
ネットでどれだけ批判されても、鳩山さんはブレない。
たたかれ耐性やスルー耐性の高さは、地球人レベルを超えている。
口の悪いネットユーザーも、鳩山さんの安定感には一目置いているはず。
「韓国人が受け入れるまで謝るべきだ」と鳩山氏は言う。
ほお。
では、「受け入れる」とは具体的にどんな状態をさすのか?
日本はどれだけ韓国に謝罪をしないといけないのか?
こんな疑問をもつ日本人は多い。
このブログへの検索キーワードにも、「日本 韓国 謝罪」といった言葉がよくある。
2013年の中央日報のコラムにそのヒントが書いてある。
当時の東京総局長の考えはこうだ。
私の記憶では最近10年間在任した8人の首相すべてがさまざまな席で謝罪を表明した。
国を象徴する日王(日本では天皇)もまた、痛惜の念を表わしている。それは認めよう。
そのためか、親しい日本の記者たちは私にお酒の席で「いったいどれほど、さらに謝ればいいのか?」と問い詰めたりする。そのたびに冗談半分・本気半分で応酬する言葉がある。「上手にできるまで!」
【グローバルアイ】佐々江大使さま、形容詞が違いますよ
「日本はどれだけ韓国に謝ればいいのか?」
「上手にできるまで!」
なるほど。ではもう諦めよう。
全国紙の東京総局長なら、日本と韓国をよく知っているはず。
さらに、このコラムの内容や表現は社内の複数の人間がチェックしたはず。
これが韓国人の常識的な見方なら、日本が許してもらうのは無理だ。
このコラムの2年後、2015年に日韓が慰安婦問題の解決で合意した。
合意にもとづいて、安倍首相は心からのお詫びをしている。
にもかかわらず、2018年になっても韓国の大統領はこんなことを言う。
中央日報の記事(2018年01月11日)
「日本がその真実を認めて、また被害者のおばあさんたちに誠意を見せて謝罪し、それを教訓として二度とそのようなことが起きないように国際社会と共に努力していく時、おばあさんたちも日本を許すことができ、それが完全な慰安婦問題の解決になると考える」
「上手にできるまで!」は半分冗談だけど、こっちは全部本気だ。
「韓国人が受け入れるまで謝るべきだ」って鳩山さん、それはもう諦めましょう。
それを言えば言うほど、日本の世論は反発する。
友好とは反対の方向に進んでしまう。
日本人も「日本はいつまで韓国に謝罪すればいいのか?」ではなくて、「それは無理。アキラメロン」と悟るべき。
長い目で見れば、その方が日韓関係は良くなる。
「日本はいつまで韓国に謝罪すればいいのか?」なんて言っているから、前に進まない。
韓国をよろこばすことだけが日韓友好ではない。
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日本人「いったいどれほど、さらに謝ればいいのか?」
韓国人「上手にできるまで!」
このコラムは、中央日報が削除したから、もう見ることはできない。
削除の理由は、最近の日本の空気を察したからではないか。
韓国が謝罪を要求をすれば、日本人は韓国が嫌いになる。
いまの日本を見たら、「上手にできるまで!」なんてことは、半分冗談でも言ってはいけないことは分かるはず。
韓国に対する日本人の視線は、2013年から大きく変わった。
でも、韓国人が冗談半分で「上手にできるまで!」と言うより、日本人が本気で「韓国人が受け入れるまで謝るべきだ」と言っているほうが問題は大きい。
本気の人は、自分の言葉を簡単には削除しないから。
”信念の人”はけっこう面倒くさい。
ただ、一言付け加えておくと、韓国では日本の政治家と一般国民を分けて考える人が多い。
友人の韓国人は、ボクに過去の反省や謝罪を求めてきたことはない。
それがなかったら、韓国人も他の外国人と変わらない。
個人的に、日本人の「義理・人情」の感覚は、東南アジアの人たちより韓国人のほうが通じると思う。
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