世界で最も有名な箱とはなにか?
それはやっぱり「パンドラの箱」でしょ。
パンドラはギリシャ神話に出てくる女性で、彼女が持っていたのがパンドラの箱。
この箱には、この世のすべての不幸が入っていた。
最高神ゼウスはパンドラにその箱(壺)を持って、地上に行くよう命じる。
そのときゼウスは「いいかパンドラよ、絶対にこの箱を開けるなよ」と言いわたす。
でも地上に着いたパンドラは「なんだよゼウス、ダチョウ倶楽部かよ」と箱を開けてしまったのだ。
すると箱からは疫病、悲嘆、欠乏、犯罪など次々と不幸が飛び出す。
そして世界は厄災につつまて、人々は苦しむことになったという。
そんな有名なギリシャ神話から、今では「パンドラの箱」は慣用句になっている。
現代では神話になぞらえて、「開けてはいけないもの」、「禍いをもたらすために触れてはいけないもの」を意味する慣用句として「パンドラの箱」という言葉が使われている。
箱を開けるパンドラ。
韓国が日韓のパンドラの箱を開けてしまった!
と、朝日新聞のインタビュー記事(2018年10月30日)で、韓国政治が専門の神戸大教授・木村幹氏が言っている。
日本と韓国は1965年に日韓請求権協定を結んで、請求権問題は「完全かつ最終的に解決された」と確認した。
現在の日韓関係はこの約束の上に成り立っている。
それをきのう、韓国の最高裁判所が否定する判決を出して、日本企業に元徴用1人につき約1000万円を支払うよう命じた。
木村教授は「破壊的な判決といえる」ときっぱり。
さらに最高裁の判決よりも、それが導き出される論理が「ショッキング」だったという。
判決は、協定締結に至る過程で日本政府が自らの不法行為を認めていないため、「不法的な植民地支配や侵略戦争遂行に直結した不法行為」を行った企業への「慰謝料請求権」は、請求権協定の枠外であり今も有効だと認定した。
賠償命令「パンドラの箱開けた」元徴用工訴訟、識者は
つまり反日無罪で、今になってから好きに解釈していいらしい。
まいったねコリア。
でも韓国の愛国無罪は、法治国家・日本には通じない。
安倍首相は「国際法に照らしてあり得ない」、新藤元総務相は「怒りを通り越してあきれる」、中曽根議員は「国家間のそういう約束を守れない。国家としての体をなしていないのではないか」と韓国を猛批判だ。
くわしいことはこの記事をどうぞ。
【徴用工訴訟】日本の与野党の反応「国家失格 vs 韓国重視」
パンドラの箱からは様々な厄災が飛び出した。
今回、最高裁が日本企業に賠償を命じたことで、韓国国内からいろいろな動きが出てきた。
どれも日韓関係とっては、不幸なものばかり。
これは韓国の全国紙・中央日報の11月1日付の紙面。
完全アウェーで就職を活性化させる韓国メンタルもすごいけど、一番下の記事に注目してほしい。
「元徴用工1人に1000万円を支払え」という命令が最高裁から出たということで、いまの韓国はゴールドラッシュに沸いているらしい。
中央日報の記事(2018年11月01日)から。
この日、強制徴用被害者を支援する行政安全部過去関連業務支援団には問い合わせの電話が続いた。「うちの祖父も被害者だが、いま訴訟を起こせば勝てるのか」というような問い合わせが多かった。
「うちの祖父も徴用、訴訟を起こせばよいのか」…韓国政府に問い合わせ殺到
最初の1人が出れば、「俺も俺も」となるわな。
中央日報の記事(2018年10月31日)によると、そんな「俺」たちは21万6992人いる。
くわしいことはこの記事をどうぞ。
強制徴用22万人の遺族の連鎖訴訟予告…韓日65年体制に変化あるか
このうち生存者は約3500人だけど、遺族が訴訟を起こすことができるという。
一体どこまで広がるのか、見当もつかない。
奴はとんでもない箱を開けてしまいした。
今回の判決を見て、慰安婦問題もからんできた。
朝鮮日報の記事(2018/11/01)から。
韓国大法院(最高裁判所)が元徴用工の訴えを認めたことから、旧日本軍従軍慰安婦ら、日本によるほかの被害者たちも31日、日本側の早急な責任認定と賠償を要求した。
強制徴用:大法院判決が慰安婦問題に波及、被害者らが補償求める
慰安婦問題については、2015年の日韓合意で、韓国政府も最終的で不可逆的な解決を確認したはず。
でも反日無罪の国では、後から解釈を変えることができるのだ。
文大統領はこの合意について「被害者の意見を聞いておらず、間違っていた」という見解を示したことから、韓国の「何でもあり」の反日世論が加速していった。
レコードチャイナの記事(2018年11月1日)では判決翌日に、ソウルの日本大使館前で400人のデモがおこなわれた。
くわしいことはこの記事を開けてください。
大丈夫、不幸は飛び出してきませんから。
徴用工問題や慰安婦問題で大騒ぎになっているけど、この解決の責任は韓国政府にある。
日本政府は「放置」すると言っているから。
でも、いまの文政権にはまったく期待できない。
なんせ朝鮮日報の記事(2018/11/01)によると、「次の一歩」として、東京でステキなパーティーを計画中だから。
韓国政府、次の一手は慰安婦財団解散と抗日記念式典東京開催
推して参る!
今年は日韓共同宣言から20周年になる。
「新たな日韓パートナーシップを構築する」と宣言した20年後に、なんで韓国はパンドラの箱を開くのか。
しかもこの箱には、希望が入っていない。
その意味では、韓国が開いたのは「地獄の門」だった。
ダンテの叙事詩「神曲」に、地獄への入口が出てくる。
その門には「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」と書いてある。
地獄の門(静岡県立美術館)
我を過ぐれば憂ひの都あり、
我を過ぐれば永遠の苦患あり、
我を過ぐれば滅亡の民あり
永遠の物のほか物として我よりさきに
造られしはなし、しかしてわれ永遠に立つ、
汝等こゝに入るもの一切の望みを棄てよ
こうなるかどうかは韓国政府にかかっている。
こちらもどうぞ。
コメントを残す