11月3日のヤフートップ画面には、こんなニュースが並んでいる。
今回取り上げたいのは、もちろん今人気の「カナダグース」だ。
カナダグースは10万円前後する高級ダウンジャケット。
まだ11月に入ったばかりなんだけど、今めちゃくちゃ売れている。
どの取扱店でも、入荷即完売という状態だとか。
そういう景気の良い話じゃなくて、今回書きたいのは日韓関係の悪化が進んでいるよ、という話。
朝日新聞のこの記事(2018/11/2)のこと。
岐阜市、韓国訪問団の受け入れ延期 元徴用工訴訟が影響
元徴用工訴訟というのは韓国最高裁が、53年前に日本と韓国政府が交わした合意を「なし」にしてしまった驚天動地の判決のこと。
3年前の浮気ですら許されないのに、日韓が53年間守り続けてきた約束をひっくり返すなんてあり得ない。
この背信行為によって、日本では韓国への不信感が過去最高レベルで高まっている。
でも、ケンチャナヨ(大丈夫だ)精神の国は、まだ楽観的だった。
朝鮮日報のインタビュー記事(2018/11/03)で、東京大学の木宮教授が日韓の認識の違いをこう話している。
「韓国人は今回の判決が対日関係の一部分に過ぎないと考えている。これがどれだけ深刻なのかきちんと認識できていない。だが、日本は違う。両国関係の根本が揺らぎ、すべてがかかっている重大な危機だと見ることができる」
強制徴用:木宮教授「両国が賠償判決の悪影響和らげる知恵を」
Agree.
ボクもこの見方にまったく同感っす。
韓国紙を見ていると、一般の韓国人は日韓関係がどれほど悪化しているのか、日本人がどれほど怒っているのかがまだ分かっていないと思う。
今回の訪問団受け入れ中止についても、「そこまでか?」と驚いているのでは?
話を朝日新聞の記事に戻します。
テグ市からの代表団は5日に岐阜市へやって来るはずだったのだけど、最高裁の判決によって、いまの日本は韓国にとっては完全アウェーになってしまった。
それで、岐阜市は訪問団の受け入れ中止を発表する。
「なぜいまそれを?」と市民から抗議があったことは間違いない。
外圧がなければ、役所は予定を変えない。
と思ったら、記事に書いてありました。
日本国内で判決に批判の声がある状況を寿城区側に伝え、延期が決まったという。柴橋正直市長は「環境が整った際に改めてお越しいただきたい」とのコメントを出した。
岐阜市は韓国の訪問団と、教育と文化に関する友好交流の合意書を交わす予定だった。
1965年の日韓請求権協定で、請求権の問題は「完全かつ最終的に解決されている」と確認したはずなのに、韓国は現在の世論の空気で「なし」にしてしまう。
地方の友好交流を吹き飛ばすには、十分すぎる破壊力だ。
しかも慰安婦合意とは違い、今回の約束破りでは、新日鉄住金に賠償命令が出ている。
つまり、新日鉄住金の財産を差し押さえることが可能になってしまったのだ。
民間企業に実害が及んでいるのだから、慰安婦問題とはレベルが違う。
この日韓関係の悪化は、取り返しがつかないだろう。
岐阜市の判断についてネットの反応はというと、市長を支持するか「まだ不十分」という声で埋まっている。
まー予想通りですね。
以下、すごく穏やかなコメントを紹介しよう。
・大人の対応、GJ
・地方自治体で始まったか
民間にも波及するだろうな
・叩かれる覚悟もないのに喧嘩を売る方が悪い
・条約実質破りの効果は予想以上だな
まぁ親日韓国人はかわいそうだけど仕方ない
韓国との交流中止は、これが最初で最後にはならないだろう。
日韓関係を改善させるようなことがない限り、これははじめの一歩で、終わりへの始まりになるかも。
ただ中止になったのは今回の訪問であって、岐阜市は、市民の批判が収まったら訪問団を受け入れるという。
でもその日程は未定。
先ほど東京大学の教授は「両国が賠償判決の悪影響和らげる知恵を」と言っていたけど、日本政府の見方は違う。
河野外務大臣は「100%、韓国側の責任において考えることだ」と完全に突き放している。
でも、たしかにこれは韓国の国内問題なんだから、解決は韓国にまかせるのは自然な考え方だ。
大人の対応、GJ。
テグ市の訪問団が「カナダグース」並みに歓迎されるかどうかは、韓国政府にかかっている。
見せてもうらおうか、大韓民国の本気とやらを。
これ以上、韓国嫌いを増やさないよう韓国政府はすぐに動くべき。
こちらの記事もいかがですか?
ケンチャナヨ精神③韓流時代劇のデタラメ・戦国時代にハイヒール
法律より国民感情。「これが国?」怒る韓国人に冷ややかな日本人。
コメントを残す