ダンボも女優も“そう見えればアウト”。韓国の不毛な旭日旗論争

 

2018年11月17日の韓国紙・中央日報を見てほしいっす。

あれ?韓流はアジアを席巻したんじゃなかったっけ?
あれ?BTSが謝罪した原爆被害者って、日本人じゃないんだ。

ツッコミどころ満載のサービス号だけど、今回は「ダンボ」に注目してほしい。

 

2019年3月に、ディズニー映画の「ダンボ」がアメリカで公開される。
その宣伝のためにディズニーはこんなツイートをした。

 

これを見て、

「赤と白の放射状のデザイン・・・。これは戦犯旗じゃないか!」

という韓国人が続出して、このポスターが炎上してしまった。
*「戦犯旗」とは旭日旗の韓国風表現。

中央日報の記事(2018年11月16日)を見てみよう。

これはサーカステントの模様をポスターに表現したもの。しかし、旭日旗を連想させたりもする。これを受け、韓国のネットユーザーの間で炎上している。

ディズニー実写映画『ダンボ』、ポスター旭日旗論争…ネットユーザーの間で炎上

 

ダンボは韓国でも人気があるから、よけいに気分が悪くなった人が多いのだろう。
誰が知るか。

ただ韓国のネットでも、「これはサーカステントのイメージに過ぎない」という見方もあって、「旭日旗 vs サーカス」の議論が行われているとか。

韓国のネット論争は知らないけど、この映画はサーカスを舞台にしたもので、ポスターの赤白は100%サーカス場をあらわしている。
そもそも、なんでダンボが旭日旗から飛び出してくるのか?

いつもながら、韓国の旭日旗論は世界とポイントがズレている。
ミカサの言うように、「不毛…」なのだ。

 

ちなみに、この映画は韓国で公開される予定はない。
だからこのポスターも韓国には直接関係ないのだけど、「今回の旭日旗論争が『ダンボ』の興行にまで影響を及ぼすかどうかはまだ分からない状況」と、まるで韓国が成功のカギを握っているような強気の記述だ。
きょうも韓国に変化なし。

 

韓国はユニークな国だ。

「全世界日本旭日旗退治キャンペーン」を本気でしている大学教授のいる国は、世界でもここだけ。
だから7月にもこんな出来事があった。

中央日報の記事(2018年に07月31日)

韓国女優、ロシアで撮った戦犯旗写真に釈明するも結局削除

女優のハ・ヨンスさんがロシアを旅行中にサーカス場で記念写真を撮って、インスタグラムにアップ。
この女優さんの背景が上の「ダンボ」とほぼ同じ。

これでまた「戦犯旗を連想させる!」と言い出すネットユーザーが出てきた。
でも女優はこう説明する。

「サーカス場のフォトゾーンのパターンが集中線の模様だからそう見える。私も敏感に考える部分だったので彩度を低めて掲載した。本来は真っ赤な色」

 

赤色を薄める配慮をしたのだけど、「旭日旗認定」は取り消されなかった。
「ダンボ」と同じく、これは100%旭日旗ではない。
でも、韓国社会では“そう見えたら”アウトなのだ。
結局ハ・ヨンスさんは写真の削除に追い込まれる。

 

一方、ディズニーはまだ「ダンボ」のツイートを消していない。

韓国では炎上していて、「興行にまで影響を及ぼすかどうかはまだ分からない状況」と言うけれど、ディズニー側は“ガン無視”だ。

韓国の旭日旗論争は、国内の女優なら屈服させられるけど巨象は倒せない。

 

在日米軍の公式フェイスブックページでは、100%本物の旭日旗を使っている。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。