「そうそう。その態度こそ韓国だ」なんて思ってしまった記事(2019/1/12)が読売新聞にあった。
大統領に続き韓国首相も「日本謙虚であるべき」
今月10日、韓国の文大統領は新年の記者会見で、日本との対立が続く徴用工訴訟について「日本は謙虚にならなければならない」と言い放つ。
年が変わっても、不動の上から目線。
日本のマスコミはこれを「批判」と表現していたけど、日本の首相が韓国にこんなことを言ったら、韓国メディアはきっと「妄言」や「暴言」と書く。
この問題は、韓国の最高裁判所が日本企業に賠償命令を下したことで始まった。
これは日本との約束(1965年の日韓請求権協定)を破るだけでなく、国際法にも違反する。
法より情、反日が正義の「情治国家」に、国際社会の常識は通じない。
法治国家の立場から日本は韓国を非難したのだけど、文大統領は「(この問題は)韓国政府が作り出したものではない」と言う。
「作り出したのは韓国の裁判所であって、政府ではない」なんて言い訳は通じない。
新年早々、日本との関係を「責任逃れ」で始めるなんて、本当に大韓民国の大統領らしい。
約束やルールを無視する韓国が日本に「謙虚な姿勢」を求めてくる。
韓日では、ものごとの価値観が根本的に違うことがよく分かる。
さらに、「日本なら何を言ってもやってもいい」という韓国社会の空気も伝わってくる。
この2日後、李洛淵(イナギョン)首相も同じ言葉を口にした。
日本が朝鮮半島を統治していた歴史について、「日本は謙虚であるべきだ」と言う。
読売新聞の記事には、「韓国政府に適切な対応を強く求める日本政府をけん制したものとみられる」とある。
去年10月に最高裁が出した判決について、韓国政府はまだ立場をハッキリさせていない。
国際法違反の状態を韓国はどう処理するつもりなのか?
日本が韓国政府の対応を待っている間にも、別の日本企業が賠償命令を受けてしまった。
韓国では日本企業の財産差し押さえの動きも進んでいる。
しびれを切らした日本が韓国政府に早期の対応を求めたら、「謙虚であるべきだ」と言われてしまった。
日本が相手なら、韓国は今年も一歩も引かないらしい。
とくに今年は、1919年に起きた反日独立運動「3・1独立運動」から100周年という記念の年になる。
新年のあいさつが「宣戦布告」になってしまった。
でも、反日まっしぐらの文大統領とは違い、李首相は「我々は過去にばかりこだわってはいけない。韓国は未来の前に謙虚であるべきだ」と言っている。
こうは言うけど、むしろこだわってほしい過去もある。
日本の経済支援や指導を受けて「漢江の奇跡」という経済成長を実現させたという事実が、韓国ではなかったことになっている。
韓国が「過去」と言う場合、いきなり日本統治時代に戻ってしまう。
その間にあった「日本支援時代」をいつも無視する。
この点が東南アジアの国とは違う。
タイやカンボジアなどでは、地下鉄や橋の建設などで日本の支援があったことを認めて、感謝の気持ちを表している。
タイの首都バンコクの地下鉄
構内の目立つところに、日本の支援に感謝するプレートがあった。
こういう謙虚な国は、日本に謙虚さを求めてこない。
国民に事実を伝えているから、東南アジアと日本の関係はとてもうまくいっている。
とはいえ日本も、安全保障や北朝鮮の拉致問題では隣国の協力が必要なのは事実だ。
だから、「日本は謙虚であるべき」という韓国の声を無視することもできない。
ということで日本も徴用工訴訟問題では、国際司法裁判所に訴えるとか経済制裁を行うとか具体的な行動を見せたらどうか。
ところ変われば価値観も変わる。
価値観が変われば、言葉の意味も変わる。
韓国社会の「謙虚」とは「過去を直視しない国には何を言ってもやってもいい」ということだから、日本も韓国にはそう対応すればいい。
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