韓国の正義はどこに行った?腐りきった警察組織にビックリ

 

暴行、大麻の使用、女性のあっせんにセックス動画の盗撮と、ビッグバンの元メンバーV.Iをめぐる疑惑が噴出して、韓国ではいま大騒ぎになっている。

くわしいことは中央日報の記事(2019年03月15日)をご覧あれ。

V.Iさん、性売買あっ旋・違法賭博容疑など…底の見えない疑惑の数々

底知れない疑惑を生みだした闇は、V.Iが経営していた「バーニング・サン」というクラブ。
このスキャンダルのせいでK-popに対する世界のイメージが悪化して、V.Iやその周りにいた人間はファンやマスコミによって連日ぶっ叩かれている。
文字通りバーニング(大炎上)だ。

日本の政治家風に言えば「疑惑の総合商社」という状況なのだけど、これにまた新しい疑惑が出てきた。

中央日報の記事(2019年03月15日)

「バーニング・サン-警察癒着」関与の元警察官、拘束令状審査へ

さまざまな違法行為を見逃してもらうために、バーニング・サン側が警察官にワイロを渡していたという。
それでいま、カンという警察官が約200万円を受け取ったとして取り調べを受けている。

この件は本当に底が見えない。
汚い金を受け取っていたのは個人ではなくて、もっと広い範囲だったようだ。

中央日報の記事(2019年03月14日)

「V.Iゲート」、警察高位層に関与疑惑? 警察「徹底的に断罪」

韓国の警察庁長官が記者会見を開いて、警察の上層部まで買収されていたという疑惑について「徹底的に捜査する」と明言。

警察が組織的に買収されていて、性犯罪行為などを見逃していた疑惑が出てきた。
こうなると国民は黙っていない。
そうなると政治家も黙っているわけにはいかない。
韓国で、国民感情を敵にして政治家が生き残ることは不可能だ。

警察庁長官のあと李洛淵(イ・ナギョン)首相も「警察は命運をかけて捜査せよ」と発破をかける。

そしてきのう、ついに“ラスボス”文在寅(ムン・ジェイン)大統領が登場した。

時事通信社の記事(2019/03/18)

文氏は「警察など権力機関が(クラブと)癒着し、違法営業や犯罪行為を黙認していた疑いが濃い」と指摘。「聖域を設けず、徹底した調査、捜査を行う必要がある」と強調した。

韓国大統領、「徹底捜査」指示=ビッグバン元メンバーの疑惑

 

まだ疑惑の段階だけど、韓国メディアの報道を見る限りこれはアウトな案件とみていいだろう。
首相や大統領が公式に声明を出したのだから、「結局、何もありませんでした。捜査はこれにて終了!」で終わるとは思えない。

 

 

上の記事で出てきた「警察高位層」というのは、日本の警察でいう「警視正」にあたる人物だったことが判明。
*日本で警視正の階級は警視総監、警視監、警視長に次ぐ第4位。超大物だ。

朝鮮日報の記事(2019/03/19)

盗撮歌手チョン・ジュニョンの逮捕状請求、情報を漏らした警察庁幹部を立件

この警視正から依頼されて、捜査情報を漏らした2人の警察官も立件された。

違法なセックス動画を撮影して流出させた「盗撮歌手チョン・ジュニョン」は、2016年にも捜査対象になっていた。
このとき警察官がデータ復元業者に電話をかけて、「チョン・ジュニョンのスマホのデータは復元不可という確認書を書いてくれないか」と働きかけていたことが分かっている。
そのおかげか、チョン・ジュニョンはこのとき不起訴処分になっていた。

これに懲りて盗撮をやめていれば、今回チョン容疑者が捕まることはなかったのに。
盗撮は麻薬と同じで、一度ハマるとやめられなくなるのだろうか?
それとも、「また警察が隠ぺいしてくれる」と高をくくっていたか。

 

発展途上国ならこんなことがあっても驚かないけど、韓国のような先進国かそれに近い国でこんなことが行われていたというのは正直ビックリ。
社会の正義をつかさどるところがコレなのだから、韓国の国民が警察や政治家を信用しないワケだ。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。