中国人は中国人を信用しない。米調査で信用度は“世界最低”

 

アメリカのサイエンス誌が発表した調査結果によると、中国人の信用度は「世界最低」だった。
これに中国メディアが怒っているのだけど、まずはその調査方法を把握しておこう。

中身の見えるプラスチックケースの財布に約1500円の現金やメールアドレスが記載された名刺などを入れておき、それを銀行やホテルのスタッフにわたす。
「この財布を拾ったのだけど、わたしはいま忙しいから、あとはそちらで対応してください」と言って受付にあずけて、どれだけメールアドレスに連絡がくるかを調べた。

日本をのぞく世界40カ国を対象に行われたこの「社会的信用」調査では、1位スイス、2位ノルウェー、3位スウェーデンという結果が判明。
ワースト3位はペルー、2位モロッコ、1位中国という順。
これで「中国人の信用度は世界最低」と言われてしまった。

でもこれに納得のいかない中国メディア「今日頭条」が、サーチナの記事(2019-06-27)で中国の事情をこう説明している。

実験ではEメールで連絡をしてくれることを前提としているが、中国人はほとんどEメールを使用していない現状があると指摘。また、実験で使用した財布は透明で名刺には電話番号がなく、Eメールだけしか記されていないのは「怪しすぎる」と主張した。

中国人の信用度は世界最低? 「中国人が信頼できないのは中国人自身が知っている」=中国

 

たしかにEメールだけしかない名刺というのはアヤシイ。
「君子危うきに近寄らず」で、中国人には他人のトラブルにはかかわろうとしないところがある。
だから中国メディアは、この調査は中国の事情を無視したもので中国人の姿を正確に反映したものではないと主張する。

でも、記事に寄せられた中国人のコメントを見ると、多くの人はこの調査結果に納得している様子だ。

「この調査は信用できる。中国人が信頼できないのは中国人自身が知っている」
「お金を貸したことがある人なら中国人を信用できるかがわかるだろう」
「信用を語るものは愚か者」

日本のネットも中国のネットと論調は一致。

・知ってる中国人より知らない日本人を信用するって中国人が言ってた
・中国人の事を世界で一番信用してないのが中国人で
日本人の事を世界で一番信用してるのが中国人な
・中国人は身内になるとめっちゃやさしいぜ
・あっちの掲示板でも「外国に行ったら中国人に気をつけろ」って書き込み結構あるからなw
・日本人は日本政府が居ないと生きていけないが
中国人は共産党政府が居なくても生きていける

 

 

「中国人は信用できない」ということは、日本に住んでいる中国人も言っていた。
中国人が旅行で日本に来ると、よく中国人にだまされるという。
中国人観光客が日本に着くと、空港には無資格の中国人「闇ガイド」とドライバーが待機していて、ぼったくり免罪店へ連れて行かれる。
日本の相場を知らない中国人観光客は、ガイドのうそ説明と店の雰囲気から、通常の3~4倍の商品を買わされてしまう。
*数倍ならまだ良心的かもしれない。ネットを見てみたら、10倍以上のぼったくりプライスもある。

ネットでよく情報収集をする若者はまだいいけど、株やビジネスで急に金持ちなったおじさんやおばさんがよくねらわれるという。

日本の中国語学習サイトにもこんな記事(2018.08.06)がある。

中国国内では、日本に訪れたら中国人の店に行ってはダメという風に警告していたり、中国人は中国人からぼったくることを考えているといった声も多くあり

日本で中国人経営のぼったくり免税店が中国人観光客を騙す手口が横行で話題

 

なんで中国人は同じ中国人を信用しないのか?
言い換えれば、なんで中国人は中国人をだますのか?
知り合いの中国人の考えでは、中国は人口が多すぎて生きていくのが大変だったから。
過酷な生存競争が、「自分や家族が生活するためには、多少のウソをついても仕方ない」という考え方を生んだ。
さらに中国は、政治家や役人が不正行為で金をため込んでいるから、庶民がズルをしても良心が傷みにくい社会になっている。
こういう負の歴史と社会構造によって平気で同胞をだます風潮が生まれた、というのが彼の意見。

 

 

中国は経済力で日本を抜いて世界第2位の大国となった。
中国旅行をしていたとき、マナー向上を呼びかける「文明」と書かれたポスターをよく見たもんだ。
列に並ぶことも大事だけど、拾った現金を自分の酒代にしないことも大切。
「中国人の信用度は世界最低」という汚名をがんばって返上してほしい。
そうすることは日本にもきっと良い影響があるから。

 

 

こちらの記事もどうぞ。

日本 「目次」

中国 「目次」

台湾 目次

異論反論どんとこい!「日本=ケンシロウ説」① 強さの秘密

「日本=ケンシロウ説」② 中国に学び、京都をつくった。

 

2 件のコメント

  • この調査ですが、透明ケースを渡した相手本人からメールが届いた割合ですか?
    自分だったら、間違いなく、自分自身でメールに連絡するのではなく警察に届けますね。知らない人(しかも怪しい透明のケースに現金を入れて使っている人)にむやみとE-メールで連絡を取るなんて、やりませんよ。不用心きわまりない。
    あるいは警察がそこまで信用できない(拾った場所とかこちらの氏名とか警察に聞かれるのは嫌だ)と言うならば、ネコババするか、(現金以外は)捨てるかでしょう。おそらく中国人はその感覚だったのだと思う。
    振り込め詐欺被害が多発している日本人、特に老人、もう少し中国人を見習うべきかもですね。

  • 個人ではなくホテルや銀行などの組織の対応を見たのでしょう。
    路上に落として拾わせるものではありませんから。
    個人だったら、メールするのはコワいですね。
    振り込め詐欺についてはその通りで、日本人はもっと疑い深くなるべきです。
    そのせいか大坂では被害が少ないです。

  • コメントを残す

    ABOUTこの記事をかいた人

    アバター

    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。