韓国の“美しい復讐”はどこ?日本不買運動に反日感情を煽る政府

 

1年半まえ、韓国経済新聞(中央日報)にこんなコラム(2018年01月25日)があった。

美しい復讐、真の克日の道

内容はこんなもの。

・韓国は16世紀に日本から侵略(朝鮮出兵)を受けて国土は荒廃した。
これについてある大学教授は、韓国人は屈辱を感じただけで本当の意味での復讐をしなかったと指摘。
「路地でいやしく語られる水準の復讐をいうのではない。復讐は克服であり自己回復の必須の過程だ」と言う。

・その約300年後、日本に主権をうばわれて植民地になるという「さらに大きな屈辱」を経験した。
*「この地の多くの少女が日本軍人の慰安婦として恥辱を受け」という記述があるけど、その具体的な根拠はない。

・いまこそ日本に対して、「真の復讐」が必要と提言する。
韓国は「日本と肩を並べたり上回る成果を出した。世界市場で日本企業を圧倒しているサムスン電子とLGエレクトロニクスの製品がそう」という。
*輸出規制でこれにダメージをあたえたことが韓国人のプライドを傷つけた。

韓国の飲食品、K-POP、化粧品など、日本人が韓流文化商品を利用していることが「真の克日の道を確認させる」ということだ。
それで結局、「美しい復讐、真の克日」とはこんなことを指す。

韓国社会のより多くの分野で日本が認めざるを得ない力を蓄積していくことが強く求められる。政府が率先して取り組むべき重要な宿題だ。「積弊清算」を越える大きな絵が必要だ。

 

日本に怒りをぶつけたり反日を叫んだりするだけではなく、日本を超える力を蓄積して日本人を見返す。
その一例は、韓国企業が魅力的な製品をつくって日本人が使うようになること。
たしかにその克日は、日本大使館に卵をぶつける行為よりは洗練されている。

さてそれから1年半後、「美しい復讐」はどうなったのか?

 

いま韓国社会では日本製品のボイコット運動が巻き起こっている。
国民の半数ほどが参加しているというから、その熱情はおそろしい。

ハンギョレ新聞の記事(7/6)

手数料払ってまで日本旅行を取り消し…“日本不買運動”拡散

インターネット上では、「ボイコット ジャパン、行きません。買いません」というメッセージとともに、「自動車・電子・衣類・化粧品など業種別に製品を分けて不買目録」が拡散されている。
ターゲットとなった日本企業は、ユニクロ・無印良品・セブンイレブン・ファミリーマート・アサヒ・キリンなどだから、日本人としては買って応援ですね。

相手が日本ということで、お約束の「歴史を忘れた民族には未来がない」という言葉もハッシュ・タグが付けられて広がっている。

旅行のために予約したホテルが日系だったということで、予約をキャンセルしてその画像をSNSに投稿する人がいれば、棚からアサヒやサッポロのビールを撤去して「日本商品、暫定販売中断します」という張り紙を出す店が現れる。
安倍首相にちょびヒゲをつけて、ヒトラーに似せた絵を商品棚に置く店もあったし、日本の飲料をソウルの日本大使館前でぶちまけるパフォーマンスを行う人もいた。

これは、「路地でいやしく語られる水準の復讐」が激しくなっただけでは?

いまの韓国社会を見ていると、反日感情は社会の底まで根強くあるから、どんなカッコイイことを言っても反日からは抜け出せないことがよく分かる。

でもある韓国人は不買運動に参加して、初めて「日本製品がこれほど多いとは思わなかった。相当数の製品を国産と思って購入していた」とおどろいている。
「真の克日」はまだまだ遠い。

 

韓国では「#日本不買運動」で検索するとこんな画面が出てくる。
真ん中左は一線を越えている。

 

でも、国民が感情的になるほど、問題解決はむずかしくなる。
それで困るのは政府だから、文政権は国民に冷静になるよう呼び掛けている。
と思ったら、案外そうでもなかった。
むしろ煽(あお)っている。

朝鮮日報の社説(2019/07/15)

民間次元で日本を批判する動きが起こってくるのは当然のことだ。(中略)しかし国益について冷静に考えるべき政府まで感情的な対応に乗り出してしまえば、対立が一層激しくなり日本にさらなる口実を与えてしまう。

解決策を提示せず国民の反日感情に火をつける韓国大統領府

 

日本の輸出規制強化にお手上げ状態の韓国政府は、抗日を訴え「100年前の時のように「日本と戦おう」と呼びかけている」という有り様だ。
「外交対立の解決策を提示するのではなく、国民の反日感情に火をつけようとしているのだ」と朝鮮日報もあきれている。

きょねん「美しい復讐、真の克日なんて気分だけだろう」と思ったら、やっぱりそうだった。

 

でも、キジの首を切断する行為よりは美しくなっている。
フランスAFPの記事(2008年7月18日)

日本の新学習指導要領の解説書に「竹島(韓国名・独島)」が明記されたことに抗議する団体が、日本の国鳥キジの首を切り落とすなど過激な抗議活動を展開した。

竹島問題、韓国で過激な抗議行動 キジも犠牲に

 

軍服姿のこの団体は9羽のキジの首を切り落としたあと、その血を当時の福田康夫首相や歴代首相の顔写真や日章旗に塗りつけた。
「独島は我らの領土だ!」と叫んでキジの内臓を食べる人もいたという。
いまでも反日感情はあるけど、さすがにこんなやり方はしない。
「真の克日」はほんの少しだけ前進しているのかも。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。